西城秀樹さんが「Y.M.C.A.」の仕草のオリジナルではない説。
こんにちは。ひろゆきです。
インターネットのおかげで、モノを調べるときに原典が見られるのは便利だなぁと思う昨今です。
というわけで、西城秀樹さんの「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」(ヤングマン ワイ・エム・シー・エー)の振り付けが、西城秀樹さんと振付師の一の宮はじめさんが考案したという説が日本のWikipediaに書かれているのですね。
「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」は、Village Peopleというアメリカのグループの歌のカバーです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/YOUNG_MAN_(Y.M.C.A.)
“Y.M.C.A.の4文字を両手を使って表現したパフォーマンスは、曲のアレンジと同様に、原曲のゲイ・イメージを払拭し、スポーティで健康的な印象を強調するために、一の宮はじめと西城が考案したもので、1979年1月4日〜1月6日開催の大阪・厚生年金ホールでの新春コンサートにて披露された。西城(本人)からヴィレッジ・ピープルにも紹介され、今や全世界に広まっている”
ところがどっこい英語版のWikipediaには 「Dick Clark’s American Bandstand」という番組に出たときに観客がやり始めたのをVillage Peopleが真似をしてそこから広まったと書いてあるのですね。
https://en.wikipedia.org/wiki/Y.M.C.A._(song)
“The dance originated on Dick Clark’s American Bandstand. During the January 6, 1979 episode, which featured the Village People as guests throughout the hour, the dance was performed by audience members while the group performed “YMCA.” Clark then said to Willis that he would like to show him something. Clark again played the song with the audience doing the YMCA hand gestures. Willis immediately picked up on the dance and mimicked the hand movements back at the audience as other Village People members stared at him with puzzled looks.”
というわけで、原典はこちらです。
Dick Clark’s American Bandstandの1979年の1月6日の放送です。
Village People Live On American Bandstand VH1 Flashback Live
https://www.youtube.com/watch?v=h20PfXB0lDo
たしかに、Village PeopleがYMCAのパートを歌ってるときに「Y.M.C.A.」のハンドジェスチャーは全然やってないのです。
ただ、両手を上げてるだけですね。
観客が勝手に「Y.M.C.A.」のハンドジェスチャーをやってるのがカメラで撮られています。
曲が終わった後に、司会のDick Clarkが、観客に「Y.M.C.A.」のハンドジェスチャーのパートをわざわざやらせているのが、6:17からです。
そして、 Village Peopleが「Y.M.C.A.」のハンドジェスチャーの真似をして、Dick Clarkが「これって、曲の中で使えるとおもう?」って聞いて、「やんなきゃいけないよね!」って答えてます。
ということで、西城秀樹からヴィレッジ・ピープルに教えたという証拠はネット上に無いのですが、観客が踊ってたのをヴィレッジ・ピープルが真似したという原典は存在してるので、日本版の説は眉唾ということになるんじゃないでしょうか。。。
もちろん、日米が同じタイミングで同時に考案したという可能性もありますけどね。。
R.I.P.
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