数学の難問“ABC予想”を証明した京大望月教授が天才すぎる

望月教授

数学の難問“ABC予想”を証明したとして、京都大学数理解析研究所教授の望月新一氏が話題となっている。自身のウェブサイトにその論文が掲載された後、様々なメディアや学術誌が取り上げている。

ABC予想とは何か、そして望月教授とは一体どのような人物なのだろうか? 

ABC予想とは?

ABC予想は、数学の未解決問題のうち最も重要とされる問題と言われる超難問だ。数学が得意でない方もリーマン予想やオイラー定数といった問題の名前だけは聞いたことがあるだろう。このABC予想がどれぐらいすごいかというと、証明するのに約350年かかったフェルマーの最終定理を一気に証明できてしまうほどのもの。この論文に対してイギリスの学術誌『nature』は「もし望月教授の証明が正しければ、21世紀の数学における偉大な達成になるだろう」とコメントしている。

“天才”望月教授の華麗なる経歴

このようなABC予想を証明した望月教授とはどのような人物なのだろうか?

略歴
1988年 – プリンストン大学を卒業(16歳入学、19歳卒業)
1992年 – プリンストン大学でPh.Dを取得(22歳):指導教授はフィールズ賞を受賞したゲルト・ファルティングス
1992年 – 京都大学数理解析研究所助手に就任
1996年 – 京都大学数理解析研究所助教授に就任(26歳)
2002年 – 京都大学数理解析研究所教授に就任(32歳)

まるで漫画か何かのキャラクターが飛び出してきたかのような天才的な経歴である。16歳でプリンストン大学に入学。プリンストン大学は、ハーバード大学やイェール大学などと肩を並べる伝統校連盟アイビー・リーグに属する有名大学。フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズ教授も所属している。そのプリンストン大学を19歳で卒業し、博士課程を22歳で取得しているまさに天才である。その後、22歳で京都大学の助手に就任している。日本で過ごしていたら大学を卒業する歳に京都大学の助手に就任と考えると驚異的である。助教授に就任した26歳も、日本で考えるとまだ博士課程の学生真っ最中だ。

若い天才教授に期待

論文は、正式に認められるまでに査読といって、別の学者が論文を読んで内容が正しいかどうかを審査する必要がある。今回の論文は査読にものすごく時間がかかるといわれており、望月教授の偉業が評価されるまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。しかし、過去の実績を見る限りおそらく正しい論文であるだろうと言う意見が多数派だ。審査が通れば、我々は日本人が偉業を達成した瞬間に立ち会うことになるだろう。

まだまだ若い教授である望月氏。今後も数学の未解決問題の証明や新たな理論の構築など様々に活躍してくれることだろう。

画像:京都大学数理解析研究所ウェブサイトより引用

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srbn

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