体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

『素敵なダイナマイトスキャンダル』で映画初出演! 菊地成孔インタビュー「尾野真千子さんが歌う主題歌が演技をする条件だった」

_dsc2313

母親が不倫相手とダイナマイト心中したという、壮絶な過去を持つ雑誌編集者・末井昭氏の人生を映画化した『素敵なダイナマイトスキャンダル』が3月17日より公開中。この末井さんの人生、心中事件のみならず、工場勤務からピンサロの看板作り、伝説のエロ雑誌創刊、幾度かの発禁を乗り越えるエピソードなど、「これ本当の話?!」と驚きの連続なんです。

本作の音楽、歌曲制作を担当し、なんと映画初出演を果たしたのが、ミュージシャンや文筆家として様々な分野で活躍する菊地成孔さん。監督、脚本を務めた冨永昌敬監督とは『パビリオン山椒魚』『パンドラの匣』以来3回目のタッグとなります。「冨永君はデビュー前に僕が通ってたジャズ喫茶の店員だった」など、作品作りの枠を超えた盟友エピソードにもご注目を。

菊地成孔

――本作で映画初出演ということで、貴重な菊地さんのお姿を見させていただきました! まず、出演するに至ったきっかけを教えてください。

菊地:企画自体はすごく昔からあって。震災前とかじゃないかな。冨永君はいつもそうっちゃそうなのですが、今回の作品にはとりつかれた様な情熱を持って、断っても断ってもお願いしますって言ってきて。あんまり断り続けるのもこっちとしても気悪いし、本当にカメオ出演くらいの少ない時間だったらいいよって。実は初稿ではね、準主役っていうくらいの出番の多さだったんですよ。

――ええっ、そうなんですか?!

菊地:そうなんですよ。僕と荒木先生は、付き合いが長いんですよ。僕の本の表紙の撮影もしてくれているし、飲みに行ったりもしているし。まあ、作品ではどういう事情なのか、明確に<荒木経惟>役じゃなくて「荒木さん」って役柄になってるんだけど。「音楽はやるけど出るのは嫌だよ」ってずっと言い続けてたんですけど、あまりにもお願いしてくるから、このままだと刺し殺されるんじゃないかって思って(笑)、こちらからも「シーンを少なくすることと、原作者の末井さんと出演している女優さんが主題歌を歌うこと」を交換条件にして、もう、ほぼ嫌々ですね(笑)。

――尾野真千子さんと末井昭さんのデュエットですね。

菊地:撮影の前にあの話(『素敵なダイナマイトスキャンダル』)をやるんだったら、末井さんと末井さんのお母さん役の女優さんのデュエットをい実現させてくれ。そこは制作会社がクリアして欲しいとお願いして。まず、映画の原作者が映画の主題歌を歌うっていうのは、世界的にも珍しいと思って。北方謙三さんとかやっているかもしれないですけどね(笑)。末井さんのお母さんは心中しているので、もうこの世にはいませんけど、お母さんを演じた女優さんとのデュエットはね、実現出来て良かったです。

――そこまで監督がしつこくしつこく、菊地さんにオファーを出し続けた理由って何だと思いますか?

菊地:話が来たのは似てるからだと思います。僕も荒木先生も下町弁を喋るんですよね。自分のことを「アタシ」って言いますしね。声も甲高いし、早口だし。僕は千葉県の銚子出身なので東京では無いんですけど。後、身の丈も似ているんですよね。こんな事を役者じゃない自分が言うのも恥ずかしいんですけど、役作りを、荒木先生に寄せたほうがいいのか、本当にオリジナルのカメラマン役を演じたほうがいいのか、って迷いましたね。それに関しては、質問しても監督もプロデューサーもしどろもどろになるんですよね(笑)。

1 2次のページ
藤本エリの記事一覧をみる

記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

山寺宏一&高木渉で『ポプテピピック』

GetNews girl / GetNews boy