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お寺が先か?お坊さんが先か?

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これからのお寺をどうしていくか?志のあるお坊さんであればだれしもがもつ悩みの種でしょう。

これからは若い人が集まるお寺にしなきゃならん!と若者が興味をもちそうな企画を検討したり、あとに残る人に迷惑をかけたくないという意志を持った団塊世代のために、永代供養墓を導入しよう!と奔走したり。お寺がこれからも続いていくために、様々な取り組みがなされています。頭が下がります。

僕自身もお寺に戻る前は、そういう新しいことをどんどんやっていかなきゃならんのだろうなぁ、と漠然と思いながら悶々としていた時期がありました。

しかし実際にお坊さんになり仏教を学び、それを頼りにする信仰心熱い人々との交流を通じて感じることは、そういった新しい取り組みだけにとらわれる必要はないということです。

なぜそう思うか。それは「お寺を続けることがお坊さんの目的ではない」ということに気づけたからです。

去年の11月、実家でもあるお寺の住職に就任しました。まだ半年も経っていませんが、実はもうすでに自分ではない誰かが住職になることを想定しながら日々の寺院運営をしています。お寺の住職として、亡くなられた方をお葬式で極楽へと導く役目をしておりますが、自分自身もいつこの世とのお別れがくるかわかりません。

自分がやりたいことはお寺を続けることではなく、仏教を広めること、念仏を称える人を増やすことである。お寺を続けることは、目的ではなく、仏教を広めるための手段であるとだんだんと腹落ちできるようになってきました。

この考えに至るまでに大きな影響を受けた一人のお坊さんがいます。

2年前の初夏、インド留学を終えて日本に戻ってきた一人のお坊さんがいました。東日本大震災を経て、お互い胸のうちになんともいえぬ空気が漂う中、とりあえず会いましょう!と新橋の焼き鳥屋へ。

彼は今でもそうですが、人のやる気にスイッチをいれることが得意な人間です。

せっかくのご縁だから、お互いの強みを企画にしませんか?と半年あまり喧々諤々しながらスタートしたのが未来の住職塾。

ちょっと先走り過ぎる企画では?これいろいろ誤解されそうだね?完全に出る杭だよね?やばい、受講生が来なかったらどうしよう?と半泣きになっていた時期もありましたが、おかげさまで先月、全国の会場で第一期生がご卒業されました。

僕と同じように、彼にスイッチを入れられたお坊さんが一年間の学びの成果を、それぞれのフィールドでこれから実践していかれることでしょう。

話が少しそれてしまいましたが、在家出身で僧侶になったお寺を持たない松本紹圭(未来の住職塾塾長)にもらったものは「お寺をどうこうする前にお坊さんとして何がしたいのですか?」という強烈なクエスチョンでした。

これからお寺をどうしようか?と悩んでしまう前に、あなたがお坊さんになってまで実現したいことは何か?皆さんもその答えを一緒に考え、走り出しましょう。未来の住職塾第二期生の募集は3月20日が締め切りとなります。お寺の未来を一人称で考える。そんな一年間を共に過ごしましょう。

【好評御礼】2013年度『未来の住職塾』本科、追加募集決定!
http://www.higan.net/juku/2013/03/2013-2.html

○連載:ITビジネスマンの寺業計画書

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松島靖朗:彼岸寺

ウェブサイト: http://www.higan.net/bizplan/

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