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世間を知らないまま日銀を退任した白川総裁

世間を知らないまま日銀を退任した白川総裁


今回はシェイブテイルさんのブログ『シェイブテイル日記』からご寄稿いただきました。
※この記事は2013年03月20日に書かれたものです。
※すべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/308077をごらんください。

世間を知らないまま日銀を退任した白川総裁

昨日日銀では白川総裁の退任会見がありました。
その中で、マスコミには余り報道されなかったのですが、「日本は1人あたりGDPで見れば、欧米にも何ら遜色ない。もっと自信を取り戻してほしい。」と述べたようです。*1
筆者は白川総裁がこう語ったことには大いに違和感を持ちました。その理由をご説明したいと思います。

*1:「小栗太@日経@ogurifutoshi」 2013年03月19日 『twitter』
https://twitter.com/ogurifutoshi/status/314023618231300096

日本の1人あたりGDPは、例えばドル建てベースで比較したとき、比較可能な183カ国中第12位ですから、白川総裁の指摘するように現在の水準での欧米に遜色ないことは間違いありません。

ただ、この1人あたりGDPを、自国通貨建てで時系列にみてみると、また別の姿が見えてきます。

1人あたりGDPが下がっていく国は世界で日本だけ

世間を知らないまま日銀を退任した白川総裁


図1 1人あたり名目GDPの推移
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/nichigin01.jpg

自国通貨建て、2012年=100
先進諸国での名目GDP(自国通貨建て)を2012=100として表したもの。
出所:IMF WEO Oct ’12
字が小さいが、真ん中あたりに一行だけ目立つ行がある。それが日本。

一般的には1人あたりGDPはゆるやかに増加します(青→黄→赤)。 ただ、欧州危機の最中にあるギリシャ・ポルトガル・アイルランド・スペイン・キプロスなどでは2007年頃から1人あたりGDPが減少する状況にあります。

ところがこれらの欧州危機の諸国以上に際立っているのは、リーマン・ショックや欧州危機、更にはその前のアジア危機・ロシア危機の当事者でもない日本が、’97年に1人あたりGDPのピークがあり、15年来減少基調となっていることです。1人あたりGDPが減少基調ということは、1人あたり賃金も減少基調ということになります。

1人あたりGDPは中期的には日本以外は1カ国残らず増えている

世間を知らないまま日銀を退任した白川総裁


図2 現在と1997年の1人あたりGDP比較
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/nichigin02.jpg

先進国での1人あたり名目GDPを2012年=100として1997年の水準を比較したもの。
出所:IMF WEO Oct ’12
日本では’97年に112の水準だったものが2012年には100にまで減少した。
他の世界183カ国では、例えば物価安定国ドイツでも72→100といった具合に例外なく増加している。

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