Googleの7インチタブレット『Nexus 7』発表会レポート 10月2日からの店頭販売や新サービス『Google Play ブックス』を発表
Googleは9月25日、新製品・新サービス記者発表会を開催。既に今日の午前中にウェブ上で発売になった、Android 4.1“Jelly Bean”搭載の7インチタブレット『Nexus 7』と、コンテンツ配信サービス『Google Play』の新サービス『Google Play ブックス』などを発表しました。
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発表会の冒頭には、Google会長のエリック・シュミット氏が登壇。『Nexus 7』の日本市場への展開に向けた同社の意気込みを感じさせます。同氏は日本市場で、Androidスマートフォンのユーザーの82%が1日に1回インターネットに接続していること、75%のユーザーがストアでの購入経験があることなどを挙げ、モバイルとユーザーの経験が結びついたクラウドベースのショッピングが、今後日本市場の成長要因になると分析。同社が提供するクラウドサービスの事例を挙げつつ、『Google Play』を通じて提供したコンテンツの利用に向けた端末として『Nexus 7』を紹介します。
製品紹介には、Android製品のマネージメント・ディレクターであるヒューゴ・バラ氏が登壇します。まずスペック。1280×800ドットのHDディスプレー、CPUにクアッドコアのTegra 3、インカメラを搭載。Wi-Fi、Bluetooth、NFCの通信に対応します。HDビデオを9時間再生できる4325mAhのバッテリーを搭載し、重量は340g。海外では8GBモデルと16GBモデルの2種類をラインアップしていましたが、日本向けには16GBモデルのみとなります。
続いて対応アプリの紹介へ。『Gmail』は2カラムの表示に対応し、スワイプ操作でメッセージ間を移動できます。
デフォルトブラウザは『Chrome』を搭載。タブの間をスワイプで移動する操作が可能になっています。
音声検索では、画像検索で「夕焼けのスカイツリー」「ハリネズミの赤ちゃんの写真」の検索を実行したほか、「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」と複雑な日本語への対応もアピール。音声入力はオンボードの機能として搭載し、オフラインでも利用できるようになっています。
カレンダーや位置情報などからユーザーが必要な情報を予測して提示する、Android 4.1から搭載されたパーソナルアシスタント機能『Google Now』も実演。
『Googleマップ』では、店舗内のパノラマ写真を『ストリートビュー』のように表示する機能を紹介しました。
『YouTube』はチャンネルへの対応を強化し、チャンネルフィードの登録や閲覧にインタフェースが最適化されています。
続いてデモは『Google Play』のコンテンツ配信サービス紹介へ。映像コンテンツを配信する『Google Play ムービー』は、スマートフォンやタブレット、パソコンでストリーミングやダウンロードによる視聴が可能。9月25日からレンタルに加えて、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントとパラマウントの映画を購入できるようになったことが発表されました。
続いて発表されたのが、25日からサービスを開始した電子書籍サービス『Google Play ブックス』。スマートフォン、タブレット、パソコンの間でページが同期でき、読んでいた途中から別のデバイスで続きを読むことが可能。日本語の縦書き表示にも対応し、小説や漫画の閲覧を実演しました。
『Google Play ストア』で提供するゲームも紹介。Tegra 3がパフォーマンスを発揮するコンテンツとして、スクウェア・エニックスの『ケイオスリング』、セガの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4』が実演されました。
『Nexus 7』は『Google Play』で1万9800円で25日から販売を開始。『Google Play』から購入すると、2000円分のコンテンツが購入できるクレジットが提供されることが案内されました。10月2日には店頭販売も開始。ベスト電器、ビックカメラ、エディオン、上新電機、ケーズデンキ、コジマ、ヨドバシカメラで販売されることも発表されました。
発表会終了後、タッチ&トライコーナーへ。340gと軽量で7インチサイズの本体は、片手でも持てる軽さ。背面はマットな仕上げで滑りにくく、落とす心配はなさそうです。国内で工事設計認証を受けたことを示す技適マークは、背面の下部にラベルで貼るそうですが、展示用のデモ機でははがしてあったとのこと。
インタフェースはヘッドホンジャックとmicroUSBのみとシンプル。SDカードには対応していません。外部ストレージによる容量の拡張ができないので、16GBのモデルが2万円を切る価格で提供されるなら満足度は高いのではないでしょうか。
会場には保護フィルムや背面カバーなど国内メーカーのアクセサリー製品もズラリと展示されていました。日本での発売に向けて各メーカーが着々と準備していたことが分かりますね。
『Nexus 7』主な仕様
OS:Android 4.1
プロセッサー:1.3GHz NVIDIA Tegra 3モバイルプロセッサ
メインメモリー:1GB
ディスプレー:7型ワイドTFTカラータッチスクリーン IPS液晶 1280×800ドット
eMMCメモリー:16GB
無線LAN:IEEE802.11b/g/n
Bluetooth:3.0+EDR
カメラ:120万画素インカメラ
センサ:GPS、電子コンパス、光センサ、加速度センサ、ジャイロスコープ、NFC、磁気センサ
インタフェース:ヘッドホンジャック、microUSB
バッテリー容量:4325mAh
本体サイズ:W198.5×D120×H10.45mm
本体重量:約340g
Nexus 7(Google Play)
https://play.google.com/store/devices/details?id=nexus_7_16gb[リンク]
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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