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居場所がなくて屋上で仕事も… 女性営業が入社4年目で体験したリアル

居場所がなくて屋上で仕事も… 女性営業が入社4年目で体験したリアル

 今や転職は当たり前の時代ですが、その決断に至るまでにはやはり葛藤があるもの。ましてや、仕事を一通り覚えた社会人として1人前とされる入社3、4年目ならなおのことです。本書『社会人4年目、転職考えはじめました』の著者・えりたさんもその一人でした。

 本書は新人でもベテランでもない入社4年目を迎えた著者が、苦悩と葛藤の末に、転職という決断に至るコミックエッセイ。仕事のつらさはもちろん、面白さや楽しさについて事細かに触れており、リアリティにあふれています。

 著者が新卒したのは求人広告代理店の営業職。広告提案はもちろん、掲載までのスケジュール管理、既存顧客の効果分析とそのフォロー、さらにはテレアポ、飛び込み営業など新規開拓にも積極的で、生き生きと働いていました。

 その働きぶりは、大手顧客の年間契約を受注するなど結果を出し、「営業最優秀賞」を獲得するほど。部長から後輩の教育係に任命されると、部署の指揮が高まることで売上向上に如実に表れるなど上司と部下の信頼にも厚い人でした。

 しかし忙しくもやりがいある毎日を過ごす中で、社内人事に翻弄されることになります。入社以来、お世話になった部長と主任という部署の支柱が2人も他部署に異動することになったのです。代わりにやってきたのは、反りが合わないダメ上司……。

 そんな矢先、世界金融危機「リーマンショック」が発生。もちろん、著者の会社も例外ではありません。アポイントのキャンセルが続出し、前年同月比で7割減という痛手を追い、求人広告事業の縮小を余儀なくされます。部署のメンバーは退職や異動となり、えりたさんは入社4年目にして、その教育力をかわれ「主任」に抜擢されますが、ここから歯車が狂い出します。

 プレイヤーとマネージメントの両立、上司となり部下に挟まれる中間管理職の立ち位置の難しさ、「リーダーシップ研修」の受講などから力が入りすぎて、次第にかつての”自分らしさ”が失われていきます。部下と上司と関係がぎくしゃくし、部署に居づらくなることもあり、ときには屋上で仕事をすることもあったとも……。

 著者は転職をどう決断し、どんな道を選ぶことになるのか、その過程が詳細に描かれます。最後にはまさかの”裏切り”も待ち構えているなど、そのストーリー展開も大きな魅力。きっと、転職経験者には共感を、転職を考えている人には追体験をもたらすことでしょう。

 著者は転職活動を通じて「何のため働くのか」という問いに本気で意識することになります。彼女が行き着いた”自分らしい”その答えを確かめてみてはいかがでしょうか。

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