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10年間空き家だった祖父母の家を「継承リノベーション」

町上貴也さん(33)、広子さん(32)、長女(4)、長男(1)。インドから持ち帰った大きなハンモックがリビングに(写真撮影:倉畑桐子)

もし、あなたが祖父母から古い家を受け継いだら……。「二世帯住宅にして親と住む」、「賃貸物件として人に貸す」などの選択肢が思い浮かぶのでは。相続税改正などに注目が集まる中、孫世代が古い家をリノベーションして暮らすというライフスタイルが現れている。キーワードは「継承リノベーション」。その実例をご紹介しよう。築36 年、暗く仕切りの多い典型的な”昭和の家”を、アクティブ夫婦が継承

名古屋市港区在住の町上貴也さん一家は、貴也さんの祖父母が1978年に建てた家を、2014年にリノベーションした。かかった費用は耐震補強+リノベーションで1280万円。「以前は田の字に区切られて暗い感じ。まさに昭和の家でした」というが、改修後は開放感抜群。吹抜けやステップフロアを効果的に取り入れ、明るく楽しい家に仕上がっている。

この “昭和の家”は、貴也さんの祖父母が息子の結婚の際、同居を考えて建てた家。しかし貴也さんの両親は仕事などの事情からこの家を離れ、アパートで暮らすことに。そして貴也さんが高校生のころに、両親は”昭和の家”から徒歩10分の距離に土地を購入し家を建て、現在も住んでいる。祖父母は年号が平成に変わるまで”昭和の家”に住んでいたが、やがて高齢となり貴也さんの実家(貴也さんの両親の家)に同居。

「祖父は最後まで、自分の家を離れたくないと言って愛着を持っていました」。祖父母が亡くなり、”昭和の家”はこの10年ほど空き家になっていたという。

当時、国際協力関係の仕事に従事し、インドで暮らしていた貴也さんと妻の広子さん。帰国後は共に介護職に就き、貴也さんの実家で両親と同居を始める。しかし二人目の子どもを授かり、生活スペースを手狭に感じた貴也さんがモノを整理しすぎたことで、「親とうまくいかなくなってしまって」と苦笑い。

「日本では必要なものはいつでも手に入るから、持ち物は少なくていい」という考え方の貴也さんと広子さんは、実家を出ることに。そこで、”昭和の家”のリノベーションを思いついた。

【画像1】〈BEFORE〉以前は北に面していたキッチン。薄暗く寒い上、孤立した印象(画像提供/リノキューブ)

【画像1】〈BEFORE〉以前は北に面していたキッチン。薄暗く寒い上、孤立した印象(画像提供/リノキューブ)

【画像2】〈BEFORE〉リノベーション前は、畳の間が襖や欄間で仕切られた典型的な

【画像2】〈BEFORE〉リノベーション前は、畳の間が襖や欄間で仕切られた典型的な”昭和の家”。在来工法の注文建築だった(画像提供/リノキューブ)思い出の詰まった家だから、安全で楽しい場所へと大幅リノベーション

両親が費用の半分を援助してくれることになった。「当初、父からは新築を勧められました。でも、もともと古いものが好きだったし、予算内で思うような家にしたかったので」とふたり。最初に訪ねた工務店では「吹抜けは無理」などと言われたが、インターネットで見つけたリノベーションを行う建築事務所、リノキューブが思いを汲んでくれた。当時、広子さんが妊娠中でもあり、夫婦が気にしたのは「まず安全性、次に採光重視の間取りでした」とのことだ。

名古屋市には「名古屋市木造住宅耐震改修助成制度」がある。市の耐震診断で判定値が0.7未満の場合には、判定値を1.0以上にした耐震改修工事に対して、判定値が0.7以上1.0未満の場合には、判定値に0.3以上加算した耐震改修工事に対して補助金が受けられる。一般世帯であれば、戸建て住宅の場合は耐震改修工事費の2分の1かつ最大90万円までの補助金となる。

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