「Amazon輸出」実践者がはまりがちな落とし穴とは?

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「Amazon輸出」実践者がはまりがちな落とし穴とは?
 「アマゾン輸出」というネットビジネスをご存じでしょうか。
 これは、日本で安く仕入れたものを、アメリカのネット通販サイト「アマゾン」を使って個人で輸出するというネットビジネスで、近年注目を集めています。
 そのメリットは、在宅でできること、他のネットビジネスと比較して参入者がまだ少ないこと、英語を話せなくても大丈夫なこと、顧客との直接的なやりとりがほとんどないことなどがあげられます。

 昨年末に出版された『「Amazon輸出」入門』(山村敦/著、日本実業出版社/刊)は、アマゾン輸出の解説本として話題を呼びましたが、その後、著者の山村さんの元には、参入者が多くなって出品しようとした商品が価格競争に巻き込まれた、米アマゾンの市場が荒れている、などの声が寄せられているといいます。
 それでも、アマゾン輸出はまだまだ成長期にあると、山村さん。
 続編となる『ライバルに差をつける! 「Amazon輸出」実践編』(日本実業出版社/刊)では、実際に始めた人向けに、ライバルと差をつけるためにすべきことが書かれています。
 ここでは実践しはじめた人がはまりがちな落とし穴をご紹介します。

■儲けるためには、とにかく出品数を増やす
 アマゾン輸出を始めて、まずぶつかるのが、「なかなか利益が出ない」という壁です。
 山村さんは実践者のこうした声を聞いているうちに、ある共通点を見出します。それは「出品数が極端に少ない」ということ。ほとんどの人が20件、80件など、100件以下しか出品しておらず、「すべての商品で利益を出したい」と考えているのだそうです。
 一方、利益を上げている人は300件、多い人は3000件〜1万件もの商品を出品し、個々では赤字になる商品があっても、全体で儲けを出ればいいと考えているといいます。もし上手くいかないと悩んでいる人は、まずは出品数を増やしてみるといいのかもしれません。

■大量一括出品はアカウント審査の対象になる?
 出品数を増やすことが儲けにつながる、そんな一方で、こんな話もあります。
 米アマゾンにはアカウント審査があり、審査中は売上を受け取れなくなるのですが、その審査に遭う人たちには、大量一括出品をしているという共通点があるのだそうです。
 ただ、山村さんは審査には遭っても、アカウントの停止・削除まで至ったケースはまだ聞いたことがないといいます。そして、アマゾン輸出の参入者が増えている現在、新規登録者の大量出品に関して、アマゾンも監視を厳しくしていくのでは、と大量一括出品に警鐘を鳴らしています。

■送った商品が関税で止まってしまうことも…
 海外に配送する商品は、必ず「通関」を通ります。そして、その商品が国内に入って良いものかどうか審査され、「関税」はいくらかが決められます。
 商品を送る立場にいる身として一番心配なのは「ちゃんと買った人の手元に商品が届くのか」ということ。また、届いたとしても、通関遅延によって1ヶ月近く遅れることもあります。しかし、残念ながらこの通関を避けられる手段はありません。スムーズに行くかどうかはまさに運次第といったところでしょう。
 ただし、インボイス(物品を送るときに税関への申告、検査などで必要となる書類)や送り状の記載方法を工夫することで、対策をたてられるとのことで、本書ではその方法も紹介しています。

 本書は、いざアマゾン輸出を実践しはじめたけれど、なかなか上手くいかないという人たちから、少し慣れてきて、効率的に儲けたいと思っている人たち、さらには、このビジネスを少しずつ大きくしていきたいと考えている人たちに向けられた、まさに実践的な一冊となっています。
 成長期の今だからこそ、ライバルに差をつけて一歩踏み出せば、大きな利益を手にできるかもしれませんよ。
(新刊JP編集部)



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