師弟で富士山への愛を語る! 水道橋博士×マキタスポーツのFUJIYAMA対談(後編):「マキタは2年以内に頂に登る」
12月27日、富士山エリアを完全ガイドするウェブサイト『フジヤマNAVI』上で、富士山が大好きでたまらないFUJIYAMAフリークたちが富士山愛を語り合う秘密会議『FUJIYAMA SUMMIT 2013』の動画が公開されました。ガジェット通信はこの収録を取材。委員長として出演する水道橋博士さんと、山梨県代表として出演するマキタスポーツさんに、富士山への愛を語っていただきました。後編は芸能界の頂を目指す芸人論を博士が語り、マキタさんに熱いエールを送ります。
前編はこちら:
師弟で富士山への愛を語る! 水道橋博士×マキタスポーツのFUJIYAMA対談(前編):「富士山はオレの領土」
https://getnews.jp/archives/281448[リンク]
2人で富士山に登れるか
―お2人で今後、一緒に富士山を登る可能性というのはありますかね。
水道橋:ありますよ。
マキタ:僕はもう、是非行きたいなと。
―その際には、山頂で2人で何をするんでしょう。
水道橋:姥捨てじゃないですかね。オレがもう老化して。10歳違いますからね。
マキタ:いやいやいや。
―マキタさんは何がしたい、とかありますか。
マキタ:実際問題として、“登れるか問題”というのがありますから。生易しいものじゃないというのは博士からも聞いてますし、本を読めばそういうことが分かるので。僕は山梨で育って富士山は当たり前のものだった、登るものではなかったですね。山梨の人で実際、そういう人は多いと思います。だから登れるかどうか。
芸人は自分の山を登れ
水道橋:いまマキタはね、ある意味象徴的なことを言った。マキタはいま41で、ようやく芸能界の5合目にいる。今まで一切ね、芸能界の山を登る気がなかったんですよ。「お前ここに山があるのになぜ登らないんだ」とオレが言い聞かせても、その周辺をグルグルグルグル回るだけで、眺めるだけで。
それがようやく今年、ゴールデンの番組に出るようになって5合目まで来て、さあこれから本当は頂を目指さなきゃいけないんだ、という位置に来てるんですよ。でも実生活で腰痛でもう歩けない。
マキタ:(笑)
水道橋:でしょ? でも、登らなきゃいけないんだよ。一度は芸能人というのは、芸人というのはそれぞれに自分の山を登らなければいけないんですよ。
ビートたけしさんも言ってましたよ。「東国原(英夫)とオレと、2人とも同じ頂を目指していた。オレの道をあいつは行けなかったけど、あいつはルートを変えて富士山の頂を目指しているだけだよ」と。それと同じですよ。今のマキタはあと2年以内に頂に登る。
マキタ:はい。頂に登るって書いておいてください。
そびえ立つ“たけし”という山
―これは芸能界の頂ということでよろしいですね。
水道橋:“冠番組”っていうのは富士山の雪のことですから。滞雪したあの状態が冠番組を持った状態だから。もう僕は一度、中途半端に登ったから。『オジサンズ11』で司会やったから。
マキタ:(爆笑)
水道橋:あそこまでやったら、もう降りてもいいでしょ。
マキタ:博士アスファルトみたいな顔してましたからね、あのとき。
水道橋:あれつらかったあ。
マキタ:あれ大変でしたね。あの頂は大変でした。
水道橋:頂がいいものかというと、そんなことないですよ。ものすごい風が吹いて、1人しか立てないような場所にいるっていうのはね。ずっとそこにいられるかというと分からない。でも一度は、登ってみなきゃいけない。
―先ほど、たけしさんの話も出ましたけれども、お笑い芸人の頂点に立っているたけしさんという存在を富士山にたとえると、お2人にとってどういう風に見える方なのでしょうか。
水道橋:それはそびえ立ってますよね。ビートたけしっていう山はそびえ立ち、志村けんでもさんまでもタモリでも、山はそびえ立ってますよ。
さっきのたとえで言うと、それぞれに富士山を思い浮かべるんでしょうね、山頂を。自分の中の富士山がある。東国原さんのたとえで言えばルートを変える、ということなのかもしれないけれども。基本そこを目指してるんだと思いますよ。
そこを目指していない人って、ここ(裾野)をウロウロウロウロして、見るだけでいいや、っていう人は、絶対に上に行かないですから。登ろうっていう意志がないと……というのをマキタに問いかけている。
マキタ:僕は今、ようやく樹海を出てきたところですから。
水道橋:その前に樹海に入ってましたからね、10年ぐらい。
マキタ:よく死ななかったなと。方位磁針をようやく見つけたんですよ。
水道橋:ホントだよな。富士山に行こうとして樹海にいる人はいっぱいいるよね。芸人の世界って。その近くにいるんですよ、みんな。それがいつの間にか樹海にいる。
相思相愛の2人?
マキタ:ありがたいことというか、面白いことというか。ようやくこういうところで一緒に取材を受けさせていただくようになりましたし。また別れて別ルートで登っていくようなことにもなると思うんですけど。途中でまたパーティーを組んだりするかもしれない。もともとは僕のお師匠さんみたいなものなので。
水道橋:あんまりマキタ、マキタって言ってるとステージパパみたいだな。もう40歳と50歳なのに「マキタがいかに良いか、マキタがいかに良いか」って言ってきたけど、いい加減こんな有名になったらもういいだろ。
マキタ:そこは博士、否定せずにゲイのカップルってことにしてくださいよ。
水道橋:それはいいんじゃないですか。私生活ではもともとシモつながりだし。前は家も近所でよく食事してたのが、いったん都落ちして。それが今度、爆笑問題太田(光)の豪邸の隣に家を建てるっていう話なんで。
マキタ:だれも言ってませんよ、そんなことは。
水道橋:うちの事務所からは久々に芸人で、山本モナ以来、稼げてるんで。
マキタ:もう博士、忘れましょう、それは。
水道橋:長く、裾野を広く売れていくっていうのは大変ですよ。富士山っていうのは裾野が広いから、高さがあるんです。裾野のないところに上に上げてもパタっと倒れる、そういうたとえ話ですよ。ポール牧さんとかこういう話ばっかしてたからね。
マキタ:倒れちゃったじゃないですか。
水道橋:大御所になるとそういうたとえが好きなんだよ。「人っていう字はな」とか。武田鉄矢さんとかに聞いてもこういう話をすると思うよ。
『FUJIMAYA SUMMIT 2013』は博士を委員長に、地元の富士山通の皆さんがオススメスポットやトリビアを披露してくれるほか、山梨県出身のマキタさんと静岡県出身のタレント川瀬良子さんが、富士山はどちらのものか論争を繰り広げます。マキタさんが富士山への思いを歌う作詞作曲ものまねも必見。第1回の動画が12月27日に公開され、第2回が1月中旬、第3回が2月初旬に公開されます。ウェブ限定のスペシャル番組を見逃すな!
FUJIMAYA SUMMIT 2013
http://www.fujiyama-navi.jp/summit2013/
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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