【アプリ】ゲームが苦手な人にもオススメ! 美しいドット絵の世界を冒険する癒やし系アドベンチャー『スキタイのムスメ』

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【アプリ】ゲームが苦手な人にもオススメ! 美しいドット絵の世界を冒険する癒やし系アドベンチャー『スキタイのムスメ』

6/21の夏至の日にcapybaragames社(以下、CAPY)から『iPhone』版、『iPad』版、PC版が発売された『スキタイのムスメ』は、月の満ち欠けを感じながら、夢と現実の間を行き来し、冒険を進めて行くアクションアドベンチャー。ちょっぴりノスタルジックな気持ちにもなるドット絵で描かれた世界は美しく、ケータイゲームのイメージを塗り替えてしまうほど。ゲームはちょっと……という人にもオススメのアプリ。

全ての写真をご覧になりたい方はこちらからどうぞ

『スキタイのムスメ』美しいドット絵の世界

ゲームの一場面。『iPhone』のゲームは今までいくつも入れてみたけれど、こんな雰囲気のものは初めてです。この世界の中を歩き回っているだけでも楽しめます。

冒険のはじまり

『スキタイのムスメ』の設定

プレイヤーは“タマシイの重大疾患”に関する臨床研究に参加するという設定。

冒険スタート時の画面

不思議な世界の中に一人の少女が現れ、冒険が始まります。

ソーサリーの歌で森の精を目覚めさせます。

英語版のタイトルは『Sword & Sorcery』。そんなタイトル通り、Sword(剣)と Sorcery(魔法)を使って、不思議な森の精を呼び集めながら、冒険を進めていきます。

奇跡の一場面

奇跡の演出もところどころに仕込まれていて、起こすことができるたびにうれしくなってしまします。

トライゴン召喚

ソーサリーの歌で森の精を呼び集めていくと、黄金のトライゴンを召喚できるようになります。

夢の世界

ゲームの中には現実の世界と夢の世界があり、プレイヤーは二つの世界を行き来することができます。

だれでも遊べるように

操作をうながすメッセージ

このゲームはそれほど難しくありません。『iPhone』を縦にしたり、横にしたり、指でタップしたり、スクロールしたりする操作は、『iPhone』ユーザーであればスムーズに理解できます。次にどうすればいいかわからなくなっても、さりげなく行動をうながしてくれます。

戦闘シーン

戦闘もゲーム慣れしていない人には少し難しいかもしれませんが、タイミングを合わせてタップするだけなので、あきらめずに何度もやっているうちに攻略できます。

『Twitter』連動

Twitter連動

『Twitter』と連動して、ゲーム中の全てのメッセージをTweetすることができます。タイムラインに表示されるメッセージはヒントにも。どうしても行き詰まってしまったら、#スキムス ハッシュタグをつけてゲームをプレイしている人たちにきいちゃってもいいかも。

キャラクター

絶世の大書

ゲームには、主人公のスキタイのムスメの他に、セッションの案内役のアーキタイプ、丸太さん(英語版ではロックフェラー)、オトメちゃん、イヌさんなどが登場します。最初のステージで手に入れることができる絶世の大書には、主なキャラクターが考えていたことが記録されていきます。ゲームを進行する上で大切なヒントもあるので、まめにチェックするといいですよ。

丸太さんとの出会い

キャラクターの中で最もセリフが多い丸太さんの声は、『NO MORE HEROES』シリーズ、『ロリポップチェーンソー』などを手がけるグラスホッパー・マニュファクチュアの須田剛一氏。なんと豪華な……。須田氏は英語版が完成する前からGDC(Game Developers Conference)で話題になっていたこのゲームに注目していて、日本語版の発売に際し、声の出演依頼を快諾したそうです。

GDC(Game Developers Conference)は世界のゲーム開発者が集まるカンファレンス。この作品はGDC期間中にゲーム開発者たちによって選ばれるGDCアワード(Game Developers Choice Award)の携帯ゲーム機・ケータイゲーム部門で、賞を受賞しています。

音楽

ジム・ガスリーとのセッション

作品の幻想的な雰囲気を作り出している音楽は、Jim Guthrie(ジム・ガスリー)氏によるもの。映像もすばらしいけれど、音楽もイイ! ゲームの中で彼とジャムセッションができる場面もあるので、ぜひここまではプレイしてみてほしいです。

本当の遊び方

月の満ち欠けを操作できる場所

ゲームの世界は実際の月の満ち欠けとリンクして進行していきます。ある月の状態でしかできないこともあり、月はとても重要です。特別な場所で月の満ち欠けを操作して、短い時間でクリアすることもできます。でも本当の遊び方は違うようです。

月は現実の月の満ち欠けとリンクして輝いています

コンセプトやアートデザインを担当した SUPERBROTHERS クレッグ(Craig D.Adams)氏は、このゲームの遊び方についてこんな話をしていました。

「このタイトルは、月の満ち欠けを追いながら1ヶ月かけて遊んでもらうのが本当の遊び方なんです。早くプレイすることもできるんですけど、プレイして、普通の生活に戻って仕事をしたりしていて、2週間くらいたってゲームをしていたことも忘れたころにぱっと空を見上げて、月の形が違うなって思って、このゲームのことを思い出して、またやり始めて、夢の世界の方に行くと、もう全然違う景色になっていて、そんなふうに楽しんでもらえたら」

普通のゲームでイメージする遊び方とは違っていて、なんだかホッとします。

テーマ

絶世の大書と引き替えに不死の亡霊を目覚めさせてしまう

『スキタイのムスメ』のテーマは“人生”と“愛”と“死”だそうです。

絶世の大書を手に入れた

主人公はゲームが進むにつれ、必要なものを手に入れていくのですが、少しづつ体力を失い、弱っていきます。そこにはゲームを開発する中で疲労し、精神的にも追い詰められていく開発者たちの姿を投影しているそうです。

ラストシーンでは、言葉もない中を映画のエンディングのように映像が流れていきます。そんなシーンになぜだか涙がこぼれてきました。本当に不思議なゲームです。

日本のゲームをリスペクト

ノスタルジックな気分にさせる不思議な世界

『スキタイのムスメ』は『ゼルダの伝説』や『メトロイド』、『ICO』など、日本のゲームにたくさんの影響をうけてできたタイトルだと、開発者の皆さんが言っていました。海外の作品でありながら、ノスタルジックな気分になってしまうのはそのせいかもしれません。

また、このタイトルを日本で発売できたことを「夢のようだ」と皆さん心から喜んでいました。なんだかうれしいですね。

クレッグ氏と須田氏とクリス氏と山岡氏

写真左から、コンセプトやアートデザインを担当した SUPERBROTHERS クレッグ(Craig D.Adams)氏、丸太さんの声を担当したグラスホッパー・マニュファクチュア 須田剛一氏、プロジェクトリーダー CAPY クリス(Kris Piotrowski)氏、リミックスアルバムに参加しているグラスホッパー・マニュファクチュア 山岡晃氏(代表作:『サイレント・ヒル』等)

幻想的な夢の世界

ゲームというより“触れたり物を動かしたりしながら読み進めていく絵本”のような『スキタイのムスメ』。ときどき月をながめながら、この静けさと幻想と冒険がつまった小さな世界を旅してみませんか。

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『スキタイのムスメ:音響的冒剣劇 』 (原題:『Superbrothers: Sword & Sworcery EP』):http://sukimusu.jp/[リンク]

発売日:2012年6月21日 (夏至の日)
ジャンル:音響的アドベンチャーゲーム
対応機種:iPhone、iPod Touch、iPad、PC(Steam)
発売元:CAPY http://www.capybaragames.com/ [リンク]
開発元:CAPY、Superbrothers http://superbrothers.ca/ [リンク]
ローカライズ・プロモーション・マーケティング:有限会社ハチノヨン http://www.8-4.jp/ [リンク]
価格:
マイクロバージョン (iPhone、iPod Touch 専用)250円 [リンク]
ユニバーサルバージョン (iPhone、iPod Touch、iPad)450円 [リンク]
PCバージョン (Steam)650円 [リンク]
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『スキタイのリミックス:冒剣的音響劇』(リミックスアルバム) [リンク]
http://sworcery.jp/remixalbum/
発売日:2012年6月21日(夏至の日)
プロデュース・発売元:Jim Guthrie http://www.jimguthrie.org/ [リンク]
制作:有限会社ハチノヨン
購入方法:iTunes Store、Bandcamp
価格:450円

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