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黒髪キャラを「黒以外」の色で塗る場合のチェックポイント

黒髪キャラを「黒以外」の色で塗る場合のチェックポイント

今回は泉信行さんのブログ『ピアノ・ファイア』からご寄稿いただきました。
※すべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/289518をごらんください。

黒髪キャラを「黒以外」の色で塗る場合のチェックポイント

「自然の黒」は「絵の具の黒」じゃない

小中学校の美術の授業で習ったことがあると思うのですが、絵の具で人間の髪の毛を塗る場合、「黒の絵の具だけで色を出すな」と教わりませんでしたか?

ぼくの母校では、何も知らない生徒が真っ黒にベタ塗りしてから「なんか変だぞ」と悩んでいるところに、先生が「ちょっとだけ緑や茶色を混ぜればいいよ」と教えてくれていたものでした。
(同じように、「肌色」を真っ茶色やピンクに塗ってしまった生徒にも「ほんのちょっとだけ緑を混ぜよう」と教えていたのを良く覚えています。)

光の反射で色が変わる

専門的な絵画の技術としては「黒は三原色の混色で作れ、絵の具の黒は使うな」と指導されることもあると思います。
なぜ「黒の絵の具」をそのまま使わないのか、美術の基本から考えてみましょう。

美術史の発展にともない、「ものの色とは、もの自体に色があるのではなく、ものが反射する光の色なのだ」という事実が科学的に証明されるようになりました。

「『色』って何だろう?・・・(その2) |モノ自体に「色」がついているのではない」 『シーシーエス株式会社』
http://www.ccs-inc.co.jp/s2_ps/s1/s_04/column/light_color/vol12.html

特に「磨かれた黒いもの」は、メタリックな部品や水面のように、光の反射が目立ちやすい素材です。

グレア液晶ディスプレイの電源を消してみると、暗くなった画面が鏡のようになった覚えがあるでしょう。

例えば、これは「玄蕎麦」という黒いソバの実の写真です。

黒髪キャラを「黒以外」の色で塗る場合のチェックポイント

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/kuro01.jpg

一見「茶色っぽい黒かな?」と感じるんじゃないでしょうか。
しかしそう思いきや、色の彩度を上昇させる画像処理をかけてみると、

黒髪キャラを「黒以外」の色で塗る場合のチェックポイント

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/kuro02.jpg

・・・茶色っぽさの正体である「赤」だけでなく、実は「青」や「緑」の色まで光の角度の違いで反射していたことが解ります。
「もの自体に色があるのではなく、光の反射で色相が変わる」というのが自然の色です。
たとえ真っ黒だと思っていても、光を100%反射しない素材(=完全黒体)というのは存在しません。
しかも反射される光の波長は、ものによって微妙に異なるでしょう。

それゆえ、カラーの絵画で「黒の絵の具」をそのまま使うことはなく、混色で「複雑な色合い」を出そうとするわけです。
人間の髪の毛も、表面のキューティクルには艶がありますから、光をよくはね返します。

さらに日本人の黒髪の場合、髪質の個人差によって、黒色の中に赤や青といった様々な色を隠しています。
(光学的に正しく書くと、「髪の表面の鏡面反射」に加えて「ある特定の色だけを反射しやすい髪質」が個人差で存在する、ということですが。)

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