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続・美味しんぼと放射線(メカAG)

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

続・美味しんぼと放射線(メカAG)

で、このバカはそもそも「放射線症で鼻血が出る理由・原理」に一切言及していない。一見すると整然としているようだが、科学性が欠片もない。理系学問を侮る「文系脳」特有の駄文だ。

http://twitter.com/hentaigentleman/status/465367205656289281

多くの人がよくやる間違いがこれなんだよねぇ。原子力を高指定してる人も否定している人も、同じように間違えている。疑似科学を批判している人すら、間違えていることが多い。

科学とは自然(現象)を研究するものであって、科学が自然を決めているわけではない(当たり前だが)。科学ができるのは、起きている現象を観察し、それに理屈をつけるための研究を行うこと。

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すなわちまずは現象を確認しなければ、否定も肯定も話が始まらない。もしかりに福島で本当に鼻血を出す人が増えているなら、何らかの原因があるはずだから、それが放射線によるものとは限らないが、研究し解明するのが科学。それによって理屈や原理が明らかになるわけだ。

放射線以外の原因だってあり得ると思うよ?仮設住宅の生活によるものかもしれない。ストレスによるものかもしれない。あるいは仮設住宅に使われている建材に有毒な化学物質が含まれている可能性だって検証しなければならないだろう。

放射線による影響だって美味しんぼの作者がいうような、解明できていない未知のものがあるかもしれない。そういうものを研究するのが科学。

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むろんこれまでの研究ではそういうのは考えいにくいというのが科学の認識だが、なんらかの条件が重なった場合にまだ知られていなかった現象が起こることもありえるだろう。科学とはそういうものを研究して発展してきた。

しかしそもそも「鼻血を出す人が増えている」という現状の認識が間違いなら、手間と金と時間をかけて研究する意味はないだろう。逆に増えているというのが厳然たる事実なら、これまでの科学の研究で説明がつかないのだから、研究する価値は大いにある。

大事なのは現象を確認すること。なのに否定派は「そんなのは(従来知られている)科学の理屈に合わない」と主張するから、肯定派に「科学は完璧じゃない」と反論されるわけだ。この反論自体は正しいのだから、困ってしまう。

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一応補足すれば、現象を確認する段階でも、仮説を立てることは必要ではある。もしこういう現象が起きてるなら、こういう理屈かもしれない、とね。やっぱある程度前提にしないと、正しい状況認識もできない。

たとえば原子力関係の作業者は肺癌になる確率が普通の人よりわずかに多いという調査結果がでたことがある。ところが更に良く調べてみると、調査対象の作業者に普通よりも喫煙者が多かったことがわかった。その分を補正すると特に肺癌が多いという傾向はなくなってしまった。つまり喫煙による分だったわけだ。

このように漫然と統計をとっただけでは、結論を誤ってしまうことも少なくない。なので放射線の影響の調査は難しい。未知なるもの、不確実なものをどう追い詰めて確定させていくか考えるのが科学…。

関連記事:「美味しんぼと放射線」 2014年05月11日 『ガジェット通信』
http://getnews.jp/archives/574159

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年05月12日時点のものです。

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