体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

北原里英が映画主演で後輩に見せる“道”「AKB48が夢の通過点では無くゴールになっているからこそ」

dsc_0508

アイドルグループ「NGT48」の北原里英さんが今春の卒業発表後、映画主演を果たし、『凶悪』『彼女がその名前を知らない鳥たち』の白石和彌監督がメガホンをとった映画『サニー/32』が現在公開中です。

本作は北原さん演じる藤井赤理が、ネット上で”犯罪史上もっとも可愛い殺人者”と呼ばれ神格化された「サニー」と間違えられ誘拐されてしまう、サスペンスドラマ。雪深い極寒の新潟でピンクのドレス一枚で体当たりで演技する北原さんの姿が話題を呼んでいます。
今回ガジェット通信では、北原さんと白石監督のお2人にインタビューを敢行。白石監督が「北原さんはこれまでの僕の映画で一番体を張っている」と話す、過酷な撮影現場についてなど、お話を伺ってきました。

dsc_0498

――映画拝見しまして、何度も驚かされる凄まじい展開でした! 北原さんは映画をご覧になって率直な感想はいかがですか?

北原:まだ客観視出来ていない部分が大きいのですが、映画が終わった後のエンドロールで、共演者の方、スタッフさんはもちろん、ロケ地やケーキ屋さんなど全部知っている名前で。思い出が蘇ってきて感動してしまいました。

――かなり過酷な撮影だったのでは無いかと想像できます。だからこそ喜びもひとしおだったのではないですか。

北原:そうですね。全てのシーンにおいて必死でした。もちろん覚悟を決めて新潟に行ったのですが、実際に撮影が始まると、2階から飛び降りるシーンなど、肉体的に過酷なシーンが思ったよりたくさんあって。撮影しながら、日々気が引き締まっていった感覚があります。白石監督はすごく演者に寄り添ってくださる方だったので、「監督にお任せすれば大丈夫だな」と思って演じていました。

白石監督:これまでの僕の映画に出てもらった人の中で、一番危険なところで芝居してくれましたよ。

――冬の新潟というロケ地の要素も大きそうですね。

白石監督:もともと雪の北国で撮影するのが、夢だったんです。若松孝二監督の助監督をやっているときに、撮影といえば大体、新潟の雪深いところに行っていた印象があって。しかも、僕が助監督になるはるか前には、ピンク映画で、雪原の中、女優さんを素っ裸にして走らせたりするシーンを撮っていたりしていて。それがね、作品としてやっぱり面白いんですよ。「自由だなあ、何とかそういう普通はできないことを僕もやりたいなあ」と思っていたところに、このお話をいただいて。実際に北原さんが一番体を張ってくれていました。その過酷な環境で生き抜くことが、重要だったんだと思います。僕がどれだけ過酷な環境を提示出来るのかというのは工夫した点でもあります。

――裸とは言わないまでも、かなり薄着で雪の中歩いたりしていましたものね。

白石監督:途中でね、(北原が)動かなくなったんですよ。

北原:そうなんです、限界を迎えました。

白石監督:「何で動かないんだろう? もー、カット!」と、とうとうカットかけましたけどそらそうだよね。動けないよね。本当に、そういう感じです。

北原:限界を迎えまして……。人生で一番死に近づいた瞬間だと思います(笑)。

白石監督:いやあ「女優って大変だなー」と思いながらやっていました(笑)。

北原:(笑)。共演のリリー・フランキーさんが、毎日の撮影の後に「お疲れさま、今日も頑張ったね」と声をかけてくださったのが何よりの癒しでした。

白石監督:そうそう、リリーさんが、北原さんがあまりにも俺の言うことを全部やってくれるので、「あいつの言うこと全部聞かなくてもいいんだよ!」って現場でも言っていました。

1 2次のページ
藤本エリの記事一覧をみる

記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。