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ブリストル・ダブステップの旗手、DJピンチ、新レーベル発足&コンピ・リリース!

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ブリストルにおけるダブステップ・シーンの重鎮、DJピンチがこれまで運営してきた老舗ダブステップ・レーベル〈Tetonic〉とは別に、新たにレーベル〈Cold Recordings〉を立ち上げた。これまでアナログ・レコードのみのリリースであったが、このたびコンピレーション『CO.LD (Computer Output Loop Dance)』をリリースし、新レーベルのその方向性を指し示した。

ピンチが新たにスタートさせた〈Cold Recordings〉は、ダンス・シーンの最新潮流の2つの流れの交点にあると言えるだろう。

ひとつはここ数年で定番となってしまった、ポスト・ダブステップのリズムにおけるハウスやテクノとの融合。乱暴にいってしまえば、タブステップのBPMが140から、ハウスやテクノのある種の究極の形として30年もの間鳴り続けているBPM130ぐらいまでにテンポダウンすることの変化。

もうひとつはアンダーグラウンド・シーンのひとつのキーワードとなっている、アヴァン・ロックからミニマル・テクノを貫き、さらにはカニエ・ウェストの新譜にまで、その影響がみられるインダストリアル・リヴァイヴァルの空気だ。

ピンチが、このふたつの流れの交点に座礁を据えたのが、このレーベルなのだ。このたびリリースされたレーベル1弾のコンピはまさにそうした姿勢をひとつ端的に示すもののようだ。「CO.LD(Computer Output Loop Dance)」というコンピのサブ・タイトルからして、なんとも興味深い。インダストリアル・ミュージックのある側面でもあるテクノロジーとの共謀によって生み出す、退廃的な空気感、それを指し示しているかのようだからだ。また肝心のそのサウンドは、ベース・ミュージックが基礎にありながら、質感はUKのベテラン・ハード・ミニマル・テクノ勢=リージスやサージョンといったアーティストたちが指し示す方向性に寄り添っていると言えるだろう。その“色”は、ざらついて、重く、そして冷たい。

ある意味でダブステップ〜ベース・ミュージックの多様性を示した〈Tetonic〉との違いは、その徹底したコンセプトではないかと思われる。収録アーティストに関しても〈Tetonic〉とは全く違った人脈のアーティストを起用しているあたりからも、その感覚は伝わってくる。それほどまでにひとつの“色”があるレーベルだ。

ダンス・ミュージック以外にも広がるアンダーグラウンド・ミュージックを貫く、ひとつのタームでもある“インダストリアル”。そして現在のベース・ミュージックから派生した最新鋭のスタイルのひとつがそこにはある。
(河村祐介)

『CO.LD』はOTOTOYでも配信中、試聴可能
http://ototoy.jp/_/default/ p/41600

参考情報
Cold Recordings公式ページ
http://coldrecordings.com/

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