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300人超えると痴漢が出てくる? 大企業に「問題社員」が出現する理由

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ハラスメントや警察沙汰など、企業で「問題社員」の存在はトラブルの元になる。経営者としてはコンプライアンス面からも、早めにその芽を摘み取っておきたいところだろう。

2014年6月に開催されたIT企業経営者のカンファレンス「IVS 2014 Spring」では、企業組織をどのように大きくするかという議論が盛り上がったようだ。そこでヤフーCOOの川邊健太郎氏が発した一言が、ちょっとした話題を呼んでいる。

「だいたい社会病理みたいなものがあって、300人を超えると痴漢で捕まる人が出てきますよね」(会場笑)

単なる確率?「組織のプレッシャー」の存在も

この話は、コロプラ副社長の千葉功太郎氏が、社員数を390人から1000人、1500人と拡大したときに、500人で「最初から分割」すべきなのか、「1000人は難しい」のか、といった議論を社内でしていると明かしたのがきっかけだ。

川邊氏は、痴漢社員の対処法のひとつとして「法務部とかを充実されたらいいと思います」とアドバイス。千葉氏も「そこを頑張ってます」と返答している。

組織が大きくなると予想しない問題社員が必ず現れる、と嘆く管理職は多い。ある大手出版社の管理職経験者Aさんは、「120人くらいの組織を担当していると、年に1~2回は警察沙汰に近い形で、社外でトラブルを起こす人が出てくる」と振り返る。

通勤途中の痴漢のほか、酔っ払ってケンカしたり、不倫がバレで損害賠償を請求されたり、消費者金融に借金をして返せなくなり暴力団に脅されたりするようなケースが定番だという。

社内で隠れて横領に及んだり、セクハラをしたりするケースも珍しくないそうだ。そもそも世の中には一定の割合で、そのような「性向」の人たちがいることが理由とも考えられるが、Aさんは別の要因を指摘する。

「大きな組織で強いプレッシャーを受けると、そのストレスのはけ口としてギャンブルや性的なおかしな方向に向かってしまうんだと思います。公務員や教員、銀行員などが、痴漢で逮捕されるニュースをよく聞きますが、抑圧的な組織にいることと関係あるんじゃないでしょうか」

A氏は部下にプレッシャーをかけるときには、それが不正を引き起こさないかリスクを想定して行うという。社会的に大きな問題となれば、会社の信用を大きく損ねてしまう。上司の管理責任も問われ、「やった本人が悪いんだ」ではすまなくなる。

「ヒマをもてあます」と逸脱するのか

一方、問題社員の存在は、知られていないだけで中小企業にも多いという指摘もある。社会保険労務士のB氏は最近、クライアントの中小企業の社員が「危険ドラッグ」で逮捕されてしまったと明かす。

人手不足の中小企業の場合、採用者の素性にこだわっていられないという特有の要因があるかもしれない。その点、大企業の問題社員はもっと少なくてもいいはずだが、B氏はこの点についてユニークな説を示した。

「人はヒマをもてあますと、逸脱行為に走りやすいのでは?」

要するに大企業には、あまり働かない人でも在籍できる余裕があり、それによっておかしなことが起こるというわけだ。採用数が多いので、中小企業とは別の理由で「水際でフィルタリングすることが難しい」という問題もあるという。

またB氏は、川邊氏の「法務部とかを充実」というのは、あくまでも事後対応であって、事を起こさせないためには日常的な「人間観察」が大事だという。

「規則などで縛れない部分をケアできるのは、やはり人の目です。ひとりのマネージャーの目が行き届くのは10人未満。その規模でグループを組むのが理想ですね」

とはいえ、そのマネージャーが信頼できる人かどうか見破るのも簡単ではない。組織のフラット化が進んで久しい中、リスクをゼロにすることだけを考えるわけにもいかず、効率との兼ね合いになるだろう。

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