心配性の方に!「何も考えていない状態」の作り方

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 現在行われているWBC(ワールドベースボールクラシック)日本代表の糸井嘉男選手(オリックス)は、いわゆる“天然キャラ”として知られ、数々の周囲をあ然とさせた珍エピソードを持っています。
 その中の一つに“何も考えずにバットを振れ”とアドバイスされると、“何も考えないってなんだっけ??と考え込んでしまい、何も考えないということができない、というものがあります。
 糸井選手の不思議なキャラクターが垣間見えるようなエピソードですが、なんとなくうなずける部分もあるはず。「何も考えない」というのは案外難しいことなのです。
 では、考えず、悩まず、頭をからっぽにするには、一体どうすればいいのでしょうか。
 今回は『考えない論:悩まなければ答えが見つかる!』(杉原白秋/著、国際語学社/刊)からその方法を紹介します。

■「考えちゃいけない」ではなく「考えなくてもいいんだ」と意識する
 頭をからっぽにする時は、全ての思考を遮断しないといけません。しかし、だからといって「考えちゃいけない」と意識してしまうと、かえって様々な考えが頭に浮かんでしまうものです。
 そうではなく「考えなくてもいいんだ」と気楽な気持ちを持つことで、思考が頭から離れていきやすくなります。
 どうしても何かを考えてしまうという人は「真っ白なキャンバス」を思い浮かべてみるのもいい方法です。最初は「何も考えていない状態」をなかなかキープできないと思いますが、こういったことを繰り返しているうちに徐々に「考えないこと」に慣れてくるはずです。

■自然を眺める
 「我」を持つ人間と違い、あるがままに存在しているのが自然です。この自然をぼんやりと眺めることで、何も思考せずあるがままにただ存在する状態に近づくことができます。
 しかし、まちがっても「自然はすばらしいなあ」「この美しい自然を守り続けよう」などと考えてはいけません。そうやって自然を客観視してしまうと、もう自然と一体化した、あるがままの存在ではなくなってしまうのですから。

■五感に意識を集中する
 「考えること」とは別の何かに意識を集中させると、「考えること」から遠ざかります。
 一番いいのは五感に意識を集中させることです。たとえば、どんなに小さな音も聞き洩らさないよう、耳に全神経を集中させてみましょう。これは本気でやると、何かを考えながらではできないはずです。
 頭をからっぽにするときは、聴覚・視覚など五感を最大限に活用するとスムーズにその状態に入ることができます。

 杉原さんによると、「考えない」ことはアイデアを出したり、問題の解決策を思いついたりするのに、とても重要な役割を果たしているそうです。
 本書には考えすぎることの弊害や、考えない時間を作ることの大切さとその方法がエッセイの形で語られていますので、考えすぎて失敗しがちな人、心配事があると昼夜を忘れて悩んでしまう人は、読むと参考になる部分が多いはずです。
(新刊JP編集部)



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