タレント坂上忍さんが『Wikipedia』で在日韓国人認定されてしまう なお典拠は不明

テレビ番組の司会者・コメンテーターとして活動するタレント坂上忍さんの『Wikipedia』情報が一時書き換えられ、「本名は姜忍訓(カン・インフン)で韓国籍の在日韓国人三世」となっていたことが分かった。なお、それに関する典拠は一切示されていない。

事の起こりは2018年3月21日に利用者名「姜忍訓」が以下の3カ所を編集したことから始まった。

「本名=坂上 忍」「本名=姜 忍訓(カン・インフン)」に書き換え
「国籍=日本」「国籍=韓国」に書き換え
・概要欄に「在日韓国人三世」を追加

その後、23日に典拠不明で先の編集分は取り消されるも、再度、典拠不明で在日韓国人とする編集が行われる。それからさらに本名欄が削除されたり国籍欄が日本に戻されたりするなど、十数回にも及ぶ編集合戦が繰り広げられた末、24日午後現在は「お願い:出典を示さずに国籍等の出自に関する個人情報を無断で書き換える行為は行わないでください」との注意が加筆された上で本名と国籍欄は削除され、その他の情報は21日に書き換えられる以前の記述に戻っている。

では、「姜忍訓」なる名前はどこから出てきたのか?

『Google』の検索結果をたどってみると、まだ3ページ分しか結果の出てこない新しい単語であることが分かる。2018年2月24日に『5ちゃんねる』の“なんでも実況(ジュピター)”(なんJ)板に書き込まれた以下のレスが恐らく初出となる。

坂上忍こと姜忍訓(カン・インフン)は熱心な恒心教徒として有名。
芸能界で勧誘活動をしているそうだ。

「恒心教」とは、ある“インターネット問題に強い弁護士”にイタズラを仕掛けるために、なんJ民が作り上げた仮想の宗教。つまり常識的に考えれば、恒心教に絡める形で初めてネットに現れたこの「姜忍訓」はただの“ネタ”であろう。

今回の坂上忍さんの『Wikipedia』騒動は、このネタを真に受けた人物か、あるいは悪意を持って坂上忍さんに関するデマを撒き散らそうとした人物によって書き換えられた可能性が高いとみるが、どうだろうか。

画像とソース引用:『Wikipedia』および『5ちゃんねる』より

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