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「先進国」とは(メカAG)

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

「先進国」とは(メカAG)

最近のジャーナリストは、先進国の統計を見て、なにかしら日本が劣っている項目を見つけると「これはいかん!改善しなければ」と言ってればいいらしい。まったく楽になった時代だ。むしろこれまで人々が考えもつかなかった社会の側面に着目し、問題をあぶり出すのがジャーナリストだと思うんだけどね。

成績表を見て、この科目は点数が悪いから頑張りなさい、というのは馬鹿でもできる。その生徒の個性を考慮して、どこを伸ばすかだと思うのだが、とにかくなんでもかんでも同じにしないと、最近のジャーナリストは気がすまないらしい。それでいて日本は創造性がないとかいうのだから、呆れてしまう。

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さてそういう話でよく出てくる「先進国」とか「OECD」とか。とにかく日本はあらゆる項目でこの中で上位を占めていないといけないらしいから、じゃあ先進国ってなんなの?OECDってなんなの?と。

感覚的に「先進国」に日本、アメリカやイギリス、フランス、ドイツぐらいが含まれるのは理解できる。主要7カ国いわゆるG7は、これにイタリアとカナダが加わる。まあいっちゃなんだけどカナダってアメリカの属国だよね…。G8になるとそれにロシアが加わる。

先進国というとやっぱ最初の5カ国ぐらいなんじゃないかと思うんだが。中国やロシアは経済はそれなりの規模だが、社会体制が違うから、価値観を共有するのが難しい。価値観のまったく違う国で統計をとっても、それはそれで意味のあるケースもあるけど、そうでないケースも多い。

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「先進国」 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/先進国

内閣府が使う「先進国」というのはOECD加盟国で、ただし1人あたりのGDPが低いチリ、トルコ、メキシコを除いたものらしい。じゃあOECDってそもそもなんなの?と。

「経済協力開発機構」 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/経済協力開発機構

発端は第二次世界大戦から復興を目指した団体だったらしい。別に経済が豊かだとか文明が進んでるとかいう意味はない。ヨーロッパの国は(EUに加盟してないスイスとかを含めて)全部加盟しているようだし。

実際加盟国を見ても、トルコとかチリとかイスラエルとか、経済がどうとか以前に、文化的価値観を共有しているかすら怪しいような。

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GDPもゆうに2桁ぐらいの幅がある。やっぱこれだけ規模が違うと、同一次元で比較なんてできないと思うんだよね。以前述べたけど、国民1人あたりのGDPがぶっちぎりで1位のルクセンブルグ。

「なぜルクセンブルクは一人あたりのGDPが1位なのか」 2012年11月28日 『疑似科学ニュース』
http://nebula3.asks.jp/127202.html

人口50万人の小国。付近の国が出稼ぎに来るので、昼間の人口と夜の人口(実際に住んでる人口)がすごく違う。ようするに分母が小さいから1人あたりのGDPが大きくなっているだけ。地続きの国と島国の日本じゃ事情が違うし、そもそも出稼ぎ人口で左右される程度の経済規模でしかない。

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日本の男女格差は101位だという。どんな順位かと思ったらこれらしい。

「世界男女格差指数」 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/世界男女格差指数

まあよくわからないけど、日本より上位に入ってる国は、ドイツとかフランスとかも入ってるけど、中国やウガンダなどのアフリカ諸国、エクアドルなど南米諸国も入ってるんだよね。フランスですら、タンザニアやモンゴルよりも下だし。

この数値が高いことが本当にその国の国民にとって幸せなんですかね。たとえば「識字率の男女比」とかが格差指数の要素の1つらしい。でも文明が発達していく段階で、最初は男女とも識字率が低い段階から、男性の識字率が先に上昇し、その後後追いで女性の識字率も上昇するというプロセスをたどると思うんだよね。だから男女とも識字率が低い国と男女とも識字率が高い国を同列には扱えない。

そういうことを考えず、単純に順位をつけて、日本は101位だ、アフリカ諸国よりも低い!とか言ってもねぇ…。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年08月25日時点のものです。

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