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ドラマCD『この男子、悪人と呼ばれます。』山本蒼美監督インタビュー(後) 「『この男。』シリーズでテレビアニメをやりたい」

OVA『この男。』シリーズでの独特の感性が注目され、テレビアニメ『メガネブ!』の監督に弱冠23歳で抜擢された山本蒼美さんのインタビュー。前編では、2013年11月に発売された『この男。』シリーズ最新作となるドラマCD『この男子、悪人と呼ばれます。』(CoMix Wave Films)のストーリーやキャラクターの魅力から、そのインスピレーションまで語って頂きました。

ドラマCD『この男子、悪人と呼ばれます。』山本蒼美監督インタビュー(前) 「萌えるのは黒髪で美少年。健気なキャラクターが好きです」 – オタ女
http://otajo.jp/33042 [リンク]

後編では、『メガネブ!』の監督を務めた際の裏話や、次回作の構想、さらには将来の野望まで飛び出す展開に…。どうぞ最後までじっくりとご覧下さい。

(聞き手:藤本エリ・ふじいりょう)

――『悪人』と同時期に制作されていた『メガネブ!』ですが、「1990年生まれの女性監督」ということでも注目されていたと思います。プレッシャーもあったのではないですか?

山本監督(以下、山本):もちろん、それはありますよ!(笑) 『宇宙人』を作っている時に、『メガネブ!』のプロデューサーが『アニメイトオンライン』の記事で私の名前を見かけて検索してくれて、YouTubeにアップしていた自主制作の『ロボティカ*ロボティクス』を観て面白いと感じてくれたみたいです。でも、テレビアニメの制作現場では根本的に言語が違っていた。テレビアニメ業界に入ろうと思ったことがなかったので、知らないことばかりで手探りでした。

――業界の知識のないままにテレビアニメの監督になってしまった、と。

山本:作品の演出方針をスタッフに伝える「演出打ち」も、何をするのか全然わかっていなくて…。どういうことをするのか説明を受けたのが打ち合わせの2日前で、「いや、いろいろ準備しななくちゃいけないよね?」と…。プロデューサーが「体験しなくちゃ分からないと思って」というので、「いや、説明してよ!」となり、慌てて資料を揃えたのも今ではいい思い出です(笑)。それでも、師匠としてわたなべひろしさんが助監督として付いて下さって、要所ごとに助言して貰えたり、すごくバックアップして頂きました。

――スタッフワークのよさですね。

山本:テレビアニメは関わる人が多いので、やろうと思えばいくらでも大きなことができますし、人に頼ることもできるというのは良さです。一方で個人制作は実力不足が全部自分の責任になるけれど、全部自分の好きにコントロールできる。どちらにも良い部分があると思います。

――『メガネブ!』の制作の間は地元の広島県から東京に出てこられたのですよね。気分転換はどうされていました?

山本:最近はフリーマーケットかな。朝まで仕事だった後に寄ったり。でも、そこでもダテメガネを買ってしまっていました(笑)。もともと私自身、別にメガネ属性はなかったのですけれど、今では電車の中でも人をメガネで判別するようになりました(笑)。

――それだけ作品に打ち込まれていたことが分かるエピソードですね。テレビアニメでの仕事も経験されて、『悪人』の次の作品の構想も気になります。もうストーリーをお考えなのでしょうか?

山本:スタッフさんには「のっぺらぼうをやりたい!」と言い続けているのですが、顔がないキャラクターはアニメでは主人公にするのは難しいと渋い顔をされるんです(笑)。

――妖怪ものとは意外です。どのような世界なのでしょうか?

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記者:

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: http://yaplog.jp/parsleymood/

TwitterID: parsleymood

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