電子書籍に注目集まる 第19回東京国際ブックフェア開催

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 国内外の出版社や出版関連会社が一同に会する日本最大の書籍の見本市「第19回東京国際ブックフェア」が、東京・お台場の東京ビッグサイトで開催されている。会期は7月5日から7月8日まで。なお、5日及び6日はビジネス向け商談展となり一般の入場は受け付けておらず、一般公開日は7日と8日の2日間となる。

 今年は同時開催展併せて世界25ヶ国から800社が出展する規模となったブックフェア。世界中のありとあらゆるジャンルの本が並んでおり、普段はあまり目に触れることのないものから、サウジアラビアや台湾、イタリアなど世界各国の人気書籍も各ブースの軒先に並び、注目を集めていた。

 また、今回は同時開催展として「第16回 国際 電子出版EXPO」「ライセンシングジャパン」「クリエイターEXPO東京」が7月6日まで開催された。
 「第16回 国際 電子出版EXPO」では電子書籍端末をはじめ、デジタルコンテンツソリューションに関連する国内外の企業がブースを出展、多くの人に賑わうなど電子書籍の注目の高さをうかがうことができた。

 電子書籍といえば、先日アマゾンが通販サイト「Amazon」において、電子書籍端末「Kindle」を日本国内で発売することが発表されたばかりだが、電子書籍の現状はどのようになっているのか。
 今回のフェアでも、自社の電子書籍端末と電子書籍書店を展開する凸版印刷(「BookLive」)や大日本印刷(「honto」)、TOSHIBA(「BookPlaceストア」)などのブースが出展されていたが、各ブースでどのような作品が人気なのか聞いてみたところ、「人気があるのはコミックやライトノベル」(A社)、「文芸書やコミックですね」(B社)というように、コミックを中心としたエンターテインメントジャンルが人気を集めているようだ。また、人気マンガ『ワンピース』のフルカラー版を、電子書籍端末を通して提供しているTOSHIBAの「BookPlaceストア」でも、コミックを中心としたエンターテインメントジャンルが人気を集めているという。
 これまでの電子書籍市場は、コミックが牽引してきた側面を持っているが、取材の中で、現在もそうした状態はあまり変わっていないように見受けられた。だからこそ、アマゾンの「Kindle」や楽天からリリースされる新端末「Kobo Touch」がどのように電子書籍市場を変えるのか、期待が高まる。

 「国際電子出版EXPO」は6日で閉幕となるが、「東京国際ブックフェア」は8日まで開催されている。一部の出版社を除き、書籍を割引価格で購入することができるので本が好きな人は是非足を運んでみよう。また楽天は「東京国際ブックフェア」でブースを出展しており、一般公開日にも足を運ぶことができるため、その際は「Kobo Touch」にも注目してみてほしい。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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