眼科医が教える「目の健康のために、私たちが気をつけるべきこと」

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眼科医が教える「目の健康のために、私たちが気をつけるべきこと」

 パソコンを使った仕事が続くと必然的に疲れてくる「目」。一度疲れてしまうと、なかなか取れるものではありません。何か手軽にできるようなケア方法はないのでしょうか。

 そこで、今回は『目はスプーン1本でよくなる!』(今野清志/著、森岡清史/監修、マキノ出版/刊)でタッグを組んだ、今野式視力改善法を提唱する今野清志さんと、吉祥寺森岡眼科院長の森岡清史さんにお話をうかがいました
 後編の今回は「目の健康のためにすべきこと」をテーマにお話をうかがっています。
(新刊JP編集部)

■目の健康のためにすべきこと

――森岡さんにうかがいたいのですが、私たちの生活の中で、何が目に最も悪影響を与えているのでしょうか?

森岡:最も問題なのは、目の使い方です。もうずっと酷使をしていますよね。スマートフォン、パソコン、携帯電話、ゲーム機…。ずっと明るいものを見ていると疲労も蓄積しますから、どこかで中断する時間は作るべきだと思いますね。

――この10年間で目の不調を訴える人のタイプは変化しましたか?

森岡:年齢層が下がってきたと感じますね。10代でもスマートフォンを持っている子は多いですし、ずっとそれを見続けているというのもね。もちろん、スマートフォンを使うことが悪いとは言いませんが、

今野:生活習慣は大きく変わりましたよね、また、栄養失調も問題です。朝ご飯を食べなかったり、偏食で胃腸が疲れ気味になっていて、栄養が体全体に巡っていない。ご飯を抜くのも、1日や2日ならまだしも、それがずっととなると問題です。

――目の健康のために、私たちが気をつけるべきことを教えて下さい。

森岡:これは本に書いているのですが、例えば就寝30分前は携帯電話の画面を見ずに、目を休めるとかね。

今野:携帯の画面は目への刺激が強いので、脳にストレスが溜まってしまいがちです。

森岡:それで睡眠が浅くなったりするわけですから、例えば携帯を見るばかりではなく、音楽を聞くとかそういったことをすればいいと思います。朝の目覚めも変わってくるように思います。

今野:とても簡単なことだと思います。生活習慣を見直せばいいだけですから。例えば自分の行動を日記に書いておいて、悪い習慣を見直して改善するとか、そういったことが大事ではないでしょうか。

森岡:また、コンタクトレンズを入れたまま寝てしまう人もいますが、とても良くないです。私はコンタクトレンズを12時間入れたら、12時間は裸眼で過ごしましょうと言っています。だからお昼まではメガネで過ごすとか、そういうルール付けをすることが大事です。

――また、『目はスプーン1本でよくなる!』には目だけでなく、体全体のケアの方法も紹介されていますね。

今野:これは中医学の基本的な思想である「経絡」という、体全身を巡っている流れの中にあるツボを刺激するというやり方です。手や足のツボを刺激することで内臓が活性化する。中医学的にいえば、目は肝経といって肝臓が支配しています。なので、内臓の回復が目の回復につながるのです。だから、もし時間がある人は、体全体のケアをするといいと思います。

――では、本書をどのような方に読んでほしいとお考えですか?

森岡:全ての人に読んでほしいですね。

今野:まさにその通りです。気軽に読んでほしいです。お子さんの視力低下で悩まれている方もいらっしゃいますし、旦那さんがパソコン作業でいつも目が疲れているという方もいるでしょう。そういったときにやってあげたりしてほしいですね。

森岡:生きている以上、目を使っていない人はいないわけですからね。

今野:働いている人ならば、昼休みにできるように。目を痛めても、会社は責任をとってくれません。だからできるときにケアをしておくべきだと思います。

――では、読者の皆様にメッセージをお願いします。

森岡:今野先生のメソッドを使って、目の少しでも健康を取り戻して下さい。

今野:お子様からお年寄りまで気軽にできるので、目の大事さを自分で守ってほしいと思います。スプーンでマッサージをすると気持ち良いですから、ぜひ手にとって実践してみてください。

(了)


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