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『TOKYO TRIBE』園子温監督インタビュー「“日本映画はこうあるべき”って指令を受け取ってない」

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漫画家・井上三太の代表作「TOKYO TRIBE2」を、鈴木亮平さん、染谷将太さん、窪塚洋介さんら実力派俳優陣、YOUNG DAISさん、清野菜名さんら個性的フレッシュなキャスティングで実写映画化した『TOKYO TRIBE』。いよいよ8月30日より公開となります。

『TOKYO TRIBE』は、さまざまな“トライブ(族)”に属する若者たちが、暴力で街を支配し、縄張りを競い合っている近未来のトーキョーを舞台に、「ブクロWU-RONZ」のヘッドに君臨するメラと、「ムサシノSARU」に所属する海(カイ)の2人を中心に巻き起こる一大抗争を描き出した、世界初のバトルラップミュージカル。

本作の監督・脚本を務めるのは『愛のむきだし』『ヒミズ』の鬼才・園子温監督。「ラップに全然興味が無いから作れた」といった、映画制作にまつわる事から「映画監督は辞める方向に進んでいる」なんて衝撃発言まで、色々とお話を伺ってきました。

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http://getnews.jp/archives/653334 [リンク]

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――『TOKYO TRIBE』を今実写映画化した理由やきっかけはどんな事だったのでしょうか?

園:この企画は配給会社である日活から提案をもらったんだけど、ストリートファッションとかヒップホップも全然興味無かったから、最初は出来ないかなと思ったんですよね。でも、ラッパー達に会って話をしていくうちに、「新宿族」とか「池袋族」とか、“TRIBE”って本当に実在するって事を知って興味を持てたの。だったら、そのTRIBE達がぶつかり合う映画をオープンセットで撮ったら面白いだろうなって。俺がヒップホップに興味が無いからこそ撮れたんだと思う。

――興味が無いからこそ撮れた?

園:題材と監督に距離があったから良い映画が生まれたという例はたくさんあって。『ゴッドファーザー』もフランシス・コッポラ監督がマフィアが嫌いだった、『仁義なき戦い』の深作欣二監督もヤクザに全く興味は無かった。大体、Vシネなんかでヤクザが大好きな監督がヤクザもの作ると、めっちゃ格好つけててつまんない映画になるじゃない? 全然興味無いからこその距離感、緊張感、客観性があるから面白い物が作れるって知ってるんで、ヒップホップの部分は俺分かんないから皆に丸投げして。

――監督の映画お馴染みの俳優さんから、YOUNG DAISさんの様に演技経験の無いアーティストの方まで、非常に個性的なキャスティングになっていますね。

園:これまで映画を撮ってきて、もう一度会いたかった人と会ってみたかった人を集めて。叶美香さんなんて映画に出したら面白いなってずっと思ってたから。日本映画ってナヨナヨした人ばかり出てるから、ここまでビシバシした人達が集まるってなかなか無いじゃない。これは『ワイルド・スピード』にも負けないくらいの迫力になるから嬉しいなって。

――鈴木亮平さんが全編、ほぼTバック姿ですが、肉体美が凄まじかったです。

園:「女の子の頬がぽっと染まる様な肉体に仕上げとけ」とだけ言いました。この映画って男の子の大好きな物は詰まってるけど、女の子の好きな要素はどうだろ? と思った時に、鈴木君は女の子がうっとりする様な体を持っているので「それはお前の役目だ!」って。彼も街角で「プロレスラーの方ですよね?」と言われたと喜んでましたけどね。

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記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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