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続・やぶ医者こそ名医

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

続・やぶ医者こそ名医

レーシックの続き。ずいぶん前のことだけど母親が目の手術をしたんだよね。視界の一部が欠けて見えると。欠けた部分は脳が勝手に補うから、あまり気づかないのだけど、「盲点」みたいに、欠けた部分にだけ存在するものが見えない。

で、「このままでは失明するんじゃないか」とパニックになり、大学病院に行った。しかし、ここからは母親からの伝聞なのだが、検査と様子見ばかりで、一向に治療らしきものをしてくれない。それを母親はたいそう不満に思って、別な大学病院に変えた。そこでは手術をした。すぐには治らないけれど徐々に改善していくだろうとのことで、母親も満足してこの件は落着。

まあでもそれから数十年、結局、視界は欠けたままなんだよね。ぶっちゃけ、治らなかった。まあもう高齢だし目以外もいろいろガタが来てるから、本人もいまさら気にしてないようだけど。

   *   *   *

そう考えると手術をしなかった最初の病院の判断も、それなりに妥当だったのかな、と。一方で患者を安心させるのも医者の仕事だから、治る率はそれほど高くなくても手術をした2番めの病院も、それはそれで正しいのかなと思う。

そもそも目の症状は気分的に不安なだけで、それ自体は日常生活に支障なかった。手術をしなかった医者は、支障ない程度の症状であえて手術をした場合のリスクを考えたのではなかろうか。やっぱ率は低いのだろうけど、失敗するリスクを考えて、あえてそのリスクを犯すよりは、このままの方がいいだろう、と。

医者は健康な、というかさほど症状が深刻でない段階での手術を避ける傾向があるように思う。手術をしたためにかえって悪化したというリスクを考えるのだろう。言い方を変えれば、どうしても手術が必要になるほど悪化するまで待つ。語弊があるかもしれないけど、その間、そこそこ健康でいられる方がいいということなのだろう。

もちろん早期に治療した方がいいケースはするだろうけど、後でも先でもたいして変わらないなら、後の方が。万一にも手術でかえって問題が生じて、残りの人生をその状態で生きていかなければならないとしたら、残りが少ない方がいいわけで。

   *   *   *

患者の心理的には「ベストな治療をしてもらった」という満足感というか安心感も無視できないんだろうけど。

ネットとかでときどき「○○の医者はまともに治療してくれなかった」「○○の医者はすごく親身になってあれこれ治療してくれた」という声があるけど、前者がやぶ医者で後者が良い医者とは限らないように思う。

ましてなんの支障もない健康な目をわざわざ手術するレーシックは、俺的には支持できないね。

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「やぶ医者こそ名医」 2014年02月14日 『ガジェット通信』
http://getnews.jp/archives/513504

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年02月13日時点のものです。

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