体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

インフレのある暮らし – 15年ぶりの1ドル80円時代に思うこと

インフレのある暮らし - 15年ぶりの1ドル80円時代に思うこと

今回は渡辺千賀さんのブログ『テクノロジー・ベンチャー・シリコンバレーの暮らし』からご寄稿いただきました。

※記事のすべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/241603をごらんください。

インフレのある暮らし – 15年ぶりの1ドル80円時代に思うこと

私がアメリカに旅行以外で最初にきたのは1995年であった。当時は1ドル80円だった。ここ2年ほどと似た様な水準ですね。
して、思い起こすに、1995年当時はアメリカのものは何もかも尋常でなく安く感じた。

「えー、こんな値段でいいの」
と、つい鼻息荒くなって、使いもしないシャネルバッグとか買っちゃったよ。(ちなみに、私の服装はシャネルから極めて遠い)。

が、今回円ドルレートが同じ水準になっても、あまりアメリカが安い感じがしない。「日米同じくらいかな?」というイメージ。

前回の1ドル80円時代から今回の1ドル80円時代の間に、アメリカはインフレがあったからですね。
ビバ・インフレ。
以下、どんなにシリコンバレーのものが高くなったか、書いてみたいと思います。

家賃

最近、前回の1ドル80円時代にPalo Altoで同じアパートに住んでいた日本人の知人と久しぶりに会った。彼は日本に帰って10数年経つ。で、賃貸費用の話になって、
「あのPalo Altoのアパート、2ベッドルームで2000ドルいかないでしょ」
と言われて目が点に。確かに95年当時それくらいでした。
でも、今では4000ドルですわい。

95年当時、私が住んでいたのは1ベッドルーム。確か1300ドルくらいでした。10万円ちょっと。で、その値段で建物内に駐車場があって、温水プールが複数あって、ジムがあって、テニスコートがあって、グランドピアノのあるラウンジがある。

「なんてお安いのかしら」
と思った。(ただし、壁が薄くて、「隣の人のいびきで飛び起きる」という、まさに目が覚めるような体験もあった。)

今、そのアパート(*1)のサイトをチェックしてみたら、同じフロアプランの1ベッドルームのユニットが$2375 – $2800となっている。確か95年に借りたのは同じサイズの部屋の中では割と高めだったはずなので、2800ドルに近いはず。22万円か。全然安くないですね。

*1:Oak Creek Apartments
http://oakcreek.prospectportal.com/palo-alto/oak-creek-apartments/

特にここ1年ほどのベイエリアの家賃高騰はすごくて、こちらの記事(*2)によれば過去1年だけでサンノゼが10.1%、オークランドが14.4%、サンフランシスコが12.9%あがったそうです。

*2:「Bay Area apartment rents soar」2012年7月19日『MercuryNews.com』
http://business-news.thestreet.com/mercury-news/story/bay-area-apartment-rents-soar-1/1

(ちなみに、過去15年、すごく景気が悪かった時も当地の家賃は意外に下がらず、あがらないだけだった。だから景気の上下と共に、家賃は「あがる」「足踏み」「あがる」を繰り返すので、結局あがる一方でございます。ハウジングバブル崩壊で持ち家の値段が半分以下になったラスベガスとかでも、家賃は逆に上がったりしている模様。人間、結局どこかに住まなければならず、持ち家を失った人は借りるしかないので。)

学費

1995年〜1997年のスタンフォードのビジネススクールの学費+教材費等=2年トータルで500万円台であった。社費派遣で留学、卒業して2年後に会社を辞めたのだが、そのとき全額お返ししたのでよーく覚えてます。(ただし3年分割。人事部の皆様、お手数かけました。)

今年の夏同じ学校に入学する人に今後2年間にかかる学費+教材費等は、学校のサイト(*3)によれば12万ドル強、約1000万円である。

*3:Stanford Graduate School of Business
http://www.gsb.stanford.edu/mba/financial_aid/tuition_expenses.html

1 2 3次のページ
寄稿の記事一覧をみる

記者:

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。