稲田朋美・内閣府特命担当大臣定例会見「新たなクールジャパン会議の立ち上げも視野に入れる」(2013年12月26日)

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2013年12月26日9時55分頃より中央合同庁舎第4号館で開かれた稲田朋美内閣府特命担当大臣の記者会見で、所管のクールジャパン戦略に関する質問をすることができました。ここではその部分を抜粋して紹介します。

※詳細な大臣発言・質問・議事録は、内閣府ホームページにてご確認下さい。

クールジャパン戦略に関する質問(抜粋)

ふじいりょう:今日はクールジャパン政策について質問させて頂ければと思います。総理によるクール・ジャパン立国宣言があって、推進機構が立ち上がったという面では進んでいると思うのですけれども、例えば海外向けてイベントでのアウトバンドに比べて、インバウンドの政策はめぼしい発信がないのかな、という印象を受けています。500億円を投入された推進機構についてもバラマキという声がありますし、来年度に向けて、例えば推進会議を再び開催したり行政事業レビューのような点検を検討される余地があるのかどうか、改めてお考えを頂ければと思います。

稲田大臣:クールジャパン戦略担当の初代大臣ということで、総理も経済態勢の一つの大きな柱として捉えて頂きまして、推進会議でアクション・プランなども取りまとめをしました。そのフォローも政府間の会議でフォローアップをしています。
今ご指摘があった機構については500億という巨額の基金を積んで、クールジャパンを推進しようとしている企業であったり個人であったり民間を後押しするように、有効に使っていって頂きたいと思っております。
また行革担当大臣の視点からは、基金のシートは行政事業レビューで今回から加えましたので、そういうものも活用して、きちんと趣旨にあった使われ方をしているかどうかということは、チェックしていきたいな、というふうに思っております。

その上で、クールジャパンの今後の展開ですけれども、私が捉えているクールジャパン戦略というのはやっぱり民間の活力を後押しする。それからひとりひとりの国民運動的な、社会運動的なものであるとも捉えております。
そういう意味で、キレイな提言をするではなくて、やっぱり実行が伴っていないと、というのはご指摘の通りだとも思いますし、今月に入りましてから第一回の地方版のクールジャパンということで京都に出向きまして、そこでもクールジャパンの地方の取り組みを、視察や活発な議論が行われ有益でありました。そういった地方の取り組みもずっと横展開をしていきたいというふうに思います。
そしてデザインという切り口を入れていきたいなぁ、と思っていて、今新たなクールジャパン会議を立ち上げるのかというご指摘ですけれども、そういうことも視野に入れながら、来年は具体的な行動につなげていくことができたら、と考えています。

再度のクールジャパン戦略会議の立ち上げにも前向き

2013年11月25日に発足したクールジャパン推進機構。その基金について行政事業レビューでチェックする意向を示した稲田大臣。また、新たなクールジャパン会議の立ち上げを視野に入れるとも語っています。その具体的な動きがいつあるのかに注視する必要がありそうです。
また「デザインという切り口を入れたい」とも述べているところも注目点。2013年12月25日には、自身のお膝元でもある福井県の第一織物が作ったブランド『IBUKI』のコートを安倍総理にプレゼントするなど、ファッションへの関心が見える行動が目立っています。このような繊維関連産業の振興策がクールジャパン戦略にどのように盛り込まれていくのかも気になるところなのではないでしょうか。

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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