時給キュウリ3本で激務をこなす河童 アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第9話に「俺の話だ」と心打たれる人が続出

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視聴率で好調をキープし、第7話「幽霊電車」が「神回」だと話題になったテレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(フジテレビほか毎週日曜午前9時)。5月27日放送の第9話「河童の働き方改革」が、ネット上でまた話題を集めている。

キュウリ3本で搾取される河童たち

第9話で描かれたのは、遠野の山奥でキュウリを育て、自給自足の悠然とした暮らしをする河童・太郎丸と仲間たちの物語。「ウマい話をもってきた」というねずみ男にそそのかされた彼らは、薄給・激務のため人材不足に陥るIT会社で働き始めることに。

時給はキュウリ3本。山奥の生活では一日せいぜいキュウリ3本の暮らしをしていた河童たちにとっては大満足の提示額。会社にとっても人件費の削減となり、まさにwin-winの関係に思えたが、太郎丸の弟・次郎丸は「いくらキュウリがたくさん食べられても、こんな毎日じゃ……」「キュウリはただの嗜好品だよ。そんなにたくさん食べなくても生きていける」と、忙しい日々に疑問を抱くように。そしてある日、河童たちは安い賃金で労働力を搾取されていたのだと気付き、労働環境の改善要求のために立ち上がるのだが……。

「世の中、金より大事なものがいくらでもあるだろう!」「お前たちには夢や志がないのか!?」といったブラック企業の常套句を連発するIT社長に対し、視聴者からは「今話題のやりがい搾取ですね」「なんとタイムリーな」「社会風刺が鋭い」などの声が集まった。

妖怪いそがしが暇する世の中に!?

また、何かに取り憑かれたように忙しく働くIT社長の姿をみて、鬼太郎たちは“妖怪いそがし”の仕業だと考えたのだが、「ワシも昔はいろんな人間に取り憑いて楽しんではいたが、今はわざわざそんなことする必要もない。みんな忙しい、忙しいと働き詰めの世の中じゃからのう」と、いそがしがここ10年は暇にしていることを明かす場面も。

「今の人間は妖怪いそがしが取り憑くまでもないって描写とかあのオチとか今日の鬼太郎も後味がすごかった…」「今回は俺の話だった。もちろん搾取される側です」「現代に鬼太郎を作る意味がしっかりとあるアニメになっていますよね」といった反響を呼んでいる次第だ。

ゲゲゲの鬼太郎 第9話予告 「河童の働き方改革」(YouTube)
https://youtu.be/wPSYNh2LkPE

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よしだたつき

よしだたつき

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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