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第3回ブラック企業大賞に「ヤマダ電機」 すき家は「要努力賞」、たかの友梨は「業界賞」

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長時間労働や過労死などで、その年に問題となった企業を決める「第3回ブラック企業大賞2014授賞式」が東京都千代田区で開催された。

ノミネートされた11組12社のうちから大賞に選ばれたのは、過労自殺で問題となった「ヤマダ電機」だった。同社はウェブ投票でも5256票を集め、「WEB投票賞」も受賞している。ヤマダ電機では、2007年9月に当時23歳だった男性社員が、過労の末に社宅で自殺している。
寄せられた社員からの「悲痛な叫び」

男性の自殺は2011年6月に労災認定され、長岡労働基準監督署は亡くなる前の1週間で47時間30分の時間外労働をしていたと認めた。遺族は2013年12月に損害賠償などを求めて提訴しているが、ヤマダ電機側は労基署の認定が事実誤認に基づくとして、訴えを全面的に否定している。

同社では2004年4月にも29歳の契約社員が自殺したとして損害賠償請求を提訴されている。さらに週刊文春の報道によると2013年7月にも、店長が営業不振に苦しみ自殺に追い込まれたという。

主催者であるブラック企業大賞実行委員会の実行委員は、講評でこうコメントしている。

「ヤマダ電機という会社は、ワタミやゼンショーに比べるとメディアで取り上げられていない。ところがウェブ投票では、票の伸びが違ったし、あわせて社員からも悲痛な叫びが寄せられた」(佐々木亮弁護士)

「ノミネート企業は、いずれも相当酷いことが起きている。様々な業界で『ブラック』な働かせ方が広がって、境目がなくなっている。世論の力が、労働条件を変える力になるようにしていかなくては」(首都圏青年ユニオン・河添誠氏)

不二ビューティは「業界賞」、東京都議会は「特別賞」

さらに今年は4つの特別賞が設けられた。9月2日に「緊急ノミネート」された不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)は「業界賞」を、ゼンショーホールディングス(すき家)は「要努力賞」を受賞した。

不二ビューティは、社長の髙野友梨氏が労基署に通報した社員に対し、「労働基準法にぴったり揃ったら、絶対に成り立たない」などと詰問したことが話題になった。またゼンショーホールディングスでは、すき家の「ワンオペ」「月500時間以上労働」といった労働環境を「改善する」という宣言をしたことから「要努力賞」となった。

ほか、『おおきく振りかぶって』『宇宙兄弟』などの作品があるアニメ制作会社・A-1 Picturesも「業界賞」を受賞した。同社では2010年に男性社員が過労自殺したが、男性の通院していた医療機関のカルテには「月600時間労働」などの記載があり、2014年4月にこの自殺は労災認定されている。

また企業ではないが、女性議員に対しての「セクハラヤジ」などで問題になった東京都議会には「特別賞」が送られた。

ブラック企業大賞は今回で3回目。これまで第1回(2012年)は東京電力が、第2回(2013年)はワタミフードサービスがそれぞれ大賞に選ばれている。毎回、ノミネート企業には招待状が送られているが、今回も参加した企業はなかった。

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