ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

開発者に聞く『NicoNico Live Encoder』・『SmartySmile』の凄さ

DATE: BY:
  • ガジェット通信を≫

『NicoNico Live Encoder』(以下、NLE)の最新版がリリースされた。今回ガジェット通信では、そのリリース直前のタイミングで開発者である杉谷 保幸(すぎたに やすゆき)氏にお話を伺った。バージョンアップの理由や前バージョンとの違いなどのほか、同氏が開発したサービス『SmartySmile』(以下、スマスマ)にも話が及んだ。

全ての画像をご覧頂くには、コチラをクリック!

両ソフトについての説明

『NicoNico Live Encoder』とは?

『ニコニコ生放送』専用に「かんたん配信」より高画質に、『Flash Media Live Encorder』(以下、FMLE)よりも簡易&多機能性を求めた配信ツール。SplitmediaLabs, Ltd.社の『Xsplit』のエンジンを使用している。無料。

『SmartySmile』とは?

株式会社ドワンゴにより提供されているソーシャルカレンダーサービス。他の『SmartySmile』登録者をフォローすることで、相手がスケジュールに登録している“気になる”イベント情報を1クリックで自身のスケジュールに取り込み、カレンダーに表示可能。取り込まれている予定によるランキング機能なども。オフサイト・カンファレンス「Launch Pad」にてプロトタイプが発表され第3位を受賞。

ついに大型アップデートした『NLE(NicoNico Live Encoder)』

杉谷(以下、杉):というわけで、NLE(Version2)がついについに出るので、それを思うがままに語りつつ。僕の喋ることって脳内の中身をそのまま垂れ流しなので、それを後で適当に人の言葉になるように調整して、なんか面白くなるようにお願いします。

いきなり無茶ぶり、頑張りますよ。。。

杉:ということで、NLE2の紹介をさせて下さい。NLE触ってみてどうでした?触りたいですか?触りたいですよね?じゃあ起動してみましょう。(と杉谷さんのPCでNLEを起動)まず今回のNLEで目指したのが何かといいますと、NLEのバージョン1での反応で「正直微妙」という意見もあったので全部直してみたっていう流れです。

とりあえず勝手に話が進んでいますが、そういう流れだったのですね。ログイン画面は変わらないですね。

杉:ここはいつも通りなんですけど、今回新しいGUIもあります。ただ現在はベータ版ってことで、暫くはNLEバージョン1と2は並走します。で、ログインして起動すると……。

なんかFMLEっぽいですね。これは設定が楽になった反面、以前のデザインもコンパクトで自分は好きでしたが。

杉:僕も好きなんですけども、今回は不満点を解決するという形なので「プレビューエリアサイズを変えたい!」みたいな意見に対して広くなってサイズを変えられるようになりました。ただ、今まで通りコンパクトモードもあります。バージョン1は初めてネイティブアプリを作ったので、ネットブックとかでは「画面に収まらないよー」というお話も沢山頂きまして「なるほど、ごめんなさい!」ということでコンパクトモードでも縦は抑えめにしています。つまり普通になりました。で、さらにもっと普通になったんですけども、なんか、シーン切り替えが付きました。

おお、Xsplit同様にソフトウェアスイッチャが可能になったんですね。これは欲しかったです!

杉:元々はFMLEよりも分かり易く、ということでシーン切り替えは(操作が複雑化するので)最初は削っちゃったんです。けれども、これは僕が間違ってたってことを認めなくちゃいけないですね。機能を削ることが簡単であるというのが間違ってましたね、やっぱり機能をそこそこまとめた上で使い易くみたいな、そういう物を目指すべきでした。なので、ここはご利用下さってる皆さまに「ごめんなさい!」した上で、もう一回NLEバージョン2を使って貰えれば。NLEが出た後に沢山の新ソフト出たじゃないですか、それは有り難いことなんですけれど、本来はこっちが用意すべきだった訳で。もちろん(シーン切り替えボタンの)名前とかも変えられます。

なるほど。ちなみにこれはコンパクトモードでも使えるんですか。それとシーン切り替えの数はXsplitより少ないですね。

杉:はい、コンパクトの時でもシーンは切り替えできます。シーンの切り替えボタンですがXsplitには12個ありますよね。12個まで解放しても良かったのかもしれないですけど、多すぎず少なすぎずの心地の良い数になってます。で、さらにもう1個。これは沢山のリクエストを頂いていたところです。

テキスト機能ですね。

杉:そうです、テキスト機能。まあ使えるようにしたんですけども、残念ながら英語でして。

日本語対応はまだなんですね。

杉:日本語も使えるんですけども、悲しい事実がありまして。NLEのバージョン2の着手は、じわじわと進んで行って、その間に色んなことがあって。完成自体は9月には出来ていたんですけども、待望のチャンネル対応もしつつ、他のプロジェクトも始まって。このテキスト入力の部分も作るつもりが……。ベータ版なので勘弁してください、っていうことで。

なるほど。では正式版の時にタイトルは正式対応に……。

杉:そうしたいですよねー、いやー、ってかなんか、テキスト入力のいいプラグインっていっぱいありますよね。ありますね、あれちょっと使わしてくんないかなー。

誰に対して何を言ってるんですか。

杉:いやー、なんか使わしてくれる人いるかなー、って思って、頼んじゃおうかな、頼んじゃっていいのかなーチラっチラっ、みたいなそんな感じの。っていう状況で、ここの部分はなんとか対応したよと言いながら使い勝手が微妙なので、まだごめんなさいという部分です。日本語入力を使うのと同じように日本語フォントを選んでみたいな、ちょっと面倒なことしなくちゃいけないです。直したいです、直したいんですが(虚空を見ながら)使いたいなーチラチラみたいな。

どこ見てるんですか。

杉:どこ見てんでしょうねー。

なるほど。まあ「色々とハードルはあるものの、どうにかなるといいなー」みたいな?

杉:「なるといいなー」みたいな?

それと気になるのがプリセットですね。

杉:プリセットですか。プリセットについて知りたいんですか?そこを知ってしまっていいんですか?なんか、良からぬモノを掘り起こしてしまうかもしれませんよ?地球が滅びるかもしれませんよ?滅びませんけど。

はよ。

杉:(特に気にすることなく説明開始)ツールチップで詳細説明が出るようになり親切になっているんですけども、サーバー側から最大ビットレートの情報が送られてきて、枠を取るたびに映像ビットレートが可変します。なので、お昼であれば480kbps、夜だったら384kbpsの帯域ですが、そこから音声ビットレートがマイナスされるということです。今までもヘルプに載せていたんですが、細かなエンコード設定が書けるようになっていました。が、それをもうちょっと発展させて、色んなプリセットを用意しました。放送ではラグが発生しますが設定を変えることで例えば「動きが激しくなるとちょっと弱いけれど1秒から2秒ほどラグが短くなる」設定なども出来ます。またファイルを後付で入れらるようにしたので、ユーザーさんに色んなプリセットを作って貰えたら、それを入れるだけで済むように対応しました。

完成してきましたね。そこで一個気になってたのは、なぜこのタイミングのリリースだったのか、です。

杉:まあなんていうか、NLEバージョン1が出た時、正直反応が微妙だったんですよ。まあ使ってはくれているんですけども、じゃあNLEバージョン2はこういう風にしようと、企画書を作って社内巡業して、さて発注をってタイミングで、生放送を外れちゃったんですよ。この後に説明するスマスマに移りまして。

なるほど。

杉:生放送関係は後輩さんがいっぱい育ってくれたんで、初期開拓ばっかりやってる僕よりかは、もうちょっと大人数でしっかりやろうかみたいな体制になってまして。じゃあ僕はスマスマとか別のところを開拓しに行こうかみたいな感じになって。ですけども、このNLEだけは手放せないまま、スマスマと平行して一人でやってたわけですね。スマスマも企画・開発・サポートの全部が僕なんですよ。

一人で全部ですか。それは大変ですね……

杉:そんな状況なので、まあ要するに、一言でいうと「忙しかったので、なんかじわじわとやってたらこんな時間になっちゃった」と。同じようにMAC版は……触れなくていいですよね?

いやいやいや、MAC版いつリリースするんですか。

杉:そうですねー、作りたいですよねー。NLE版のバージョン1の評判が、最初は悪かったので、なんか(社内で)言い難いんですよね。もっと皆さんからファンタスティック!クール!ベリーグッド!アイラブユー!みたいなことをたくさん言っていただけると!

もしかしたら!

杉:もしかしたらみたいな。といっても、NLEのバージョン1は最初に飛びついた頂いた皆さんは配信環境が整っていた方が多かったので利用リスクはそんなに高くなく上手く配信出来ていたんですね。で、それ以降どんどんシェアが上がっていって、もう生放送の3割から4割くらいでNLEを使われているんですよ。シェアだけでみると一応成功で、かつ、その後このNLEバージョン2を入れて、皆さんにどんどん使って頂ければ「じゃあ次はMAC版を作ろうか!」ってこともいけますね。今回はどんどんオーソドックスにしたので、これでもっとツッコミが来たら、ちょっとへこみます。ただし不安定なところは頑張りますけども!

不安定なところは問題ありですよね。

杉:今回はベータ版からリリースして、安定したらきちんとNLEバージョン2正式リリースという流れにしようかと思っています。

ちなみに、チャンネル放送への対応は?

杉:まずユーザー生放送とチャンネル放送の違いですが、一人のアカウントで複数の色んな番組に同時配信できるという前提条件が違うんですね。ユーザー放送だったらアカウントだけを入れてボタンを押せばすぐに分かるんですけども。チャンネル放送だったら、どこに配信をすればよいのか、ビットレート設定や配信設定も必要になったりで。バージョン2では「どこに配信するか」という選択ダイヤル出るようになったんで、すぐに試せるようになりました。だいぶ遅れてはしまったんですけども、チャンネルさんにも宜しくお願いします。

有り難う御座います。おさらいさせて下さい。映像エンコードははH264、音声はAACで変わりないですよね?

杉:変わりありません。音声に関してはより高音質な選択肢が用意出来ないのか模索中です。

例えば「有料プラグインになってでも高音質を!」という声が多ければ模索する幅は広がる可能性が?それと音声ビットレートに関しても併せて聞きたいのですが。

杉:多くのユーザーさんが望むのであればゼロではないと思います。音声に関してはビットレートも解放されてリリース直後の「音質悪い」という声は解消していますね。

音声ビットレートの上限は128kbpsでしたっけ?

杉:音声、いや、ステレオにして、すれば256kbpsまでできます。これ以上は無駄な感じあるので、ここを上限にしています。

映像に割くビットレートがなくなっちゃいますものね。ちなみに今回のNLE、推奨スペックは?

杉:変わっていません。なので、今NLEバージョン1を使って下さっている方々には、ほぼ影響はないと思います。エンジン自体に手は入ってないので、表面が変わった、と思って貰えれば。それとプリセットのあたりを見て頂くと分かるのですが、キーフレームを固定しようという意図が分かると思います。これはiPhoneで見る場合、キーフレームが一定じゃないと駄目っていう都合があるんですね。PCだけで見られる想定なら大丈夫なんですけど。要は出来るだけキーフレームが一定の方が修理とかは色々やりやすい、副作用も少ない。反面Xsplitより少し画質が落ちる、っていう設定になってます。それ以外に関してはより高画質なプリセットをお使いいただいても問題ないように頑張っています。つまりキーフレームさえ固定、データが定期的に送れるっていう条件さえ担保されれば色々な設定は試せるので、「もっとこうしたらいいなー」という設定を教えていただけると嬉しいですね。

逆にユーザーさんが考えた設定を逆に公式が吸い上げるっていう可能性は?

杉:基本的にTwitterで「NLE」という単語が入っていたら、まず見られてると思っていいので好きに呟いてください。ずっと、じっと見ているので、反応がなくてもまず伝わってるので大丈夫です、好きに呟いてください。

それ怖いです。

杉:あ、(プリセットの設定ファイルに関しては)「使っていいよ!」とか「オッケー」と書いて貰えると、超泣いて喜びます。お願いしに行くこともあるかもしれませんけど、その時は棒で叩かないで下さいね。

いまだ!ブン殴れ!みたいな。

杉:すみません優しくして下さい。

そんなキャラじゃないじゃないですか。

杉:いや、そんなキャラですよ。僕は猫を愛する好青年ですよ。

(無視)

杉:……まあMAC版については、もっとシェアが上がって、もっと需要が上がれば、作りたいです。僕もMACを使っているんで作りたいんですよ。が、何にせよWindows版の方で大成功してからです。みなさんの温かいお言葉によって道が開かれます。色んなデバイス用にもっと整ったエンコード設定の配信を増やしたい、というのもあり、こういった便利ソフトを解放して、もっとニコ生をやってくださる方を増やしたい、もっと楽にしたい、そんな気持ちです。

ちなみに他の割合ってどのぐらいの割合なんですか?簡単配信やXSplit、FMLEは?

杉:まあ大体3割3割3割みたいなかんじですね。

そんな割合なんですか?

杉:はい、簡単配信も結構多いです、ってか最大勢力です。エンコードには得手不得手はあるんですけども静止画配信や動きの少ない配信に関しては、実はあれが一番綺麗になるので。原理としては、ほぼ圧縮せずに送った後、しばらく送らないというのができる唯一の方式なんですよ。まあNLEでも設定を頑張れば出来るんですけども。ただ「かんたん配信で充分です」って方は結構多いですね。逆に新しくニコ生を初めた方はNLEを使ってるユーザーの割合が高いですね。あ、そうそう。地味に便利になってるのが……

あ! フレームレートの設定はスライダーだけでなく直接入力も可能なんですね!

杉:フレームレートは直接入力も出来るんですよ。スライダーでは30フレームまでしか選べませんが。例えば60フレームぐらいいけますので、ちょっと試してみて下さいね。まあ推奨としては30までです。クライアントの環境にも依存するので、きちんと配信できるかは別として120フレームでも受け付けます。これはビットレートの設定値でも一緒です。

ちなみに、この真中の『でんぱくん』マークのタグ部分は押せないんですか?

杉:ここを連打したら泣いたり、ポロッと落ちたりと、イースターエッグ的な機能の話もあるにはあったんですが、まだちょっと手が回らない状況です。

分かりました。さて前回の記事に関して1つ失敗したなと思う所がありまして。ついついXsplitとの比較をメインに記事化してしまったんですね。前回のコンセプトであればFMLEに敷居の高さを感じているユーザーさんに対して、NLEは簡単だよ、という形に出来れば良かったな、と。その点はすみませんでした。が、今回のバージョン2に関してはXsplitと並ぶ出来だと感じているのですが。

杉:っていうのを目指してはいるんですけれども、極端に難しい設定はどうしてもFMLEとかXsplitには勝てないというか、(コンセプトとして)あってはいけないとまだ思っているので。しかし、できるだけ大体の人にとってNLEだけで済むようには頑張ったつもりです。ただ、まだ受けられていないリクエストもあります。例えば設定次第ではあるんですが、プレビュー画面での遅延は出るので、ここでゲームをプレイするのはまだ難しいかもしれません。出来ればそこまでカバーしたいものの、ちょっと手が足りないのが本音です。ただ、そういった特殊な環境以外は、ほぼ困らないと思います。Xsplitは当初の予定通り有料化しましたから、そこでの差別化も図れていると思います。

ニコニコの生主さんなら無料というのは嬉しいですね。

杉:こういう風にソフトも提供して、どんどん良い放送をしてもらって、最終的に沢山の視聴者さんと共にニコ生が盛り上がってくれればと思っています。

配信ツールと言えば、公式・非公式関わらずiPhoneやAndroid、最近では『Wii U』でニコニコ動画のアプリがリリースされましたが、そういった他のアプリに関しては今後どうなるのでしょう。

杉:『PlayStation Vita』や『Wii U』での対応は進んでます。順次対応していきたいっていうところですね。『Wii U』はあれで配信とかできたら面白いですよね。色んなデバイスや配信環境も含めて改善していきますよ。

ではここで最後にNLEについてユーザーさんへのアピールであったりとかメッセージを改めてお聞きしたいんですが。前回は”定食”に例えていましたが、今回は食べ物で例えると?

杉:そうですね、あえて言うのであれば、お母さんのカレーになりました。もっと新たな味に。もっとあなたが美味しく食べられるように考えてみました。美味しいですよ!

グッと距離感が縮まった、という感じでしょうか。ありがとうございました。では続いて。

ソーシャルカレンダーサービス『SmartySmile』 その実力は?

杉:『SmartySmile』、スマスマも大きく変わったんですよ。本当は町会議の八丈島に合わせてリリースするつもりだったんですけども、ちょっと間に合わなくて、9月3日にリリースしました。その日に唯一なんですが、大きな不具合がありまして。今は結構元気に動いてるんですね。で、スマスマというのはIVS(インフィニティベンチャーズサミット)という大きなイベントがありまして。6月のイベントで発表をした結果、10数組中の第3位の評価を頂けました。で、この発表時に色々と動画も出したんですけど、実はその時点ではコードは一切出来ていなくて。張りぼてでプレゼンをやったんですね。

ああ。なるほど。

杉:で、そこから頑張って実装して9月にリリース。このスマスマが何かと言いますと、「暇な時にこのサービスを見ると面白いものが見つかる」っていうコンセプトです。何か予定を登録し、それを皆で共有するっていうソーシャルカレンダーサイトなんですね。今までのカレンダーって手で予定を入力しなくちゃいけないじゃないですか。そうなると正直、仕事やプライベートの多忙な時は大変で新しいものを放り込んでおくっていう使い方はできないですよね。そういった状況でも使えるものにしたいと思い作りました。例えばニコ生の番組をスマスマに登録するとカレンダーに反映されて、予定時間になったら新しくリリースされた『ニコニコアラート』で放送時間時にピロリンと鳴らすことも出来ますし、googleカレンダーにも対応しているので、ボタンを押すだけでニコ生の予定がgoogleカレンダーにも入り、iPhoneに届く。つまり、キー入力一切無しで、iPhoneへニコ生の予定を登録できる、という面白ツールなんですね。現状、ニコ生との連動がめちゃめちゃ上手くいってまして、この部分の連動に関しては受けがいい状態です。ただ……

正直まだあまり知られていないですか。かく言う自分もすみません。存在を知りませんでした。

杉:そうなんです。存在を知られていなくて。これってニコニコシリーズではないので、色んなプロモーションのやり方がまだ探れていなくて。例えば今回アップデートされたので、コメントが付けられるようになったんですよ。ツイッターにも呟けますし、勿論他の方の呟きも見られます。またタイマーツイートというのがありまして、どうしても見逃したくない予定がある場合、にこれを設定しておくと予定の10分前や1時間前に勝手に呟くことによって、見逃しを防止できる機能も。これは例えばニコ生主さんだったら告知にも使えます。

これは便利ですね。

杉:そうですね。まあ掲示板じゃないので沢山積み重ねるってことはできないんですけども、ツイッターと同じ、ツイッターというか『はてなブックマーク』に近いですかね。色んなコメントをガリガリと書いていって、皆の意見はどうなんだろう、っていうのをやりとりしつつ、そしてどんどん面白くなっていったらと。今日のランキングとか明日のランキングもあるので、まあなんか暇だなと思ったら「面白いものないかな?」と見るも良し、色んな意見を見るも良し。

googleカレンダーとの連動というのは、どういった形での連動になるのでしょうか。

杉:ワンタッチで取り込めます。で、詳細な情報を編集する場合は、その後になります。これ、意外と便利で、ニコ生をgoogleカレンダーに放り込む唯一の公式手段でもあります。まあ、ニコニコシリーズじゃないので公式って言っていいのかは微妙として、他にも個人予定も書けるので、自分のスケジューラー、メインスケジューラーとしても頑張れば使えなくもない。

先程タイマーボタンがあったじゃないですか?生放送ページに。あれを外部に提供する予定はあるんですか?

杉:実はリリース日から提供してまして、どのサイトにも埋め込めるんですよ。

そうなんですね。

杉:もちろんウェブシステム側に予定の開始時間を入れるっていう機能がどうしても必要になっちゃうんですが、どのアカウントからでもボタンを埋め込むっていうのは実は出来ます。ガジェ通さんどうですか?やりません?例えば新製品とかの横にこのボタンを仕込んでおくと、発売前までは皆にボタンを押して貰っておいて、発売当日にアラームが鳴って、記事ページへの導線が出来たりと。

面白いですね。もしうちや他のニュースサイト系で重宝するとしたら、記事投稿を予約するのですが、記事がリリースされたタイミングでアラートを鳴らすようなことは出来るんですか?

杉:えーと、残念ながらそうではないです。でも今のアイデアいいですよね。公開タイミングでボンッ!と予告した上で……、いいですねぇ。現状まだ人は多くないんですが、使ってる方はとてもハマってくれてまして。googleカレンダーに入れれば、iPhoneやandroidでプッシュ通知ができる、だから凄い便利なんですよ。チェックしたものを見逃し難くなります。

ちなみに、タグ機能を付けてタグに引っかかるものは全部自動的にとかは……

杉:出来ると面白いですねぇ。ただそちらはニコニコアラートのほうでカバーしたい感じですね。ニコニコアラートも僕の部署なので。とにかく是非使ってみて頂きたいんですよ!世の中の皆様方に!

了解しました。有り難う御座います。

杉:……なんか(記事としての)面白さが足りなくないですか?

いやいやいやいや、真面目なインタビュー記事ですからこれ。……でも確かにスマスマはほぼ機能の説明だけで終わってしまいましたからね。少し制作秘話やドワンゴさんの開発の裏側みたいな話も聞かせて頂けますか?

杉:はい、現在ニコ生の普段の開発自体は後輩さんで回るようにきちんと引き継がれてチーム作りも出来ました。なので僕は「じゃあNLE作るかー」とは「アラート作るかー」とブラブラしていたら、いきなり川上さん(ドワンゴ会長 川上量生)に「ねぇ!なに干されてんの?」と言われて。「そんなことないです。干されてないです。」と

さすがドワンゴさん。

杉:で、それが大体3月か4月の話だったんですけども。そうしたら「IVSで発表しちゃえよ!」と。「え、IVSで!?」みたいなところからスタートして……、っていうので川上さんに言われて着手したのが始まりで。その内「恵比寿に事務所つくろうよ!」とキテラス(Qteras Inc. niconico事業を中心としたコンシューマーエレクトロニクス向けネットワークサービスの企画開発会社)の一部を間借りることになって、そこで独りで作ってました。そんな涙の結晶が詰まっているのが、このスマスマなんです。

ドワンゴさんとしてはキテラスさんに開発環境や能力を移行させようとしてるんですか?

杉:いえ、キテラスはテレビや『PlayStation Vita』や『Wii U』等のデバイス周りだけですね。iPhoneやAndoroid以外の家電デバイスです。

ああそうなんですね。では、例えばWindow 8用のアプリもリリースされていますが、それはドワンゴさんで?

杉:やってます。で、スマスマ自体は最新技術をモリモリと投入した良いサービスなんですよ。結構新し目のパーツとかを使ってます。『ZooKeeper』とか。また、でっかい画面で動かすと画面が広がりすぎるんで重いっていう問題はあったんですけども、最近のChrome、Firefox、IE9では若干重くなることもあり得ますが普通に使えるようになっています。結構今回のリニューアルはすごく小気味良くてデザインも見やすくなりました。使い勝手も良いし、コメントフオームも結構頑張っています。そして、今後ですが自分で設定できるわけじゃないですが、見た目も、もうちょっと華やかになります。

テーマが提供されるんですね。

杉:ええ。まぁつまりこれからもどんどん良くなっていくのです!意外と!便利!『SmartySmile』(`・ω・´)キリッ

あとでそのドヤ顔は頂きます写真で。それでは改めて有り難う御座いました。では最後に写真撮影を。では、ロクロを回して頂けますか?

杉:えーーーーーー……。

やっぱりダメですか。

杉:じゃあ、これはどうですか?(と両腕を内側に捻りこむようなポーズを)

そこで何故『神砂嵐(かみずなあらし)』なんですか。何故、急に『ジョジョの奇妙な冒険』第2部から抜粋なんですか。

杉:ジョジョ風!!

……えー、はい。お疲れ様でした。

杉:……はい、有り難う御座いました。


『NicoNico Live Encoder』公式ページ
http://live.nicovideo.jp/encoder/

『SmartySmile』
http://smartysmile.jp/

カテゴリー : ガジェ通 タグ :
ひげおやじの記事一覧をみる ▶

記者:

インターネットの賑わっているところに大概参加をしながら約20年。 ここ最近はニコニコなどの動画サイトを根城にしつつ、何だかよく分からない生活を送る。 生放送においては過去に、日本全国を生放送をしつつ巡ったり、ヨハネスブルグ、ジンバブエ、カザフスタンなど「そもそも回線は大丈夫なの?」といった場所から生放送を行ったことも。 しかし、一番好きな場所は『自分の部屋』とのたまう、自称「世界で一番忙しいニート」・「世界で一番仕事をしない自宅警備員」。

ウェブサイト: http://com.nicovideo.jp/community/co7201

TwitterID: higeoyaji

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP