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「はちま起稿」が方向転換してもPVを伸ばせた理由

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 インターネットで調べものをしていると、「まとめサイト」や「まとめブログ」に辿り着くことがよくあるだろう。例えば「ニュー速VIPブログ」「ハム速」「はちま起稿」などがそれにあたるのだが、このような「まとめサイト」は、いったいどのような人物が運営し、どのようなノウハウを持っているのだろうか。

 「はちま起稿」を立ち上げた清水鉄平氏が執筆した『はちま起稿 月間1億2000万回読まれるまとめブロガーの素顔とノウハウ』(清水鉄平/著、SBクリエイティブ/刊)では、まとめブロガーの実体とアクセス数を稼ぐテクニック、炎上記事の真実などを紹介する。

 そもそも、「はちま起稿」とはどんなブログなのか。
 「はちま起稿」は2007年6月22日に本書の著者である清水氏の個人ブログとしてスタートし、日本最大級のゲーム系まとめブログに成長した。現在は複数の記者によって更新され、清水氏は紆余曲折あり、一度引退した後、「はちま起稿」のアドバイザーとして活動している。

 ブログの読者は新鮮な情報を絶えず求めているもの。ゲーム系ブログの代表格と呼ばれるまでに成長した「はちま起稿」も、更新ペースを落とせばすぐに読者の目が離れてしまう。
 1日に何本も記事を書き続けるには大変な労力が必要だった。そこで、更新ペースを維持するためにとった方法が、日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」のまとめブログにリニューアルさせることだった。
 「2ちゃんねる」から面白そうなスレッドをピックアップして転載するだけで記事が1本仕上がるため、大幅な効率アップにつながる。さらに、「自分の言葉で書く必要がなくなるため、「誰でも記事を量産できる」「たくさんのユーザーの意見を掲載することで記事内容が充実する」「あくまで転載しているだけなので責任を追及されにくい」というメリットもあったという。
 「2ちゃんねる」のまとめブログにリニューアルしたことで、アクセス数と読者はますます増加していった「はちま起稿」。ところが、このリニューアルは思わぬ事態を招くことになる。

 2012年6月4日。「はちま起稿」をはじめとした5つのまとめブログに対して、「2ちゃんねる」から警告文とともに2ちゃんねるがもつ著作物一切の転載が禁じられたのだ。数ある「2ちゃんねる」まとめブログの中から名指しされたことで、はちま起稿は「2ちゃんねる」とそのユーザーを敵にまわしてしまう結果となった。
 この事態を受け、「はちま起稿」は「ゲームブログからの脱却」として、従来のマニアックなゲームブログから「ゲームを中心とした総合エンターテインメントブログ」に方向転換。アニメや芸能ニュースを積極的に増やすことになる。当初はゲーム好きの読者からの批判を受けたものの、結果的にはリニューアルは成功し、2013年9月には月間1億2000万レビューを記録。「2ちゃんねる」に転載禁止を警告される前よりもアクセス数は増加した。

 時代の流れとともに変化するニーズを見極め対応していく。独りよがりにならない。たくさんの人に見てもらえる記事づくり。「はちま起稿」の歴史はその繰り返しだったと清水氏は本書の中で語る。
 最近では、ブログのアフィリエイト収入で生活している、副業としているというのを聞くようになったが、本当にそんなうまい話はあるのか。その実態はどのようなものなのかを読むことができる一冊だ。
(新刊JP編集部)



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