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さいたま水族館で庭池の魚が大量死した事件で逮捕者。本当に元従業員の犯行か?(ちほちゅう)

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今回はのりささんのブログ『ちほちゅう』からご寄稿いただきました。
※すべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/602867をごらんください。

さいたま水族館で庭池の魚が大量死した事件で逮捕者。本当に元従業員の犯行か?(ちほちゅう)

このニュースを読み、非常に驚いております。

ことし4月、埼玉県羽生市にある県営の「さいたま水族館」の庭の池で、飼育されていたコイやソウギョなど、およそ300匹が死んでいるのが見つかりました。
水族館が調べたところ池の水から高い濃度の塩素が検出され、警察は何者かが塩素を含む薬品を意図的に混入させた疑いがあるとみて捜査していました。
その結果、薬品の鑑定や関係者の証言などから柳澤容疑者が事件に関与した疑いが強まったとして、威力業務妨害と器物損壊の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、容疑を否認しているということです。

「水族館で魚大量死 元従業員を逮捕」 2014年06月16日 『NHKニュース』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140616/k10015261631000.html


(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/2014/06/021.jpg

というのは、先日、当ブログで公開した以下の記事。

「「さいたま水族館」で庭池のアオウオ、ソウギョらほぼ全滅。内部の人間のミスが原因の事故?(追記あり)」 2014年04月28日 『ちほちゅう』
http://webdirector.livedoor.biz/archives/52653623.html

こちらの記事を読んでだと思いますが、なんと、逮捕された容疑者本人から、メールをもらい、なんどかやりとりをしている最中だったからです。

要件は事件について知っているので詳細を伝えたいという話でした。
僕自身、忙しく、なかなか時間も取れないことからお会いしての取材は無理でしたので、メールにて質問を箇条書きにして出させていただき、それに対して回答をいただくという形を取らせてもらいました。

最初は全文公開するつもりだったのですが、先方が、告発者として個人を特定されたくないということもあって、頂いた回答をこちらで原稿にして、その内容を先方(容疑者)に確認してもらい、問題ないということであれば公開しようと考えていたわけです。
そこで、何度かやりとりをしていたのですが、返事が来ないと思っていたらよりによって逮捕されてしまっていたとは・・

こうなってしまった以上、彼の無実(かどうかは分かりませんが)の実証にもなり得るので、頂いたメール及びこちらからのメールまで全て公開しようと思います。
その上で、僕の見解を述べさせていただき、さらに皆さんの意見なども貰えたらと思っています。

まず最初にブログ専用の送信フォームから届いたメールです。

名前 = ◯◯◯◯(筆者注:当ブログでは伏せ字にさせて頂きます)
会社名 = 元さいたま水族館
E-mail = xxxxxx@xxxxxxx(筆者にて伏せ字)
電話番号 = 000-0000-0000(筆者にて伏せ字)
郵便番号 =
都道府県 = 埼玉県
住所 = 熊谷市
問い合わせ =
ブログを拝見させていただきました。
私は今年2月までさいたま水族館飼育課飼育展示係として働いてい者です。
私でよければ知っていることのお話しますのでよろしければどうぞ。
またmixiの方でもメッセージを送りました。mixiでは水族館にいた証拠もありますのでよろしければのぞいて見てください。

このメールからやりとりが始まります。
この段階で仮に犯人だとしたらなぜアポをとってきたのかが疑問です。
穿った考えたかをすると当ブログの記事を盾に無実を主張したかったとなるのでしょうがそれにしてもリスクが高すぎます。

これに対して僕の方で送信したのが以下のメールです。

◯◯様
ちほちゅう「のりさ」
こと、△△△△と言います。

> ブログを拝見させていただきました。
> 私は今年2月までさいたま水族館飼育課飼育展示係として働いてい者です。
> 私でよければ知っていることのお話しますのでよろしければどうぞ。
> またmixiの方でもメッセージを送りました。mixiでは水族館にいた証拠もありますのでよろしければのぞい
> て見てください。

お問い合わせ有難うございます。
是非、お話きかせていただきたいと思っております。

かたちですが、こちらにて、まとめてご質問を文章にしてお送りいたしますので、それに関しての解答していただくというかたちでよろしいでしょうか?

頂いた解答は可能であればそのままブログ上に引用させていただきたいと思っております。
よろしければご連絡ください。
後日、また、メールいたします。

また、もし上記とは別の形をご希望でしたらその旨、ご連絡ください。

(以下署名)

さらに先方から届いた返信が以下のメールです。

ご返信いただきありがとうございます。
ご質問ございましたらぜひどうぞ。

ですがブログにのせる際は私の名前・元水族館飼育員といった情報は出さないようお願いします。
機密情報の揺曳にあったってしまいますので。
そちらの方はぜひともお願いします。

逮捕されてしまってまで機密情報の漏えい云々言ってられないので、公開してしまいます。
そもそも、この地点で辞めているわけですから機密情報もなにもないと思うのですが・・
ただし、それだけ律儀な人物であるということは言えるかもしれません。

さて、送った質問は以下のとおりです。
これは、先ほど紹介した当ブログの記事*1にある2ちゃんねるに書き込まれたことが真実であるかどうかの確認も含めた質問となっています。

*1:「「さいたま水族館」で庭池のアオウオ、ソウギョらほぼ全滅。内部の人間のミスが原因の事故?(追記あり)」 2014年04月28日 『ちほちゅう』
http://webdirector.livedoor.biz/archives/52653623.html

◯◯様

ご連絡遅くなりました。
のりさ@ちほちゅうこと△△△△です。

ご質問をまとめましたのでご返答、よろしくお願いします。
なお、頂いた解答を元に、こちらで原稿を起こそうと思っております。
(そのまま公開はしません)
その際は、公開前にチェックしていただこうと思っておりますので、どうぞ、お分かりになることを全て話していただけると幸いです。

以下質問となります。
このまま追記していただき、ご返信下さい。

――――――― ここから ―――――――

1. さいたま水族館での主なお仕事はどういったものでしたか?

2. さいたま水族館で働いていた期間を教えて下さい。

3. 最初の事件(事故)の状況を知りうる限り教えてください。

4. 2度めの事件(事故)の状況を知りうる限り教えてください。

5. 2月の頭に水槽清掃担当が退職したのは事実でしょうか?

6. その際、引き継ぎがうまくいかなった(突然退職されたなど)等の問題がありましたでしょうか?

7. 水槽清掃に塩素を使っているというのは事実でしょうか?

8. 室内水槽の排水が庭池に流れこむ仕組みになっているというのは事実でしょうか?

9. 「6.」が真実だということであれば報道にある「井戸水を使っている」というのは嘘だということでしょうか?

10 .また、一部では湧き水を使っているという話もありますがこちらについても知っていることをお伝え下さい。

11. さいたま水族館に於いてマニュアルの存在等、労働環境は整備されていましたか?

12. その他、伝えておきたいこと、当ブログ記事を読んで指摘したい(事実である、嘘である、等)ことがありましたらよろしくお願い致します。

――――――― ここまで ―――――――

長くなって申し訳ございませんがよろしくお願い致します。

(以下署名)

9番の質問で「6.」とあるのは「8.」の間違いですが先方もこれに沿った回答をしているのでそのままにしておきます。

そして頂いたメールがこちらになります。

△△様
ご質問いただきありがとうございます。

――――――――――――――

1. さいたま水族館での主なお仕事はどういったものでしたか?

水槽掃除・生体の飼育 生体の購入 飼料の購入、飼料費の管理 病気の治療・検疫特別展示の考案・設計・実施 イベントの補助
・私は飼育課の中でも魚の飼育・展示をメインといてた立場です。イベントは違う担当がいますがそれの補助もしていました。
また解説員ではないので解説はあまりしません。

2. さいたま水族館で働いていた期間を教えて下さい。

約4年間です。

3. 最初の事件(事故)の状況を知りうる限り教えてください。

まず死んでしまったのは庭池(800平方メートル)で飼育していた約500匹の魚です。
死んだ種はアオウオ・ソウギョ・コイ・アメリカナマズ・チョウザメ・ティラピア・モツゴ・オイカワ・フナです。
また事故が起きた際は私はいませんでした。このことは5つ目のご質問に書かせていただきます。
事故はアルバイトのミスで起こったものです。当時アルバイトが3名おり、私が担当していた水槽掃除を代わりにしていました。
私がその3名を指揮し、塩素を使った掃除の際は私の補助をアルバイトがするという形でした。
またこの3名のアルバイトはどれも入社1年目の若手であります。男性2名、女性1名です。
1名は◯◯大◯◯校出身。もう2名は◯◯市にある◯◯専門学校の出です。(◯部分筆者にて伏せ字)
私が急きょ水族館を辞めることになり、水槽掃除と飼育管理といった仕事がこの3名に降りました。またこの3名は解説員も兼任してます。
また本来、現場指揮者が辞める際は事前に次の者を選び、1か月以上の引き継ぎと指導をさせます。私も場合もそうでした。
しかし今回は次の者も決まっておらず、その日にいきなり私が辞めるということで、引き継ぎや指導は一切しませんでした。
そして事故が起きた当日にアルバイトの者から電話が着て事故が起きたことと、事故の理由を聞きました。

事故の原因は塩素を中和せずに排水したことによるミスです。これは人為ミスですが、私としては飼育排水が池に流れる作りそのものが欠陥であると思います。飼育排水を池に流す理由としては川や用水路に流す許可が下りなかったと私は聞いています。

4. 2度めの事件(事故)の状況を知りうる限り教えてください。

このとき私は退職していたので詳しくは存じ上げません。
お役に立てず申しわけないのですが、2度目の前には監視カメラを設置してたとのことです。
1回目のときはありませんでした。また、セコムの防犯センサーは1回目が起きる前から設置してありました。

5. 2月の頭に水槽清掃担当が退職したのは事実でしょうか?

正確には2月末です。しかし、2月7日から有給休暇を入れたのでそれ以降は出勤しておりませんでした。

6. その際、引き継ぎがうまくいかなった(突然退職されたなど)等の問題がありましたでしょうか?

1つ目の後半に書かせていただきました。

7. 水槽清掃に塩素を使っているというのは事実でしょうか?

事実です。このことは報道等で一切やっておりませんが、2年前から水族館では塩素を使った掃除を導入しました。
また塩素を使った掃除の風景を以前に水族館公式のフェイスブックにのせたことがあります。
もしかすると削除されてるかもしれませんが。

8. 室内水槽の排水が庭池に流れこむ仕組みになっているというのは事実でしょうか?

これも事実です。展示水槽は常時、注水(井戸水)と排水をしています。排水は一回排水タンクに溜まり、その後池に流れます。
また塩素掃除した際も同様に排水は池へと流れます。

9. 「6.」が真実だということであれば報道にある「井戸水を使っている」というのは嘘だということでしょうか?

池への水は飼育排水+井戸水です。報道は嘘ではありませんが、あきらか飼育排水のことを隠しているとは思います。
池に飼育排水が流れていることが隠しようのない事実ですので、この隠ぺいを暴くとしたらそこが弱点ではないでしょうか。
また隠ぺいについては当時の◯◯◯◯であった◯◯氏と◯◯◯◯で県からの現役出向であった◯◯氏、◯◯◯◯◯◯の◯◯氏の指示であったと聞いております。(◯部分は筆者にて伏せ字)

10 .また、一部では湧き水を使っているという話もありますがこちらについても知っていることをお伝え下さい。

湧水ではなく井戸水です。また井戸の詳細については私が今データとして持っております。これは機密事項の持ち出しになってしまいますが…。
井戸は深井戸と浅井戸の2つ使っています。深井戸は地下270mから汲んでいます。当然、魚に無害な水です。

11. さいたま水族館に於いてマニュアルの存在等、労働環境は整備されていましたか?

飼育や水槽掃除におけるマニュアルは一切ありません。
労働環境は公益財団法人としてはずさんなものでした。とはいえどこの水族館も似たようなものではあります。

12. その他、伝えておきたいこと、当ブログ記事を読んで指摘したい(事実である、嘘である、等)ことがありましたらよろしくお願い致します。

ブログの最後に書かれていた発見者のツイッターの件ですが、あのツイッターは前にお話した3人のアルバイトのうちの1人です。
またこの件は間違いなく口外禁止ですので話したくても現役の者は話せないはずです。そして下の者は決して隠ぺいしようとは思っておらず、この件に巻き込まれただけです。
またこの話をしてしまうと、第一発見者がアルバイト、つまり水族館に最初に出勤するのがアルバイトということになってしまいます。
これがこの水族館の現状とお考えください。

また今までは水族館の不祥事について書かせていただきましたが、私はもう一つ知っております。
水族館ではなく、熊谷市にある「ムサシトミヨ保護センター」の不祥事です。
△△様は確か熊谷にお住まいとのことでしたらその施設をご存じかもしれません。
よろしければそちらについて話をしてもよろしいでしょうか?

――――――――――――――
以上で回答とさせていただきますが、なにか足りない点がありましたが、おっしゃってください。
――――――――――――――――

さて、どうお感じになられたでしょうか?
自分には、少なくても嘘を付いているようには感じられませんでした。

そこで、この件をまとめ、前述の記事に追記として付記しようと思っていたところ、連絡が途絶えてしまったため、どうしようか悩んでいたところだったわけです。

最後にこちらから送信したメールが以下です。

◯◯様
のりさ@ちほちゅうこと△△△△です。

非常に事細かにご回答頂きありがとうございました。
現在、執筆中ですが一つ確認したいことがあってメールしました。

できるだけ真実は細かい部分まで伝えたいといいう考えで原稿をかいておりますが、そこまで細かい部分を知っている人間というのはおそらくかなり限られてしまうと思います。
そんな限られた人の中でのリークですから、場合によっては情報提供者が特定されかねないのではと心配しております。

もちろん、出てきた名前等は伏せますし、◯◯様の個人情報に当たるような内容(担当職種や勤務期間等)は一切記述しません。
にもかかわらず、特定されてしまうのもネットの情報であったりもします。

つまり、それだけのリスクがあるということを事前に理解していただきたいと思い、メール差し上げました。

いずれにしても、記事が出来ましたら一度メールにて見ていただきたいと思っております。
貴重な情報、ありがとうございました。

(以下署名)

当初、これを元に一本記事を立てようと考えていたのですが、最初の事件に関しては詳細が書かれているものの2度めの事件に関しての情報がないので、最終的には前述の記事*2の追記にしようと思い、以下の様な文章を用意していました。

*2:「「さいたま水族館」で庭池のアオウオ、ソウギョらほぼ全滅。内部の人間のミスが原因の事故?(追記あり)」 2014年04月28日 『ちほちゅう』
http://webdirector.livedoor.biz/archives/52653623.html

ここから-------------------
とある筋から最初の事件に関してかなり確証的な証言を得ました。

事件の原因は内部のミスです。
前担当者が突然退職してしまったため何の引き継ぎも無しにアルバイトが清掃を担当したことが原因。
直接的な理由は清掃時に使った塩素を中和せず排水してしまったためですが、そういったことが一切引き継ぎされていなかった館全体の問題であるようです。
なお、確証的というのは具体的にアルバイト(3名)及び、前担当者が割れているためです。
ここではアルバイト3名に関してそれぞれ大卒1名、専門卒2名。男子2名女子1名であることだけ触れておきます。
ちなみに、2度めに関しては今のところ具体的な原因はわかっていませんが、おそらく、ここまで犯人が上がっていないことから、同じようなところに原因があるのだと思われます。

つまり、原因は2ちゃんねるで言われている通りで、塩素清掃後中和せずに排水してしまったこと。
館内水槽の排水は庭池に流れ込んでいるということになります。
なお、庭池の水は館内水槽の排水以外にも井戸水(湧き水は使われていません)も併用。
また、なぜ排水を庭池に流れ込む仕組みにせざるを得なかったかというと、これは近隣住民から反対があったからということのようです。

最後に。
この問題はアルバイト個人の問題ではありません。
館の管理体制に問題があったのが事故を起こした原因です。
責められるべきは個人ではなく組織ということです。

ここまで-------------------

つまり、個人による犯行ではなく、館全体のシステムの不備が産んだミスであると結論づけていたわけです。
が、しかし、等の本人が逮捕されてしまった・・

果たして真実はどこにあるのでしょうか?
さらなるニュースを待ちたいと思います。

執筆: この記事はのりささんのブログ『ちほちゅう』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年06月20日時点のものです。

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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記者:

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