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「コート上の詐欺師」「鉄壁の守護者」など漫画の変な二つ名には理由があった!

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今回は「面白水平プロジェクト」さんによる、漫画あるあるネタをお届け致します♪

なぜ漫画では、二つ名(コードネームや通り名のこと)がよくつけられるのでしょうか。シリアル・キラーや最悪な犯罪者に二つ名がつけられることは現実でもありますが、普通の人に対しては滅多にありません。
もちろん、二つ名ではなく、あだ名をつけられることはあります。しかし、それは名前や見た目に関連した“よっちん”や“カマキリ男”など、基本的にはコンパクトなものばかりです。『テニスの王子様』のように、“コート上の詐欺師”や“鉄壁の守護神”なんてつけられることはほとんどありません。
漫画内では「あいつは●●って呼ばれている……」みたいな解説から、何となく二つ名がかっこいいみたいな風潮がありますが、実際には「絶対そんな風に呼ばれたかねーよ」と思うようなものばかりです。
そこで今回は、変な二つ名が漫画でつけられやすい理由について、社会学者で日本マンガ学会にも所属している池上賢さんに教えていただきました。

■1.そのキャラが有名人だと表すため

「そもそも、“二つ名”の名づけ親としてよく見られるのは、以下の3つです。
(1)主人公の師匠的存在(お前は今日から●●と名乗れ)
(2)モブキャラ(たとえば主人公の戦いを見た兵士)
(3)敵サイドのキャラ
特に(2)と(3)の場合、二つ名は、まず“主人公が作中で広く認知されていること”を分かりやすくする示す物語上の役割を持つと考えます」

なるほど。『テニスの王子様』のキャラクターにつけられている二つ名は、テニス業界で有名だと読者に理解してもらうため、というわけですね。
他には、どんな理由があるのでしょうか。

■2.乗り越えないといけない試練を表すため

「また、場合によっては主人公のアイデンティティ認知と関係してくるでしょう。
たとえば、負の意味をもつ二つ名を乗り越えることによって、新たなアイデンティティを獲得する、(“人斬り抜刀斎”はもういない。今いるのは“るろうに剣心”である)という具合です」

つまり『るろうに剣心』の“人斬り抜刀斎”のような二つ名がつけられるのは、主人公にとって“乗り越えるための試練”の表れ。二つ名が、キャラクターの成長を表現するために使われることもある、というわけですね。

■3.事情があって自分の正体を隠す必要があるため

「もしくは、自分が何者か確認するため、(自分は“仮面ライダー”だから正義を守る!)というのもあります」

確かに、本名を名乗ってはいけないような任務をする時には二つ名が必要ですよね。『名探偵コナン』に出てくる黒の組織がお酒の名前をコードネームにしているのは、このような理由からと言えます。二つ名がつけられる理由で最も多いのはこれでしょうか。

■4.そのキャラの強さを表すため

池上さんの回答を参考にさせていただくと、以下のような理由もあります。
それは、前述の“そのキャラが有名人だと表すため”と似た理由ですが、「こいつは強い」とすぐにわかるようにするために二つ名がつけられている場合です。例えば、『GetBackers-奪還屋-』の“雷帝”などはこれに該当しますね。
ちなみに、江戸時代は派手な格好をして街を歩く“かぶき者”が自分を強く見せるため、醜名と呼ばれる二つ名を自らつけていました。
キャラクターの強さを戦闘シーン以外で表現するために必要なもの、とも考えられるのではないでしょうか。

■5.師匠から何かを継承したことを表すため

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