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「優秀なクリエーターにこそ“経営マインド”を学んで欲しい」―山口揚平さんインタビュー(前)

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 いつかは独立して、フリーランスとしてやりたいことだけをやって自由に生きたい!と考えている人も少なくないはずだ。しかし、フリーの現場はかなり過酷で、支援してくれるパトロンのような人がいるか、飛びぬけて優秀な人間でないと、食べていくことは難しいともいわれる。
 『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(アスキー・メディアワークス/刊)の著者である山口揚平さんは、好きなことだけで食べていくことは可能だが、その前に身に付けるべきことがあるという。
 今回はそんな山口さんに本書について話をうかがった。その前編をお送りする。
(新刊JP編集部)

■優秀なクリエーターにこそ“経営マインド”を学んで欲しい

―まず本書を執筆した経緯についてお聞かせください。

「自分が独立して5年、一段落したときに、起業に至るまでの道程や起業してから振りかかる問題などを一度整理して、これからやってくる人(会社辞めたくてうずうずしている人)に伝えることに意味があると思ったのが、執筆のきっかけです」

―非常に長い書籍名だと思ったのですが、タイトルについてこだわりはあるのですか?

「随分悩みましたが、自分のメッセージを直接的に伝えるのが良いだろうということで、このタイトルになりました。タイトルは扇情的ですが、内容は極めて論理的・実践的なものになっています」

―内容はとても実用的で、フリーランスやノマドではなく、どちらかというと経営をテーマにしているように感じたのですが。そういった書き方にした理由を教えていただけますか?

「はい。フリーランスやノマドに関して社会論的に事象を書いたものは多いのですが、では実際、どうやって食べてゆくの?という具体的で現実的な問いに答えているものは少ないと感じていました。そのため本書では、きちんと事業が回るための経営土台をどう創るのか、に注力して書きました」

―最近は「ノマド」という働き方が注目を浴び、それにともないフリーランスに憧れる人も多くなったように感じるのですが、山口さんはこのノマドブームについてどうお考えですか?

「ノマドやフリーランスという言葉の一人歩きはともかく、一人ひとりが「自分の人生を歩む」ということはとても意義深いと思っており、これからも応援したいですね」

―「食うための土台を作ることが大事」という主張は大いに同意できました。フリーランス賛美が過ぎると「とりあえずやりたいことをすればいい」という「やりたいこと原理主義」に陥ってしまいますが、そうした人たちを見ていて何か感じるものはありますか?

「日本では、クリエーターや職人が多く、製品のイノベーションは進むのですが、どうも事業プロセスのイノベーションや戦略が弱く、それで損をしている人が多い。とても残念な気持ちです。優秀なクリエーターや職人にこそ、経営マインドを少しだけ学んでほしいと思います」

(後編に続く)



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