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ノマド礼賛論者を黙らせる最終鬼畜兵器 3つの事実(常見陽平)

生活・趣味
ノマド礼賛論者を黙らせる最終鬼畜兵器 3つの事実(常見陽平)

おい、お前ら! アメリカに行きたいか? ニューヨークに行きたいか? ノマドになりたいか?

「常見さん、その問いかけの前半、今の20代どころか、30代でも分からないいっす! ウルトラクイズのパクリでしょ! 要するに、最後の一言が言いたいだけでしょ? 冒険に出ようってことですか? 乙です」

お、おぅ。まあ、ノマドって言葉自体、今では言うのも恥ずかしいくらい、ブームも、それに対する批判ブームも去った感じがあるけどな。ロハスって言葉が、要するに貧しくてもおしゃれなスタイルで、理解されずに風化されたのと同じ感じがする。いや、ワークスタイル、ライフスタイルとして実践している奴は昔も今も実践しているのだけどな。

こういう私もノマドワーカーなんだよなぁ。この2年くらいノマド論がやや炎上気味に盛り上がったのは、私のような面倒くさい批判論者がいたのもそうだけど、一方でノマドのオピニオンリーダー的存在の人たちが、素なのか、ネタなのか、奇妙な言動を繰り返したことも原因だったのではないかな。で、真面目にたくましくノマドをやっている人たちと、それを礼賛した論者とは同じようで違うような。オピニオンリーダー層の責任じゃないかと思うのだよね。

ここで、ノマドを礼賛する奴がよく言う論拠を粉砕する最終鬼畜兵器となりそうな3つの事実をお伝えするぜ!


1.「アメリカでは、4人に1人がフリーエージェントなんですぅ」

でた。TwitterやFacebookでも意識の高い人(笑)がよく連呼していた話だよな。必ずノマド礼賛論者が持ち出すのが、ダニエル・ピンクの『フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか』(ダイヤモンド社)だ。2001年に発表され、日本でも2002年に翻訳されたものだ。ちなみに、海外のタイトルは” Free Agent Nation: The Future of Working for Yourself”だ。日本では「社会」と訳されているけど、もともとは”Nation”なんだな。

ここでは、確かにアメリカの労働人口の4人に1人がフリーエージェント化しているという実態が描かれている。ここで言うフリーエージェントとは組織に所属せずに、独立し、自分の知恵やスキルを活かして働く人たちのことだ。

ただ、この「アメリカの労働人口の4人に1人がフリーエージェント」というデータだけどさ、この本で言うフリーエージェントって「フリーランス」の1650万人、「臨時社員」350万人、「ミニ起業家」の1300万人を足し上げたものなのだよね。で、「フリーランス」は日本でイメージするところのグラフィックデザイナーやコンサルタントだけでなく、配管工やトラック運転手などの技能系、肉体労働系も含んでいるんだな。

この前提を聞くと、印象がだいぶ変わるよね?

で、原著の発表から11年経ったのにもかかわらず、ノマド礼賛論者は「4分の1がフリーエージェント」という言葉を使い続けているんだな。彼らは元となるデータ、論拠を見てそう言っているのかね? この手のことを言っている論者を見かけたら「今は何人なのですか?」と聞いてみるといいよ!


2.「会社を辞めてからの方が、自由を手に入れて年収も上がったんですぅ」

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記者:

いやー、仕事って本当にいいものですね・・・ 残業応援系ニュースサイト「The Workaholics」

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