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“レトロゲーム+タワーディフェンス”のミスマッチ感とサービス精神が魅力!『MARS TD PLUS』

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5月に開催されたFlashゲームの新作公開イベント『Flash Game Festival’09』でお披露目となったタワーディフェンスゲーム『MARS TD』。さらにパワーアップした『MARS TD PLUS』が6月にリリースされ、以来人気を集めています。

ドット絵+チップチューンのレトロゲームな雰囲気に、「こんなゲーム、ファミコンかスーファミであったかも!」と思ってしまいますが、それは早とちり。なぜならタワーディフェンスゲームは、マウス世代ならではのパソコン(PC)ゲームだからです。

Flashゲームで世界的にヒットし、一大ジャンルになったタワーディフェンスゲーム。もともとは『Warcraft』などPC用リアルタイムストラテジーのMOD(Modification、既存ゲームの改変)が起源となったPCゲームなのです。Flashで制作された『Flash Element TD』『Desktop Tower Defense』で人気に火がつき、ルールをアレンジしたFlashゲームが多数リリースされました。

基本ルールはいずれも、「拠点(基地など)へ侵攻してくる敵を、プレイヤーが設置するタワー(砲台など)で撃退する」というもの。シンプルで分かりやすいゲーム性がウケて、現在では『PixelJunk MONSTERS』(キュー・ゲームス)『クリスタル・ディフェンダーズ』(スクウェア・エニックス)など、コンシューマーゲーム機でも同ジャンルのゲームがリリースされるようになりました。

プレイ中にタワーの設置、アップグレード、売却などの操作をめまぐるしく繰り返すプレイスタイルは、マウス操作が最も適しているかもしれません。アナログスティックや『Wiiリモコン』も使えますが、十字キー操作だったら確実に指が痛くなりそう。そんなPC仕様のタワーディフェンスゲームなのですが、こちらの『MARS TD PLUS』は、見た目の懐かしさと親しみやすさがユーザーの心を引きつけ、タワーディフェンスが初めてユーザーでも「ちょっとやってみるか」と思わせるのに成功しています。「火星人襲来」というテーマも、SFやマンガで親しんだ設定なので、すんなり感情移入できることでしょう。

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ゲーム本体も、初心者に優しい設計。初心者向けに固定の経路を敵が侵攻するマップ“NOMAZE”が用意されており、さらに3段階の難易度でプレイできます。もちろん、上級者も満足させるやり込み要素が満載。初心者向けマップ以外は、自由経路型のマップになっており、ユーザーが自分でタワーや壁を配置して、敵の侵攻経路を迷路状に組み立てていく仕様になっています。まっさらな地形の“CITY”“SKY”から、頂上にしかタワーを設置できない山がある“MOUNT”、敵が2ヵ所から侵攻する雪原の“SNOW”、敵が3ヵ所から侵攻し、岩を破壊して地形を作る最もハードな“MOON”の全6種類のマップがズラリ。全マップに3段階の難易度があるため、計18パターンのゲームが遊べるという豪華仕様になっています。18パターンそれぞれにハイスコアランキングが発表され、ユーザーはスキルに応じて挑戦できるようになっています。

敵キャラクターは、愛嬌のあるエイリアンたち。空路を一直線に進む“AIR”属性のUFOや、倒すとカウントダウンが始まり、周りを巻き込んで自爆してしまう迷惑な“BOMB”属性、火による攻撃以外は効きにくい“ICE”属性、ピョンピョン跳んで攻撃をよける“JUMP”属性、攻撃したタワーをマヒさせてしまう“STUN”属性など、個性豊かな敵が各マップに配分されています。

このゲームの最もユニークな要素がタワーの“引越し”機能。マップに配置した2ヵ所のタワー(または壁)の位置を“引越し”で入れ替えることができます。タワーは敵を攻撃していくと経験値が貯まり、レベルアップしていくのですが、“引越し”機能を使うことで、全タワーまんべんなく経験値を上げる、強いタワーを通過した敵に再び強いタワーで攻撃させる、BOMB属性の敵から逃げる、などの戦略が実現します。タワーを配置したら、後は結果を見守ることの多いタワーディフェンスゲームに、より緊迫したリアルタイムストラテジーの要素が加わり、ユーザーを飽きさせません。

このように「これでもか!」とユニークな要素を盛り込み、大ボリュームな『MARS TD PLUS』。作者のサービス精神が強く感じられます。この作者、実はガジェット通信で「死にゲー」にハマってみる?『SUPER耳男BROS』噂の「死にゲー」、『SUPER耳男BROS』を全クリ実況したツワモノがいた!とたびたびご紹介してきた『SUPER耳男BROS』の太郎なのです。「あの死にゲーの作者が!」と意外に思われるかもしれません。ですが『SUPER耳男BROS』も、親しみやすいレトロゲームのフォーマットでユーザーを引きこみ、驚くような仕掛けの数々でユーザーをハメてしまう、ある意味サービス精神の塊のようなゲームといえるでしょう。この作者、あなどれませんよ!(この記事の配信元はこちら

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『MARS TD PLUS』(『モゲラ』にて公開中)
『SUPER耳男BROS』(『モゲラ』にて公開中)

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宮原俊介(編集長) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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