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「生きるとは、他の生命を奪うこと」サバイバル愛好家・カメ五郎が語る”自然ライフ動画”の極意<うp主インタビュー第3回>

「生きるとは、他の生命を奪うこと」カメ五郎

 自給自足で生きる――私たちの生活から遠く離れた森の中、ヘビやムカデ、スッポンなどをナイフでさばき、口にする姿をニコニコ動画に投稿する男がいる。動画『自給自足生活』シリーズの、カメ五郎(かめごろう)氏だ。

 そんな彼が、第4回動画アワード(2011年12月~2012年5月に投稿された動画を対象)で、自然カテゴリ1位を受賞した。『【自然を食べよう!】春の山菜炊き込みご飯編』という作品で、野山に自生する山菜を採って、調理してみせるものだ。カメ五郎氏は、どのような考えで動画制作を行なっているのだろうか。

・【自然を食べよう!】春の山菜炊き込みご飯編 1/2 
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17615665

――動画制作を始めたきっかけは何ですか?

 制限された状況下でサバイバルを行う、という自分の見たかったタイプの作品が、動画共有サイトにあまりなかったからです。投稿先にニコニコ動画を選んだ理由は、リアルタイムにコメントが流れることなど、リスナーとユーザーの距離がとても近く感じたからですね。

・多摩川自給自足生活 【予告】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10667822

――サバイバルの技術はどのようにして身につけたのですか?

 ほとんどの技術は、自分が尊敬する冒険家や専門書から独学で学びました。近年のアウトドアの技術よりも、例えば戦中下のサバイバル技術などから得た知識が多いですね。昔の人たちが受け継いできた、いわゆる”年の功”からいろいろなことを勉強させてもらいました。

――カメ五郎さんが、カエルやヘビ、ムカデなどを調理・食事する場面では、賛否両論のコメントが飛び交います。カメ五郎さんが動画内でおっしゃる「生きるとは、他の生命を奪うこと」という部分について、詳しくお聞かせください。

 動画内でカエルやヘビをさばいたりする画面を、残酷だと感じることもあるのだと思います。ただ、ぼくたち生き物は他者の犠牲のもとに成り立っています。個人的には、そこのところから目をそむけないでほしいと思います。わたしたちが食卓で食べている動物の肉は、姿かたちこそ違えども、すべてそうした過程を通ってきているのは当たり前のことですから。ただ生きているものを見て”カワイイ!”では済まされない、一見グロテスクな現実があるから、ぼくたちは生きることができている。それはとても大事なことのはずです。

――『自給自足生活』と『自然を食べよう!』という二つのシリーズを投稿されていますが、その違いはどこにあるのでしょうか?

 『自給自足生活』は、自然の中でとにかく食べられるものを探すのに対して、『自然を食べよう!』では、生活の中で目にする自然の食材を少ない道具や調味料を使っておいしく食べるところに重きを置いています。おいしくないものもけっこうありましたが(笑)。ただ、採取をしている場面をしっかり映像に残していくのは、どちらにも共通していますね。

――動画を制作するにあたってのポイントはどこですか?

 ニコニコ動画内で『ネイチャー・ポケット』というコミュニティを持っているのですが、そこでは”素人の素人による素人のための自然ライフ”という理念をかかげています。専門家でもなければプロでもない、素人がやっているところがポイントです。ぼくも他の人に胸を張って偉そうに説明できるほど自然に精通しているわけではないので、ユーザー側と互いに情報を共有する場にしていきたいですね。撮影を通して、自然を体験している姿を視聴者に見てもらったり、”こうした行動をとったら、こんな失敗をするんだ”と気づいてもらったりしてほしいです。一方で、見ている人から効率の良い方法を教えてもらったりして、自分も勉強させてもらっています。

――撮影するときに心がけていることはありますか?

 試行錯誤をしています。いい画が撮れていないと、そのときのライブ感もなかなか伝わりませんから。なるべく揺れないようにとか、カメラワークは工夫を心がけていますね。ただし、編集に関しては、過剰な演出をしないように抑えて、使える画と使えない画をきちんと振り分けること以外には、なるべく手を加えないようにしています。自分がつくっているような動画の場合、演出を強く前に出すと空気感を殺してしまう可能性があるので。

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