がん細胞の増殖を規制すると思われていた遺伝子の正体

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英国カーディフ大学の生命科学学部の研究によれば、乳がんに関連する遺伝子が予想外の“役割”を有していることが明らかになった。大学の公式サイトが伝えている。

乳がんに関連する遺伝子の一つであるBcl3は、これまでの体外研究において、乳がんの細胞増殖を規制する性質があると考えられてきた。ところが、カーディフ大学の研究チームは、乳がん細胞を規制するとみられているBcl3を、逆に抑制する体内調査を実施した。その結果、がん細胞の増殖が進行するどころか、他の器官へのがん細胞の転移を防ぐ効果が認められたという。

今回の研究チームを率いたリチャード・クラークソン博士は「我々が予想していなかったBcl3の“役割”が明らかになりました。体外における研究だけでは分からなかったでしょう。乳がん治療に役立つはずです」と述べている。斬新な“Bcl3阻害薬”の実用化は急ピッチで進められている模様だ。

画像: 今回のニュースを伝えるカーディフ大学のホームページのキャプチャー
http://www.cardiff.ac.uk/news/articles/discovering-a-new-role-for-a-breast-cancer-gene-10007.html

※この記事はガジェ通ウェブライターの「香椎みるめ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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