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サボリ社員の追い出し方 帰宅後にPCすり替え履歴チェック

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都内某所にあるA社は、名の知れた大手通信機器メーカーである。年功序列で終身雇用という典型的な日本企業で、高給ではあるが大半の社員は「ヨソではとても通用しそうもない」ガラパゴス社員たちの集まりだ。

それでも、過去にはいちども大規模なリストラは行ってこなかった。何も対策を打たないことによって、優秀でやる気のある若い社員が自分から苛立って辞めるのを待っているような会社と言えるのかもしれない。

「業務に関係ないものばかり」なら退職勧奨
そんなA社も、バブル期に採用した40~50代が明らかに過剰になっており、何とか辞めてもらう必要が出てきた。景気の回復基調も見られる中、「ノンワーキングリッチ」さえ切り捨てられれば、会社が再び成長する可能性が出てきたからである。

ただ、パソコンが普及して以来、仕事をやらないサボリ社員が目立たなくなってしまった。日がな机に向かって何かしらしていれば、その中身まで細かく問われることは少ない。それをいいことにゲームやネットサーフィン、私用メールに興じる人もいた。

そこでA社の人事は、「諸悪の根源」であるパソコンを逆手に取って、サボリや不正の証拠を押さえる決断をした。証拠があれば解雇したり、退職勧奨をしたりする材料にすることができる。

その方法は、狙いを定めた社員が使っていたパソコンを、帰宅後に回収して差し替えておくことだ。社員には「OSの入れ替え」とか何とか言っておけばいい。中身はそのままコピーして、業務に支障ないようにしておけば文句は出ない。

その後、人事は社内のSE部門と協力し、回収したパソコンのアクセス履歴やメールの送信履歴などを数日かけてチェックする。

「各履歴は、業務に関係あると思われるものは黄色、明らかに関係ないものはピンクといった具合で色分けされるので、調査対象を絞り込みやすい」

中には、どちらの履歴もピンク一色になってしまう社員もいる。

サボリの経験を活かして転職したツワモノも
ピンク一色になってしまった社員は、どうなるのか。中小企業なら「事を荒立てたくなかったら、すぐに荷物をまとめて出て行け」となるが、大手はそんな訴訟リスクは負わない。

まずは普段からの仕事の成果が上がっていないことを示し、反省文を書いてもらう。そして今後のスキルアップの方向と、業務改善計画について話し合いを行う。

それでも改善されない社員には、いよいよ退職勧奨を行うが、それを拒否した人たちは「キャリアアップセンター」といった名前の「追い出し部屋」へと異動させる。

ただ、退職勧奨や追い出し部屋が、新しい人生に踏み出すきっかけになる人もいる。ある社員は長時間のサボリによって蓄積したスキルを、幸運にも転職に生かすことができた。

「ワインのオークションサイトばかり見ていたある社員は、その知識を活かしてワイン専門の商社に転職しました」

長い年月の間、大した働きもしていないのに雇用が保証されている環境にいると、自分から主体的に物事を考え行動することができなくなる。社内の人間関係が断絶していれば、居場所をもらうことも難しくなる。

会社だって手取り足取り、新しい仕事を与えて覚えさせることなどできない。会社側が新しい人生のリスタートを促すことは、そう悪いことばかりではないかもしれない。

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