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“綿菓子屋ふわり。”突然の閉鎖へ…… 力也店長に緊急インタビュー

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まだ東京地方になごり雪が残る冷え込んだ日に驚く出来事が起きた。東京都葛飾区にある“綿菓子屋さんふわり。”が突如閉店をしてしまったのである。テレビや雑誌、あらゆるメディアに進出し今年もニコニコ本社で綿菓子屋を出すなど商売は順風満帆に見えたのになぜ?

あまりに突然の出来事に耳を疑った。これはもう仕事どころではない、私は急いで新宿のオフィスからこの綿菓子屋に駆け付けた。18時にもなると日差しも暗く肌寒くなってきた。店にたどりつくと「うっ!」と思わず目を背けてしまった。私がお店の前にたどり着くと暗闇にたたずむ一人の中年男性が。うつろな目で電柱に立つこの男こそ“綿菓子屋さんふわり。”の一代目店主こと竹内力也さん(34)であったからだ。力也さんは店を閉鎖したショックからか、いつもの陽気で明るい様子はみじんたりともうかがえなかった。いつもは白雪姫に出てくる陽気な小人のような力也さんではあるが、この日ばかりは樹海に入る寸前の暗い男に見えた。


店に看板はなくなり、ひっそりとしている。力也さんは寒い中、ここで何を思いずっと待っていたのだろうか? 私は力也さんを連れ出し立石でも行列のできる餃子屋さんで本音を探り出すことにした。力也さんがなぜ突然に店を閉店してしまったのか?
力也さんは焼き餃子1人前と水餃子2人前をペロリと平らげた。今日は何も食べてないという力也さんの食欲は旺盛である。私は聞きたいことを素直に聞いた。

記者 なぜ好評だった『綿菓子屋ふわり。』を突然閉店したのか?
力也 正直、今の状態ではやってても赤字にしかならない。2月分の家賃がこのままでは払えないので、ちゃんとバイトを探して真面目にやっていくことにします。

記者 そのバイトってのは決まったのか?
力也 いえ……まだなんにも決まってません。これから探したいと思ってます。

記者 今後もこんな生活をしていくのか?
力也 6月か7月あたりにはここ(生主ハウス)を出て一人暮らしがしたいです。でも貯金はほとんどありません。

記者 商店街で10万円のお店を借りて心機一転でやっていくと言ってたのは?
力也 商店街の組合の会長さんからダメと言われまして……はい、計画はなくなりました。

記者 嫌がらせもたくさん受けたと聞いたが?
力也 店にポルノのビラを貼られたり、粗大ごみを不法投棄されたり消防車などを呼ばれたりと、みなさんに迷惑をかけてしまいました。全部自分自身が悪いんです。

記者 もう営業は本当にしないのか?
力也 最後に1月27日に感謝デーをやる。それで本当におしまいにします。

記者 1月27日の感謝デーとはなんなのか?
力也 来てくれたお客さんに無料で綿菓子を好きなだけ振舞います、是非遊びに来てください。

私の餃子を食べている割り箸が止まった。「すみません、ちょっと風邪ひいてるんですよ」と鼻をすする力也さん。でも私には全てが分かっていた。この男がスープをすすったのではなく、涙が出て鼻水をすすったことを……。力也さんはしばらく黙り込んでしまった。

最後に一番嬉しかった思い出を聞いてみた。力也さんは「子どものお客さんが友だちをつれてお店に遊びに来てくれたことですかね」とあの懐かしいころを思い出すかのようにしんみりと語ってくれた。

もう力也さんの手作りの甘くてふわふわした綿菓子を食べられるのはあと一回っきりである。それは27日に振舞われる綿菓子が最後の晩餐(ばんさん)になってしまうのだろうか。地元に愛されようやく近所のお客さんも増えたというのに、もう食べられないとは残念なかぎりである。しかしピンチはチャンスである。私には力也さんのたぐいまれなるこの才能に今後も期待していきたい。

※この記事は、ゴールドラッシュの「横山緑」が執筆しました。[リンク]

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記者:

暗黒放送Pの横山緑(フリージャーナリスト)は言論弾圧を許さず、マスコミどもが目を背けるニュースを記事にする日本執筆倶楽部2位のプロのライターだ。仕事よこせ!

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