ジャウマ・コレット=セラって誰? ハリウッド実写版『AKIRA』の監督(予定)だから覚えておくべし
「ジャウマ・コレット=セラって知ってる?」と聞かれて答えることができる人はなかなかの映画ファンと言えるでしょう。「セラと言えば、マイケル・セラでしょ」と思った方は、ぜひ筆者と友達になってください。『スーパーバッド 童貞ウォーズ』でマイケル・セラが……という話を始めても良いのですが、今回はジャウマ・コレット=セラについて。『エスター』、『アンノウン』など、ホラーやサスペンス映画に定評のある監督と言えば、ピンとくる人もいるでしょうか。加えて、数年前から製作がウワサされているものの、監督や脚本家の交代が相次ぎなかなか話が進まずにいるハリウッド実写版の『AKIRA』を(最新の情報で)監督すると発表されているのが、コレット=セラその人です。名前は長いけど覚えておいて損はないですよ。
そんな彼が監督を務めた最新作『フライト・ゲーム』が、いよいよ今週9月6日(土)から日本公開となります。高度1万2000mの大西洋上空を飛行する旅客機が舞台となるフライトサスペンスアクションは、全米で初登場1位を記録し、その後世界各国でオープニング興収ナンバーワンが続出している話題作。主演は『96時間』シリーズのリーアム・ニーソンで、コレット=セラ監督とはかつて『アンノウン』でもタッグを組んでいます。
ニーソンは、コレット=セラ監督について、「彼は素晴らしい監督としての眼を持っている。それに、ストーリーを面白く伝えながら、緊張感を高めて、テンポを速くするのに何が必要か、本当に理解している。それでいて、決して登場人物が完全にアクションにのみこまれてしまうことがないように心がけているんだ」と絶賛。ニーソンとコレット=セラ監督は元の脚本に共同で手を加えて、ニーソン演じる保安官のビル・マークスという人物に肉付けをし、彼を深みのある人物に作り上げていったそうです。また、2015年公開予定の最新作『Run All Nights(原題)』では、なんと3度目のタッグを組んでいるとのこと。2人はデキているんじゃないかと疑ってしまうくらい、ニーソンとコレット=セラは互いを強く信頼している様子が伺えます。
また、『フライト・ゲーム』で窓際の席をしつこく求める謎の女性を演じたジュリアン・ムーアは、「歯を磨いていた私の夫がテレビで放映していた『アンノウン』に目を向けたんだけど、2時間後に彼を見たら、まだ歯ブラシを手に持ったままそこに座っていたの(笑)。ジャウマの映画はそれくらい素晴らしくて、テンポもいいし、引き込まれるのよ」とユーモアたっぷりのエピソードを披露。さらに、「彼は周りの人にも伝染するほどエネルギッシュな人で、本当に素晴らしい映画監督ね。映画の中でサスペンスを作り出すことにかけては非常に長けているわ」と彼女もまた称賛のコメントを寄せています。
さまざまな伏線が張られ、誰が犯人なのか予想がつかないスリル満点のストーリーは、スリラーの演出を得意とするコレット=セラ監督の真骨頂と言えます。ハリウッド実写版の『AKIRA』が無事に公開となった際、「俺、ジャウマ・コレット=セラは過去作もチェックしてるからね」とドヤが顔できるように、『フライト・ゲーム』にもぜひ注目してみてください。
『フライト・ゲーム』ストーリー
NY発ロンドン行旅客機の警備のため、客を装って乗り込む航空保安官のビル(リーアム・ニーソン)。真夜中、彼の携帯に指定の口座に送金しなければ、20 分ごとに機内の誰かを殺すというメールが届く。いたずらか本気か半信半疑でいるうちに、1人目の犠牲者が出てしまう。ビルは乗客を拘束して荷物や携帯を調べるが、何ひとつ手掛かりは見つからない。乗客名簿を調べた保安局は、「全員問題ない。お前以外は」とビルを疑う。彼には暗い過去があり、今もある問題を抱えていた。さらに犯人の指定口座がビルの名義だと判明する。2人目、3人目と犯行は繰り返され、機内の疑惑と緊張感が頂点に達するなか、次のタイムリミットが迫る──!
『フライト・ゲーム』公式サイト:
http://flight-game.gaga.ne.jp/
(c) 2014 TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. – STUDIOCANAL S.A.
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