友人が教えてくれた英語学習に最も適した映画とその勉強法

友人が教えてくれた英語学習に最も適した映画とその勉強法

今回はyomoyomoさんのブログ『YAMDAS現更新履歴』からご寄稿いただきました。

友人が教えてくれた英語学習に最も適した映画とその勉強法

「英語学習に使える映画教えて」 『News×News』
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51317027.html

ワタシの友人にあるときから(それまでまったくその気配がなかったので驚いた覚えがある)憑かれたように英語学習に燃え始め、みるみるその力を上げ、しまいには勤めていた会社を辞めてオーストラリアに移住した男がいる。

うちのブログ的には、「オーストラリアの美しい自然をお楽しみください」*1にある写真を撮影したのが彼だったりする。

*1:「オーストラリアの美しい自然をお楽しみください」 2007年06月18日 『YAMDAS現更新履歴』
http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20070618/australia

昔、彼に英語学習法を尋ねたことがある。もちろん彼は複数の学習法を組み合わせていたのだが、面白かったのは映画を使った学習法だった。

ここでの映画はもちろん洋画だが、どんな洋画でも使えるわけではない。彼はいくつか条件を挙げた。

まず何より会話中心の映画であること。言葉が少ない映画はそれだけで論外。映像で魅せるアート系作品など論外だし、いくら使われてる言葉が簡単だからってアクション映画は「会話」がない場面が多いので厳しい。

しかもそこで使われる語彙が標準的で明瞭でないといけない。SFやファンタジー系は造語が多いし、あといくら名作とされても登場人物がボソボソとしか喋らないもの、台詞が抽象的なもの、方言がきつすぎるものもダメ。同じ理由では時代ものも除外。

そして、その会話のシチュエーションが日常的で応用が利くものでないといけない。オフィスやカフェやレストランやドラッグストアといった自分も身を置く場所での会話でないと使えない。医療ものや裁判ものなど専門用語が多いものは遠回りになるし、あとここでもSFやファンタジーは舞台が地球外だったり異世界だったりするのでダメ。

そのように試行錯誤を繰り返した結果、彼がたどり着いた結論は――

メグ・ライアンのラブコメ最強

この時点でワタシは、彼に倣って映画を使った英語学習法を試す気が失せたし、以上の条件に異論を唱える人もいるだろう。特定の趣味が昂じて英語力が必要になった人は、例えばその趣味がSFなら、SF 映画が最高の教材になるわけだが、彼の場合、そういうのはなくただいきなり英語をマスターしたいと思ったのだ。前提となる趣味がなく、しかも映画についての好みや審美眼にこだわりがなければ、確かに上記の条件は満たしており、筋は通っている。

さて、彼はメグ・ライアンのラブコメを以下の順番でしゃぶり尽くしたそうだ。

1.一度字幕版で見てストーリーを把握(英語力があがればこのステップは不要)
2.英語音声+英語字幕で観て内容を確認
3.英語音声+英語字幕で観ながら、登場人物にあわせて自分も台詞を喋る
4.↑を登場人物と同じトーンで台詞を喋れるようになるまで繰り返す(そのうち台詞を半ば覚えてしまう)
5.英語音声+字幕なしでも登場人物にあわせて自然に台詞を喋れるところまで繰り返す

こうやって書いていると鬼気迫るものを感じるが、メグ・ライアンもここまで自分の主演映画をリピートしてもらえれば嬉しい……かな?

もっとも彼にこの話を聞いたのがおよそ10年前なのでメグ・ライアンだったのだろう。今ならまた別の最適な映画ジャンル(?)があるのではないか。多分、それもライトなコメディだと思うが。

えーっと、上にも書いたようにワタシ自身はこの英語学習法をやったわけではないので、「一通りやったけどまったく英語が身につかないので、お前責任取れ」とかはご勘弁願います。

友人が教えてくれた英語学習に最も適した映画とその勉強法

※表示 — 非営利 – 継承 2.1 日本 (CC BY-NC-SA 2.1 JP)

執筆: この記事はyomoyomoさんのブログ『YAMDAS現更新履歴』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年06月21日時点のものです。

  1. HOME
  2. 映画
  3. 友人が教えてくれた英語学習に最も適した映画とその勉強法

寄稿

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。