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労働組合「ブラックバイトユニオン」への期待

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ブラックバイト問題に対抗。「ブラックバイトユニオン」結成

少し前から社会問題となっている「ブラック企業」。若手社員を大量に雇用し、過重労働・違法労働で消耗品のように使うだけ使って離職に追い込むモラルのかけらもない企業のことですが、何もこれは正社員に限ったことではなく、学生アルバイトにも実害が及んでいます。

学生に、本来の学業に支障をきたすほどの労働を強いるバイトを「ブラックバイト」と呼ぶそうです。今月1日、このブラックバイト問題に対抗するための労働組合「ブラックバイトユニオン」が結成されました。このユニオンでは、ブラックバイト被害者からの相談、それに対するアドバイスや情報発信等の活動を行っていくそうです。学生生活を送るためにアルバイトが不可欠な学生にとっては、心強い存在になるかもしれません。

学生に過重な労働をさせている企業側の事情

このような労働組合が結成されるほど、ブラックバイト問題に悩む学生が増えているということでしょうが、学生自身ができる被害に遭わないための予防策はないのでしょうか。

まず、日本の教育制度に問題があると思うのですが、働く前提として知っておきたい知識(労働法等)が学生にあまり無いことが多く見受けられます。どこからが違法なのかを知っていると、自分の身を守ることができるのです。最低限の知識を身につけてから働くことをお勧めします。

学生に過重な労働をさせている企業側の事情はどうなっているのでしょうか。利益追求のためだけにブラックバイト先と化している企業は論外ですが、最近では社員だけでなくアルバイトを募集しても人が集まらない「求人難」の企業が増えています。時給を高くしても応募がないこともあります。現場の人手不足は認識しつつもスタッフが集まらないため、たとえ学生アルバイトであっても正社員並みに働いてもらわないと事業が回らないといった事情もあるのです。

労使が強硬論で敵対しても決して問題解決にはつながらない

ユニオンが結成され、学生のブラックバイト被害が減少していくかもしれません。過重労働・違法労働に対し正当に毅然と対処していくことは重要です。ただ、一部の労働組合では、労働者からの少々不当な要求でも行き過ぎた行動をとる組織もあり、ブラックバイトユニオンの行動に注目していく必要があると思います。

例えば、アルバイト比率の高い飲食店で労働争議が起きて、学生アルバイトに一斉に辞められてしまったら、その店はたちまち閉店に追い込まれてしまうことでしょう。一概に、企業側が一方的に強いという訳ではないのです。学生が企業と対立した揚句、どんどん企業がつぶれてしまっては、学生がアルバイトする先もなくなってしまいます。

そもそも、働くということは、企業と働く側との信頼関係がなければ始まりません。労働力不足やコスト削減といった課題はありますが、企業も学生も双方が納得のいくポイントを探るためにも、十分な説明・信頼関係の構築が鍵となります。労使が強硬論で敵対しても、決して問題解決にはつながりません。今後のユニオンの活動に期待します。

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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