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横浜で庶民的で美味しい本場台湾料理が食べられるお店を教えて!

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横浜のココがキニナル!

台湾料理の代表格の魯肉飯。中華街などでは角煮や煮卵がのっているものが多いけど、台湾では肉が細かく刻んであり肉のみのものが多かった。
本場台湾の魯肉飯を出すお店ってあるの?(rin_kaさんのキニナル)

はまれぽ調査結果
本場台湾の味が楽しめる「錢爺(ぜにや)」「青葉新館」「五味香(うみしゃん)」でそれぞれ個性が際立った魯肉飯(ルーローハン)をいただく

それは、はっきりとは聞こえにくい声だった。
「この、魯肉飯(ルーローハン)の案件なんですが…どうなんですかね…んー…いいと思うんですけど…どうです? クドーさん」と、もごもごした編集部・宮城ことメガネくん。
電話での声のボリュームが前の担当の怪獣山岸と、てんで違うのも妙な感じだが「やってみようよ」と応えると「ホントですかぁ~ありがとうござぁいます」と、ちょっとオネエな口調に変化をつけ話してきたメガネくん。なぜじゃ、メガネくん。ん? そうなの? メガネくん。
先日移動中に何気なく聞いてみたら、彼氏も彼女も、いないそうです。

それでは、細かく刻んだ肉がメインの、本場仕込みの魯肉飯をご紹介ということで。

超・本場仕込みの台湾料理「錢爺(ぜにや)」

まずは、キムチの回でお世話になった横浜橋商店街*1の小脇路地にあるお店から。

*1:「キムチ屋だらけの横浜橋商店街、どの店でキムチを買ったらいいのか教えて!」 2014年04月26日 『はまれぽ.com』
http://hamarepo.com/story.php?story_id=2895


魯肉飯1軒目は「錢爺(ぜにや)」さん

ディープめなこの界わい。横浜市営地下鉄の阪東橋駅からは徒歩3分ほどにある台湾料理店の「錢爺」。こじんまりとした8席ほどのカウンター席がある1階と、座敷で宴会ができる2階という店内。挨拶をすませ席に座ると「何するか? 魯肉飯言ってたな」と語気が強めでちょっと強面なかんじの店主の方に魯肉飯を注文。


錢爺店主の錢享利(せんきょうり)さん

店名はそのまま「錢という名の爺がやってる店。ではなくて! まだまだ爺じゃないよ! って意味ね!(笑)」と錢さん。おやおや、ちょっと話すと愉快な人でした。
週に一度、台湾から必要な分の食材や香辛料を仕入れる。食材然り、メニューでも、錢爺ではほとんど日本には無いものが味わえるという。
「ちょっと、これ先に食べてみて」と錢さん。「これ、湯葉を巻いたやつ。美味しいよ」とのこと。魯肉飯の前に1品目はこちら。


巻湯葉の燻製(400円)

湯葉を何層にも何層にも巻き込んで燻製に。仕上がったものを特製の煮ダレで煮込み味を吸わせる。「かなり歯応えの強いカマボコ」のような食感の巻湯葉。噛めば噛むほど燻製の香りと湯葉のコクが口の中に広がる。絶品の酒のつまみ。ほど良い醤油味がいい。


錢さんは台湾政府認証の料理人とのこと

「修行! それと腕! ちゃんとっ、いいもの作るという心ね!」。料理に大事なのはそれだと話していた錢さんの作る魯肉飯、きました。


魯肉飯(500円)


いただきます

メインの具は豚ひき肉と煮玉子。2~3日煮込む豚ひき肉は香辛料の香りがスッと通り、ほど良いタマネギの甘さと、コクが深い。がっつり、ごはんとかきこむには最適な濃いめの味つけ。ばくばく進んであっという間に完食。あっぱれなB級屋台メシ風情。まだ、食べ足りない余韻も残るが、一口にインパクトがとにかくあった。これは、うまい。
煮玉子は、黄身の芯まで味がしみこんでいて、これもまたうまかった。


続けて猪足飯(ジュージャオハン、豚足丼:750円)と


米粉炒(ビーフンツァー、汁なしビーフン:400円)もいただく


では

やわらかく香る香辛料とやわらか~く煮込まれたトロリとほどける醤油味の豚足。茹でた野菜とタレとごはんをかきまぜいただく。
やわらかな豚足とシャキシャキの野菜の食感を醤油味の餡がかったタレがまとめる。こちらもぐいぐいとごはんがすすむ味つけ。
下茹でしたビーフンにかるく味をつけ炒める。そこに、もやしとニラを絡め、最後に魯肉飯にかける煮込んだ豚ひき肉をかけ完成。これで400円。味は、これも問題なくうまい。ビーフンと魯肉飯の豚ひき肉の相性がとても良かった。


錢さんから食後に珍しい台湾産の黒い落花生をいただく


「美味しいだろ?」「美味しいだよ」

創業15年の錢爺は3年半前に現在の阪東橋に移転。以前は末吉町で営業していた。錢さんは「本当の、美味しい台湾料理を美味しく食べてくれる人に食べてほしいから、目立つとこでやらないで、知ってる人が知ってる場所でやりたかった」と話し、「美味しかったか? そりゃそうですよ、かんべんしてくださいよ! 政府が認めた料理人だよ(笑)! 腕だよー、腕!」。
錢さんの豪快なトークと本場台湾料理、とてもうまかったです。


ごちそうさまでした

明るいご家族でした。

上品な味わいの台湾料理「青葉新館」

錢爺のクリーンヒットした美味さから数日後、うだる暑さの中「青葉新館」という中華街にある台湾料理店へ向かった。


みなとみらい線の元町・中華街駅から歩いて5分


おじゃまします

「中華レストラン」といった雰囲気の店内。活気のある雑多な感じではなく、ゆったりと美味しゅういただく風情。明るく笑顔でお迎えいただいた店主の方とお話をしつつ、魯肉飯を注文。


青葉新館店主の楊(やん)さん


店内

本館は40年、ここ新館は24年の歴史があるという青葉。本場台湾の味をさらに洗練して提供、そして多くの薬膳料理も取り扱う。親子3代から4代に渡るまでご家族でお越しになる常連さんもいるという青葉の味。魯肉飯が運ばれてきました。


魯肉飯(750円)


では

あっさりと、それでいてがっつりといただける魯肉飯。丸1日かけてじっくり煮込んだやわらかい角煮はごろりとボリュームがあり、豚挽き肉は煮て脂を濾してを繰り返しコラーゲンを残して味つけ。香辛料の香りはさほどなく、まろやかな醤油味がとても上品で食べやすい仕上がり。台湾で屋台飯とされる魯肉飯とは一味違う、少し贅沢な味わい。
その旨を楊さんに話すと「台湾の屋台で出てくるような、魯肉飯に似た料理は裏メニューでありますよ」とのこと。特別にいただくことに。


裏メニューの担々飯(400円)

ぽい。確かにこっちの方が台湾の屋台で出てくる魯肉飯ぽい。それでいて味はこれも上品で、担々麺に使用する味つけをした挽き肉が濃いめの味付けでいてあっさりと美味い。


うまいっす

さっと、完食。なぜ魯肉飯は餡がかった上品な仕上がりで、担々飯が本場の魯肉飯のようなのか楊さんに尋ねると「魯肉飯はウチのオリジナルの味として、こだわりの仕込と調理でここでしか食べられないメニューに仕上げました。担々飯は常連のお客さんからのリクエストで作った裏メニューで、魯肉飯は意識してなかったですが、リクエストに応えるとそうなっちゃいましたね」とのこと。


水ギョーザ(800円)もいただく


もち・ぷり・じゅわわ

皮から作るギョーザは青葉自慢の味。ざく切りの野菜と粗挽きめの肉がしっかり味わえる一品。黒酢でいただくのがお薦めとのことでしたが、確かにうまかったです。メガネくんと「これ、ビールだなー」と復唱し合っていると楊さんから「今日は暑いですしね、どうぞ~」と、黄金に輝く麦炭酸をちょうだいした。


最高っす

医食同源とまでは大きくでないが、美味しく食べて健康が何よりと楊さん。子供からお年寄りにまで愛される味、とても健やかでした。


ごちそうさまでした

ルーローではなくバーソーと呼ぶ「五味香(うみしゃん)」

魯肉飯行脚3日目。待ち合わせの編集部から少し肩を落とし気味で出てきたメガネくん。それでも「お腹空いたね」と声をかけると「空きましたぁ~」と、またオネエライクな語り。
大丈夫かな。大丈夫だよな。


JR関内駅から徒歩5分ほどの「五味香」


おじゃまします

店内が、今までの2軒とはまた違う良い雰囲気。


いいかんじです

笑顔で恰幅のいい店主の方と話をしつつ、さっそく魯肉飯を注文といきたいところだったが「ルーローハンじゃなくて、名前ね、バーソーハンって言うです」とのこと。


店主の張(ちょう)さんいわく「同じだけど、北と南で名前違うね」という

五味香は台湾料理の中でも南の台南地域の料理を提供する。よって、魯肉飯も台南地域の呼び名である肉操飯(バーソーハン)としてメニューに載せているとのこと。
その、肉操飯の前に1品の料理が運ばれてきた。


五味香の人気メニュー、揚げとりの辛いタレかけ(760円)

油淋鶏(ユーリンチー)のようで、まったく違う。タレはそこまで甘くなく酸っぱ辛い。ぱっりぱりに揚がった皮と、ふっくら肉汁あふれるもも肉がタレと相まり、最高。うまいです。


20代のころ軍隊の将軍様の料理人をしていたという張さん


そんな張さん自慢の肉操飯(バーソーハン、450円)


いただきます

甘さとコクと香りがやさしい、そして奥深い味とごろごろと粗みじんの食感がいい豚肉。決して物足りなくはないあっさりとした味わい。八角は一切使わず、調味料と素材の香りでいただく肉操飯。肉じゃがのような日本食に近い甘さと味わいはごはんと最高。


うまいっす

台南の肉操飯は脂を取り除きうまみだけを凝縮する調理法で作るとのこと。なのであっさりと何杯でもいける仕上がりになっているという。確かに、おかわりぜんぜんいけそう。


猪足麺線(ジュージャオミェンシェン、888円)


豚足入ってます


名物あげチャーシュー(820円)もいただく

こってりとろとろに煮込まれた豚足の入った白濁スープのそうめん、猪足麺線(ジュージャオミェンシェン)。沖縄料理のテビチ(豚足)そばに近い味わい。甘辛い煮豚足とあっさり白濁のスープとそうめんは相性抜群。レタスもいい脇役。あげチャーシューは醤油や紹興酒といった調味料に漬け込んだチャーシューにシナモンなどの粉をまぶして揚げた一品。お菓子のような、それでいて酒のつまみにも良さそうな不思議な味わい。クセになるかんじです。


著名人をはじめ、各方面にファンが多い五味香

20年前、35歳の時に五味香を開店した張さん。中学生の時から夜な夜な修行をし、数年後には将軍に仕える料理人に。「台湾の美味しい料理、もっとみんなに食べてほしいですね。肉操飯は自信ありです!(笑)」とのこと。

どの料理も美味しく、印象深い味でした。


ごちそうさまでした

取材を終えて

細かく刻んだ肉メインの魯肉飯。3軒ともその括りの中で、個性がはっきり分かれた味が印象的だった。あまり知られていなかったのかはさておき、魯肉飯の奥深さを垣間見ることができた3日間であった。

―終わり―

店舗情報
錢爺(ぜにや)
住所/神奈川県横浜市南区真金町2-18
電話/045-252-6211
営業時間/11:00~21:00
定休日/無休

青葉新館
住所/神奈川県横浜市中区山下町97
電話/045-663-3770
営業時間/
月~木、日曜 11:30~22:00
金・土曜 11:30~23:00
定休日/月曜日

五味香(うみしゃん)
住所/神奈川県横浜市中区弁天通4-67-1
電話/045-212-4559
営業時間/11:30~14:00、17:00~25:00
定休日/なし

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記者:

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