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【原発20キロ圏内のリアル】不審火で東電の社宅が燃えた――浪江町東京電力社宅

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7月15日。この日は双葉郡の住民の4巡目の一時帰宅だった。

午前11時頃、記者が坂下ダム近辺を走っていたところ山の下あたりからかすかにサイレンの音がした。

その後警戒区域を出て定食屋で食事をしたのだが、そこのテレビで「11時頃、浪江町の東京電力の社宅で不審火があった」というニュースを見た。

「あのサイレンは、そのための消火に向かっていたものだったのかもしれないな」と思った。

浪江町にある消防署では、7月初旬には除染作業が行われ、消防署再開に向けての準備が進められていた。消火に向かったのは、署内の除染を終え、再開したばかりのその浪江消防署だった。

浪江町の東京電力社宅は、西台という現在の警戒区域である南相馬市と浪江町の境界からほど近くの小高い丘の上にある。

ネットでここに東電社宅があるということを調べることができても、よそ者には簡単には行き着けない場所だ。

この社宅は、家族向けの社宅で、社員の中でも割と地位の高いクラスが居住するために建てられたのだそうだ。

7月下旬、実際にこの社宅まで行ってみた。一棟には5部屋があり、メゾネットタイプ。
2棟のうち、どちらも真ん中の部屋の3号室から発火していた。

石油などのにおいは感じられなかったが、ゴムが焼けるようなにおいがした。火種があったとしても燃料がなければ延焼しないようなコンクリ作りの家だった。

この時期、町のあちこちには防火用水の仮設プールが設置され始めていた。20キロ圏内一面に生い茂っている雑草が枯れるこの秋に起きるかもしれない自然発火に備えているのだろう。

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※「原発20キロ圏内のリアル」は、福島第一原発警戒区域20キロメートル圏内の現在の姿を写真とともにお届けする連載企画です。

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