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「社員は家族」を強調するワタミ社長 「労使の関係は基本的に存在しない」

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東洋経済オンラインに7月28日、ワタミの桑原豊社長のインタビューが掲載された。「ブラック企業」批判にどう向き合うのかという問いに対し、

「ブラックだなんて全然思っていない、過去も今も、将来も」

と断言している。また、ネットでいくら騒がれても「社員は離れていない」とし、風評に対抗するために「実態を変えるだけではなく、実態を社会に示していくということが大事」と答えている。

休みを「取るな」なんて言っていない

根本的に批判をはね返すには、労働組合を認めるくらいのことが必要では、と記者が問いかけたが、桑原社長はワタミの「家族主義」を強調し、「今はワタミにとって(労組が)必要かというと、必要ではないと思う」と否定した。

「ワタミには、企業理念の中に『社員は家族であり同志』という言葉がある。そういう人に対して、労使の関係は基本的に存在しないと思っている」

また、「残業にしても休みにしても、『取るな』なんて言っていない」と答えている。

桑原氏は、少なくとも過去に「ブラック」な労働実態があったことをなぜ認めないのか。キャリコネ編集部は、元従業員から「少なくとも過去には労基法違反が横行していた」という証言を数多く得ている。キャリコネの口コミにも、

「(残業や休日出勤は)それはもう社会で知られているくらいにひどいものでした」
「世間のブラックという評価は妥当だといえる」

という声が並んでいる。桑原社長は記者に対して「ブラックという定義は今でも困惑している」というが、本当に実態を知らないのか。あるいは「飲食店はどこも違法行為をしないとやっていけないのだから、なぜワタミだけブラック呼ばわりするか分からない」と本心から思っているのかもしれない。

「社員の過重労働」はいまも続いている

しかも過重な労働は過去のものばかりではなく、現在も続いているようだ。最近、都内のワタミの店舗を利用したというサラリーマンは、従業員の様子をこう明かす。

「店長と副店長は社員なんですが、いつ行っても疲れていて顔色が悪いんです。肌も荒れているし、この間なんか女性の副店長がオレンジ色のドレッシングを運んでくる途中で、フラついてお客のスーツの上にビシャーッとぶちまけていました。あれは明らかに過労ですよ。お客の方が『大丈夫?』と気を使って事なきを得ましたが、相手が悪かったらと思うと他人事ながら冷や汗が出ました」

夕方4時の開店時から働いていた男性店長も、「きょうは午前3時の閉店までいます」と言っていた。12時間以上は連続して店にいるのだろう。

ワタミは「24時間死ぬまで働け」だけでなく、「社員は家族であり同志」の方も撤回すべきだったのではないか。従業員とのフェアな雇用関係をうやむやにする「家族主義」こそが、不適切な労働環境を放置する問題の根源といっていい。

創業者の渡邉美樹氏が掲げた「社員は家族」を撤回し、現場の従業員を追い詰めて儲ける会社のしくみを改めることが、いまのワタミに求められているのだろう。

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