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自虐について(犬山紙子のイラストエッセイ)

私は最近よくモテ非モテについて語ってるような気がします。
で、ちょっと感じていることがあるので、それをつらつらと書こうかと思います。

最近、非モテはモテる女に何言ってもよいというような流れを少し感じます。
事の発端は、自虐からだと思うんですね。

自分がモテないことを自虐する
するとプロレスでモテる女性をやり玉に挙げてちょっとディスる

この流れは非常にかわいらしいと思うんですね。
ちょっとディスる裏側には
「あなたたちのこと羨ましいと思ってますよ」
という意図が文脈としてあって、ディスりながらも自分を下げて相手を上げる行為をしているわけです。

これは、私もよくしたりします。
彼氏が長いこといない寂しさがつのったりすると、カップルめー! みたいなつぶやきになるわけです。
ただ、本気でカップル滅亡しろだなんて思ってないし、むしろ自分もああなれたらいいなあ、くらいに思ってるわけです。

まれに自虐を真に捉えて、そんなん言ってるからモテないんだよ!
みたいな意見を聞きますが、ちゃんとモテない発言として認識しつつ楽しいから言ってるわけで、そう言われても効果はないのです。

それにしてもなんなんでしょうね、自虐のあの楽しさって。
私は、強い共通のトピックスだからなのかなあと思うんですよ。

例えば、モンハンが流行るとするじゃないですか。
その時はみんな「モンハン」を介するとなんでも楽しくなっちゃうんですよね。
えーと、女性の読者の方にはモンハンはあまりいい例えじゃない気がするので言い直します。

中学時代に、好きな男子をカミングアウトした同士の親友と、好きな男子の話をするとしましょう。
毎日毎日休み時間や放課後、電話で夢中になって話すんですよね。
楽しいんですよ。
好きな男子のことを考えるのももちろん楽しいけど、自分と親友で深く関心のある共通の話題で盛り上がること自体が楽しいんです。

今出した例えは非常にポジティブなたとえですが、ネガティブであるはずの自虐もそれに同じ。
「あれ? 彼氏がずっといないんだけど?」等という自虐は、女性にとって強いトピックスで共感して盛り上がれる一つのハードなんですよね。

もちろん、状況は辛いんですよ。
真剣に悩んだり、不安になったりしてるんです。
でも、それを同じ境遇の友達と分かち合うと、その瞬間は楽しい気持ちになる。
みんな同じぐらいよく考えてることを話し合えるっていうのはアドレナリンもでるしストレスも解消されますから。

ノロケも、彼氏の愚痴も、彼氏のいない寂しさも、女性にとって大きなトピックスだから同じ境遇同士で集まると盛り上がるし楽しいのです。
だから私は自虐は大賛成なんですね。
辛い状況を楽しんでやるという気概も感じますし。

昔は同じ境遇の人がいなくて、誰にも言えない! もう死にたい! という人も多かったと思うのですが
今はツイッターなんかで同じ境遇の人と自然に仲良くなったりできますからね、だいぶ自虐側の人間が生きやすい世の中になったと思います。

あと、もう一つ、自虐特有の楽しさはここ何年かの新しい楽しみ方だからだとも思います。
自虐は昔からあったとは思いますが、最近になって自虐芸というのがわっと広まりましたからね。
新しい玩具は新鮮で楽しい物です。

が、もう自虐はだいぶ飽和状態になってきたんじゃないでしょうか。
あからさまに流行してますよね。
結構な割合で人のブログや記事を読むと自虐のくだりが出てきますし。(私含め)
何せ自虐モテっていうモテ方が出てくるぐらい。(わからない人は『邪道モテ!』読んでね)
(だから、自虐は大賛成だけど、かなり高度な自虐じゃないと人が見て「おもしろい」と感じるものではなくなったとも思います。昔はリア充爆発しろ! でみんな笑ってたけど、今はそれじゃあ誰も笑わない)

昔は、と考えると、ボディコンのオネーチャンが今みたいに自虐しまくってたとは考えにくいんですよ。
自分のお父さんお母さんも、そりゃ年をとって私はおばさんだからとか言うことはあるけど、「ほんとモテなくて」とか言ってるところはなかなか想像できない。
だからやっぱり、自虐は流行ったという認識です。

これはさっき書いた2ちゃんねるやtwitterの影響がかなり大きいと思います。
みんなが気軽に自虐できる場があって、どんどんつながれる。
感染力もすごいので、自分がフォローしてる人の中に自虐する人がいたら、何人かは自分も自虐するようになる。
こうなると自虐の戦国時代ですよ。
いかに自分がひどいか競い合う。
ぶっちゃけると私も最初それに踊らされてました。

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「犬山紙子のイラストエッセイ 負け美女」というブログをやっています。イラストエッセイ・写真ネタ・漫画のブログです。 人の恋愛を根掘り葉掘り聞いてゲスくご紹介。 そのほか、過去にあった変な話や人 最近のおもしろかったこと なんかを描いております。 友達の美女達のエッセイをまとめたブログエッセイ本「負け美女」、好評発売中! http://p.tl/xeOL 買ってくれた人は神! ツイッターはコチラ inuningen http://twitter.com/inuningen

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