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政府が支援「短期留学」の教育的効果

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短期留学を希望する学生を対象に政府が奨学金給付制度創設の考え

下村博文文部科学相が、高校卒業から半年間の短期留学を希望する学生全員を対象に、公的な奨学金給付制度を創設する考えを示しました。「内向き志向」と言われる日本人学生の留学支援に政府が乗り出した格好ですが、その影響もあってか、高校や大学では春休みや夏休みの長期休暇を利用し、短期留学をする学生が増加しています。留学期間は2~4週間が多く、留学先は、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドなど多岐にわたります。ここ最近では、日本から近く費用も安いフィリピンへの留学を採用する大学も増えてきています。

短期留学の場合、海外の語学学校で英語を母国語としない学生のための「英語集中講座」を受講します。新入生は、入学初日にレベルチェックテストを受け、それぞれのレベルに合ったクラスに配置されます。日本人の学生は、ほぼ初級~中級クラスになります。しかし、学生の中には、自分が思うよりも下のレベルのクラスに入り、不満を感じる人もいるようです。これは、日本の学校で文法を重視した授業が行われていることに原因があると考えられます。テストの文法問題はよくできているにもかかわらず、英語でのインタビューではうまく話せないからです。

短期でも海外体験をしてみることが学生の成長につながる

また、授業はスピーキングとリスニングを中心に行われますが、他国から来た学生は、文法が少々間違っていようが構わず自分の意見を話します。ここで日本人学生は躊躇してしまいます。今まで、日本の学校では日本人的「和の意識」が大切であると教えられてきたことで、異なる意見を持つ集団の中に投げ込まれた経験がありません。そのうえ、自分は「話すことが苦手」と思っている学生が大半です。最初の壁を乗り越えることが、まずは留学における第一歩となるでしょう。

最初の壁を乗り越えれば、少しずつ友人ができて英語の環境にも慣れてきます。個人差はありますが、大体1~2週間ほどで日常生活の英語を理解できるようになります。特に、海外の家でホームステイをすることで、生活習慣や文化の違いなど身を以て経験することができます。知らない家族の中で生活することも、最初は慣れなくて苦労するかもしれませんが、生活するうちに、コミュニケーションに必要なのは英語だけではなく「お互いを理解しようとする態度」であるということにも気づかされます。

これらの経験が、何よりも学生の自信と成長につながるのです。国籍・人種・文化などの背景がさまざまな人々の中で、どのようにコミュニケーションを図るのか。この能力を育むことが、グローバル社会を生き抜いていく力になるのではないでしょうか。その第一歩として、まずは、短期でも海外体験をしてみることが大切だと思います。

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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