往復2400円で札幌・沖縄へ! LCCのキャンペーンを利用して激安旅行を楽しもう

1日15時に予約販売が始まったバニラエア就航記念キャンペーンの片道1000円チケットは、深夜になっても激しい争奪戦が繰り広げられている。公式ウェブサイトは非常に重くてほとんど繋がらず、運良く繋がっても操作中にタイムアウトしてしまう人が続出。台湾IPを遮断したために公式Facebookが炎上するという問題も発生している。

しかしそんな中、幸運にもプラチナチケットを手にすることができたユーザーから、喜びの声も報告され始めている。実は筆者も希望日時で成田-新千歳便を購入することができた。合計金額は往復の運賃2000円と手数料400円の合計2400円のみ。燃料サーチャージと諸税はかからない。人気の台北便も、すべてコミコミで往復5950円。席数限定のキャンペーン価格とはいえ、信じられない安さだ。料金の安さと公式サイトへの繋がりにくさで、良くも悪くも注目を集めてしまっているが、LCC利用者の裾野はこれでまた広がることだろう。

しかしこれだけ安いからには当然「安かろう悪かろう」な側面もあることは否めない。予約システムが貧弱なのはひとまず置いておくとして、今さらではあるが、LCCを利用するにあたって特に留意しておきたいポイントをおさえておこう。

1.欠航時の他社便振り替え・補償は原則なし
「LCCは二度と利用しない!」理由の第1位がこれ。悪天候で飛べない場合の対応は、払い戻しか自社後続便への振り替えが基本。大手航空会社のように提携他社便へ融通を効かせてくれることはない。繁忙期には振替便が数日後になることもあるので覚悟が必要。補償がないから安いのだ。

2.定時運行率はやや低め
LCCの定時運航率(定刻から15分以内に出発した便の割合)は85~90%で、世界一の正確さを誇るJAL、ANAの95%と比べるとやや低め。過去には出発が逆に30分ほど早まったケースも報告されているので、チェックインする時間には余裕を持とう。

3.チェックインもセルフサービス
空港でのチェックインは自分で端末を操作して行うのが普通。しかもチェックインカウンター(搭乗口も)は大手航空会社のカウンターとは別の“離れ”にあることが多いので、事前に場所を確認しておこう。

4.早朝発便・夜着便は交通機関の連絡に注意
LCCには朝6時台に出発する便や22時以降に到着する便が多い。そこで問題になるのが交通機関との連絡。最近はLCCの時間に対応した高速バスも増えてきたが、近所の宿に前泊することも選択肢に入れておきたい。

5.座席間隔が狭い
LCCの座席は前後左右の感覚が狭く、体の大きな人は窮屈な体勢を強いられる。また、背もたれが薄いため、膝を前のシートに押し当てていると、前の人の背中をゴリゴリとマッサージしてしまうことになるので要注意。もちろん映画を楽しむためのモニターや音楽を聴くためのイヤホンジャックもない。「空飛ぶバス」感覚で利用しよう。

6.座席指定、預入荷物、旅行保険、機内食などのオプションは有料
これらのサービスを利用すると料金が格段に跳ね上がり、LCC最大のウリである安さのメリットが薄らいでしまう。座席は基本的に全席自由席(空いている時期に、早めにチェックインすれば座席指定できることも)、荷物は機内持ち込みできる小型スーツケースまで、食事は事前に済ませ飲料は自前で持ち込む(1杯のドリンクすら有料)と心得よう。あくまでも値段なりのサービスしか受けられないのだ。

LCCを気持ちよく利用するためには、とにかく時間と心の余裕が欠かせない。飛行機がたとえ3時間遅れたとしても「しょうがないな」で済ませられるおおらかさが必要だ。残りはほぼ平日便のみとなったバニラエアの1000円チケットは11月3日いっぱいまで販売されるが、これから争奪戦に参加する人は「買えたらラッキー、買えなくてもしょうがない」ぐらいの気持ちで挑戦するのがいいだろう。むしろこの段階で腹を立ててしまうような人を振るい落とすためのゲームなのだと思うべし!

画像:バニラエア公式ウェブサイトより
http://www.vanilla-air.com/

※この記事はガジェ通ウェブライターの「ろくす」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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