“人類の敵”ポテチで地球を征服!? 秘密組織コイケヤ潜入レポート
東京・成増のとある企業の会議室。ガジェット通信は、あるお菓子の新製品の取材に訪れたのですが、実はそこは地球征服を企む秘密組織の本拠地でした。地球征服をしようなんて人たち、本当にいたんだ……。何を言ってるのか分からないかもしれないですが、そこで見た事実をレポートとしてお届けします。
会議室で待っていたのは、スーツを着て何やら難しい顔をした面々。ちょっと怖いぞ……。恐る恐る取材を始める筆者。
筆者:えー、今日はですね、4月に発売された新製品『ノンフライすっぱムーチョ』の取材に伺いました。
『すっぱムーチョ』といえばおなじみ、湖池屋のすっぱい味が売りのポテトチップス。4月にノンフライの『ノンフライすっぱムーチョ さっぱり梅味』と『ノンフライすっぱムーチョ さっぱりビネガー味』が発売されたので、湖池屋さんにお話を聞きにきたのです。湖池屋では『ポテのん』に続くノンフライのポテトチップス製品。従来の『すっぱムーチョ』と比べてカロリーは約25%カット、脂質は約75%カットとヘルシーながら、さっぱりとしたおいしさが楽しめるのが特徴です。
筆者:まず、なぜノンフライの製品を提供することになったのでしょうか。
湖池屋マーケティング本部 マーケティング部 第3課の丸山浩司氏:
一般的にスナック菓子には「油が多い」「カロリーが高い」「太る」というイメージがありますよね。健康的にも悪者としてやり玉に挙げられる。そこでカロリーが低いポテトチップスができたらいいなあ、と。カロリーが低ければいいわけではないんです。味がポテトチップスと全然違うと、ポテトチップスの棚においてもらえない。おいしさを担保できないとダメなんです。
従来の一般的なノンフライ製品はじゃがいもを粉にして固める製法で、じゃがいもの風味を飛ばしてしまった。今回は生のじゃがいもをスライスして作れるようになったのが技術的に新しい点です。
筆者:ノンフライの製法で工夫された点や苦労した点は。
マーケティング本部 マーケティング部 第3課 課長の脇淵健二氏:
生のじゃがいもは水分が80%ぐらいあって、それを全部飛ばさなければいけない。油でフライするときは水分と油が置換して、すぐに乾燥する。ノンフライの場合は徹底的に焦がさずに、芋の風味を残しながら焼く。ここが調整ですよね。生のじゃがいもを使う限りは、じゃがいものおいしさが出てなければいけない。そこのこだわりが一番工夫したところですね。味にも工夫があります。単調な味は飽きてしまうので、かんでいくにつれ味の表情が変わっていくようにした。味の複雑さというところはひとつのキーポイントかなと思います。『すっぱムーチョ』は女性の評判がよくて、ヘルシーなイメージがあるんですよ。おいしさが担保されている『すっぱムーチョ』のブランドを使って、ノンフライのおいしさというものを広げていこうという狙いがあります。
ここまで筆者と堅いやり取りが続いていた湖池屋の皆さん。ところが、4月21日に公開されたウェブサイトの話題になると、その様子が一変します。
筆者:ところで、「ポテチは人類の敵」というサイトを公開するそうですが……。
丸山氏:さっき完成したばかりなのですが、こちらを見てください。
健康に悪いと思いながらも食べてしまうポテトチップスは“人類の敵”です。我々はポテトチップスの魅力で世界を征服する秘密組織なんです。ところが、どうやら最近、ポテトチップスを手に取って2~3秒見つめて、棚に戻してしまう人がいる。ポテトチップスは、“本当はやめたいんだけどやめられないお菓子”になってしまった。本当にやめられたらマズいんじゃないか、という危機感を持ったことからノンフライの『すっぱムーチョ』を開発した、ということを紹介しているサイトなんです。
なんかおかしなこと言い始めたけど大丈夫かな……。サイトを見ていきましょう。ポテトチップスが「やめられないお菓子ナンバーワン」になってしまい、頭を抱えるコイケヤの構成員たち。
ポテトチップスを「ヤメタイ派」が70%という調査結果も。
「や・は・り そうなりましたか」と秘密組織のボス(社長)登場。
なぜか元ボクサーのT原氏も「ポテチ? そんなもんは、ボクサーの敵なんじゃ! ボケェイ!!!」と激怒。T原って……誰だかバレバレだよ……。
ボクサーの敵となっていたポテトチップスをこれからも世界の人々が大好きでいられるように、「ノンフライすっぱムーチョを作りました!」とボス。
あれ? このサイトに登場する構成員って、目の前にいる皆さんじゃ……。
マーケティング本部 マーケティング部 広報課 課長の山口直哉氏:
そうです。社長の小池を筆頭に、社員みんなで楽しみながら振り切ってやってるぞ、ということから、ノンフライの商品を食べてみようかな、とか『ノンフライすっぱムーチョ』に興味を持ってもらえればな、と。ガジェットさんにはマジメにお話を聞いていただいたんですけど、見てもらいたかったのはこっちなんですよ!
なんだ! そうだったのか。マジメに話聞いちゃったけどこの人たち、全力でふざけてるよ! さすが『カラムーチョ』や『ポリンキー』『スコーン』『ドンタコス』と、ちょっと変わったスナック菓子やそのCMを世に送り出してきた湖池屋さんです。
世界征服を企む秘密組織コイケヤは……。
実はノリがよくて楽しい、湖池屋の社員さんたちでした。社長も含めノリよすぎだよ! 皆さんが体を張って熱演しているスペシャルページは下記をチェック!
人類の敵!?ポテチの魅力|湖池屋|ノンフライすっぱムーチョ スペシャルページ
http://koikeya.co.jp/event/jinruinoteki/
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。