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「なんだか平凡な毎日」を、「キラキラ輝く毎日」に変えるヒント。

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無性に、誰かにぎゅっとして欲しくなったり、話を聞いて貰いたくなったり、なんとなくモヤモヤする時ってありませんか? 毎日、別に大きな不満がある訳ではないのだけれど、なんだかつまらなくて、ぼんやりした平凡な日々が過ぎていく――。

そんな「今」を生きているすべての人におすすめしたいのが、『Piece』(芦名妃名子作、小学館刊)というマンガです。
登場人物ひとりひとりの人生、それぞれの思考や言葉が、私たちの日常の中に埋もれた「大切なこと」に気付くヒントを与えてくれます。

「ねぇ、知ってる?世界は案外キレイな物とキレイな物でできてるの。
毎日キラキラした世界の中で、怒ったり、笑ったり、感動したりしながら生きてる人たちが案外沢山いるの。――嘘みたいでしょ。」
(3巻173-175ページより)

今、過ごしている毎日の中で、“いつものこと”というジャンルに当てはめられるものはどれくらいありますか? 毎日の授業や仕事、立ち寄るお店、顔を合わせる友人、何気ないお喋り…、きっと、思いつく日常のほとんどすべては、“いつものこと”に当てはまると思います。そんな何気ない“いつものこと”が、実はキラキラ輝く毎日をつくる原石だったりするのです。「案外」に気付くヒントが、この作品には詰まっています。

癒やされるわけじゃない、“ときめく”ともちょっと違う。
でも何かが溶けるんだ――
(5巻165ページより)

あったかい。
うまく言えないけれど、とにかく心がじんわりと暖かくなる。
そんな瞬間は、「何か」がゆっくりと溶けていくような、満たされた気持ちになると思います。ふかふかのホットケーキに落としたバターが、じわじわと溶けだしていくように、ここちよい暖かさ。モヤモヤした言い様のない寂しさや、ぼんやりとした退屈さを抱えた心に、この作品はそっと寄り添って、自分でも気付かぬ間に固まっていた心を、ゆっくりと溶かしてくれます。

『Piece』には、少女漫画にありがちな特別なときめきは殆ど描かれていません。劇的な恋も、分かりやすい設定も特になし。元クラスメイトのお葬式から物語は幕を開け、ページのどこを捲っても、等身大の若者たちの、それぞれの不器用さや臆病さがリアルに描き出されています。
どの登場人物の考えや言葉もリアルで、時々、「自分のことを書いているんじゃないの?」と思うほど。たくさんの言葉の中から、今の自分に気づきをくれる一言が見つかる作品です。

あったかい世界、「キラキラ輝く毎日」を生きるヒント、手に取ってみませんか?
(ライター/中西須瑞化)

■今回の漫画
『Piece』(9巻まで刊行中)
著者:芦原妃名子
出版社:小学館



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